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097●洪水をさけて移住しようぜ
メトシリはその子、ト・キメクとともに、洪水の兆候を確認していた。
「おやじ、このまま氷河が溶け続ければ、急激に水位が上がるぞ。」
「やはりな。この惑星全体で、大洪水が起きる。高地に住居を移すぞ。」
「俺の子のひとりが、でっかい船を作ってるんだが・・・。」
「あの子は変わり者だからな。わざわざそんなことせんでも、移住すればええんじゃ。」
「けどよ、今んところ、誰も洪水なんて信じちゃいないぞ。」
「うーん、そうだろうな。あの人たちが観測技術を教えてくれたから、儂らには確信があるんだが。」
「この・・・なんて言ったか、’気候予測装置’? 気温の上昇や水位の変化を視覚的に見せてくれるからな。中身はさっぱりわからんが。」
「船なんか作らんと、儂らと一緒に高地に移住しようと言ってくれ。そうだな・・・アラヤット山なんか、どうだろうな。」
「うわあ、だめだあ! こんな高地まで水に浸かるなんて!」
「儂らも船に乗せてもらえばよかったあ!」
「ひえー!」
「助けてくれえ!」
その時、音もなく、空中より多数の物体が現れた。なんじゃあ、あれは?




