前へ目次 次へ PR 62/93 068●‘ジョン・スミス’ 「わたしが死んだか・・・。」 ジョン・スミスは呟いた。 「神が沈黙するこの時代に、審判の日を実現するには、‘ジョン・スミス’の小さな積み重ねが必要だ。彼の遺志を受け継ぎ、計画を練らなければなるまい。」 山岳地帯のコテージの窓から、 雪景色を見ながら彼はブランデー入りの紅茶を飲む。 デスクの端末には、 世界各地でこれから起きる混乱と動乱のリストが示されていた。 雪は、人の思いに関わらず、 ただ静かに積もっていくだけである。 春は、まだ遠い。