十四話 フェーズ2
「はぁ、はぁ、やったか…」
「それフラグっていうんですよ姉御」
風山の放った魔法は廊下を埋め尽くす勢いで燃え盛りディルムを覆い隠した。その結果炎が消えた頃にはディルムの姿も消え廊下は消し飛び壁が消し飛んでいた。
少しの間静寂が流れ静かなのを確認したあと二人はゆっくり腰を下ろし休み始める。
風山は先程の魔法でエネルギー切れ、アテナも防ぎきれなかった傷が痛みしばらく声を発することもなく激しい息遣いだけが廊下に響いていた。
「避けろ!!」
突然アテナが風山を蹴り飛ばしその反動で自身も後ろに下がる。
アテナが蹴り飛ばした数秒後天井が抜けてディルムが落ちてくる。
その姿は先程まで来ていた上着がなくところどころ火傷をした痛々しいもので持っているのは大剣ではなくただの片手剣になっていた。そしてディルムは瓦礫を蹴りその反動でアテナに突っ込んでいく。
「フラグ回収はえぇ!じゃねえ!なんで無事なんだよ」
とっさに右手を向けディルムとアテナの直線上にシールドを展開する。
それを認識したディルムは身を翻し着地する。
「庇魔の衣か!」
「OKアテナなんだそれは!」
「魔法攻撃を無効化するもの…というより魔力を打ち消すものだ。魔法で生み出したものは少なからず魔力を帯びるそれを感知して防ぐのが…ッ!」
説明も終わらないうちに距離を取り距離を詰めるディルムから再び距離を離す。
が、ディルムが着地した瞬間を狙い距離を詰め振り抜く、が当然かのごとく防がれる。
「届けッ!」
パンッパンッ!
と乾いた音が7発響きその一つがディルムの脇腹が抉れ、小さい穴が一つ開く
他の七つは壁や床、壁掛けの魔石ライトを撃ち抜く
「チッ!やられた!」
「当たるもんだなこれ!」
風山はこころの中でガッツポーズをしながらマガジンを取り出し詰め替える。
あとマガジンはこれ含め4つ…やれるか!
そのままリロードを終わらせアテナが射線上から外れこっちに向かってきていることを認識し再びトリガーを8回引く
「種さえわかれば」
今度はすべてディルムに向かって飛んでいく避けなければ全弾ヒットしディルムの命を絶って居ただろう
しかし、
「!」
ディルムはすべてのたまを切り落とし剣を方に担ぎ直す。
「油断したが。じっくり見れば魔法のほうが早い。簡単に落とせる。」
まじで言ってんのかよ・・・300〜400 m/sとかだぞ?
なんで切り落とせんだ。
「風山!作戦あるふぁだ!」
「わかった!」
アテナの言いなれない発音を聞きながら風山は即座に行動に移す。
まずはリロード。
アテナが突っ込んでくれてるが…こっちも早くしないとな。
アテナが戦ってる中リロードを終わらせ大きく左回りをしアテナを射線上から外しまた打ち込む
というかまた動きが見えない速さだし。いつ打てばいいんだよ
もういいや撃とう
再びトリガーを引く。まぁ当然…当然じゃねえよなんであいつアテネと切り合いながら8発防げるんだよ?
アテナがあそこまで動きが早いのは混血だからまだわかる。
でもあいつは人間の限界性能超えてるだろ。あいつも混血?
だとしたらこの考えは無駄になる…でももしあいつが混血ではない人間だとしたら?
いや、そんなタラレバの話はあと・・・!とにかくリロード!
「アテナ!OKだ!」
その掛け声でアテナは一旦後ろに下がり距離を取る。
「この世界どいつもこいつもバケモンじゃねえか」
「言ってる場合か!」
肩を震わせながら息遣いの荒いアテナが吐き捨てるように答える。
「消耗は?」
「7割ぐらいだ。そろそろ決めなきゃまずい。」
「が、万策は尽きている」
そんな様子を見かねたのかディルムがゆっくり構えを取りながら近づいてくる。
とりあえず…俺はもう弾がほぼない。
ボコスカ打ちすぎたな…まいっか
「さて…頼むぜアテナ!俺はお荷物だからな!」
「自信満々に言うなッ!!」
休憩時間の終わりを告げるタイマーが再び戦場に8発も鳴り響く




