表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
39/93

044⚫️パンドラの箱

惑星ゼルダンの集団意識体は、記録収集の機能を持つ。

それは惑星軌道を航行する艦艇の人工知能やヒトの脳内までコンタクトする。

さらに、得た情報と交換するかのように、

ゼルダンが持つ何らかの情報を置いていく。

ハリーは生存のために必要とした飲食物について、

また、母星に帰るための宇宙艇の修理の仕方について。


だが、その情報を持つものとの接触を強制的に妨げられた時、

また、そのものが惑星を離れる意思を示さないにもかかわらず、

宇宙に連れ去られようとする時、

ゼルダンは攻撃に移る。

まるで知識を共有する仲間が、引き離されることを拒むヒトのように。


「つまり、今回のグレッグ大佐は、クルーも無防備で行ったから、攻撃はなかったということか。」

「はい、長官。初めてグレッグ艦隊がゼルダンの集団意識体と接触した時も、無理をせず、すぐに後退しました。また、グレッグ艦長と乗組員が惑星に着陸した際も、先にポータブル記憶保存装置を設置したことが、脳内電気信号に接触してくることを遅らせたのでしょう。」

「しかも、M78の回収の前に、そのプランを受信させていた。つまり、M78が、あたかも自ら’帰りたがっている’かのように、ゼルダンは受け取ったということか。」

「しかし、ハリーを繋ぎ止めておくために、そのトラウマや恐れる内容を作り上げてみせた、というのはどうも。」

「うむ。グレッグのクルーたちも、幻影を見たと言っている。」

「あれは、嫌がらせでしょうか?」

「情報を得たい、記録をもっと取りたい、という集団意識体の’欲’なのかもしれんな。」

「’欲’ですか。長官、それはとても人類と似ていますね。」

「M78を解析すれば、案外、そうだと分かるかもしれん。研究チームの開封作業は予定でおりか?」

「はい。何がでてくるでしょうね。楽しみです。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ