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040⚫️迷いの森
艦長が号令を発した。しかし、その声はひどく遠く、曖昧で、意味をなさない。
逃げるのか?!確かに、この艦長はまだ若い。しかし、俊英と呼ばれた逸材だぞ。
ゼルダンの攻撃に恐れをなしたのか?いつもと違う!
わたしは副長として、その指示に従うだけでいいのか?
副長、なにしてるの?そんなに怯えた顔して。
わたしだって、こわくなるじゃないの。
優しい夫とかわいい子どもが5人、わたしを待っているんだから。
う〜ん、がんばらないと。
マリカさん、操縦桿を離した?!何を狼狽えてるんですか?
いつものマリカさんらしくないですよ!
ここは僕が、しっかりしないと!
ルドルフ、鼻が青い。血色が悪くなってる。
大丈夫なの?グレッグが震えてる。
何も指示できていない。わたし、やらなくっちゃ!
「いや、違うな!艦長はそんな人ではない!」
「ちがうわ!副長の芯は、そんなヤワじゃない!」
「絶対にこんなはずない!マリカさんは、もっと勇敢だ!」
「こんなはずない!ルドルフもグレッグも、絶対だいじょうぶだもん!」
「そうやあ!そのとおりや!みんな、目を覚ませ!ゼルダンの探査に負けへんで!」




