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016●艦内を制圧する声
あらゆる電磁波信号が漏れないよう、細心の注意を払いながら、
エンターサプライズ号は軌道上に乗る。まだ、気づかれてはいないようだ。
「では、わたしが上陸する。通信はしない。10自転、艦内体感時間で24時間以内に戻らなければ、一旦宙域を離れ救助チーム派遣の要請を頼む。」
「しかし、艦長、ここは私と‘その他’で行った方がよいのではありませんか?」
「ありがとう、クドー。だが、大局的判断を即座に下すには、わたしが赴いたほうがいい。光学観察でわたしを追ってくれ。あとは、打ち合わせどおりだ。」
「艦長・・・。わたしも行きます!」
「‘もひとつ’ありがたいが、これは危険な任務になるかもしれへん。」
「だったら、なおさらひとりで行くのはダメでしょう!ハリーは脱出にどれほどかかったと思っているんですか!」
「いや、そういうてもやな・・・、」
「わかりましたあ!気を付けて行ってきてください!ルナになにかあったら、わたしが艦長をぶっ飛ばしますからね!ちょっと早いハネムーンです!」
マリカさんの威勢のええ声が艦内を制圧してしもたあ。




