表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
16/93

017⚫️破壊神の準備が完了する

「いらっしゃいませ。」

バーテンの声は、地下室のように湿っていた。

「店主はいるか。ジュークが来たと伝えろ。」

店員は一瞬だけ顔色を変え、すぐに奥へ消えた。

やがて、慌てた足音とともに戻ってくる。

「どうぞ、お入りください。奥の部屋です。」


ブリッツは、足音もなく部屋に入った。ノックも、挨拶もない。

「おっと、やめてくださいよ。わたしは標的じゃありません。」

店主が両手を挙げる。ブリッツは、構えていたリボルバーを静かに下ろした。

「まだ、リボルバーですね?オートマチックのほうが流行ってますよ。装弾数も多い。」

「オートは信用できない。」

一言だけ返すと、彼は店主の背後に立った。

店主は、ゆっくりとアタッシュケースを開ける。

「ご依頼どおり、仕上がっています。」

ブリッツは背後を離れ、ケースの中身を確認する。

指先で触れ、目で追い、わずかな歪みも見逃さない。


「報酬は、いつものように振り込んでおく。」

それだけ言うと、彼は部屋を出た。足音は、やはり聞こえなかった。


ブリッツへの依頼に、嘘は通らない。

依頼の目的、標的の背景、依頼主の動機。

すべてが明かされなければ、彼は引き金を引かない。


今回の標的は、再び、あの少女。

依頼主は当初の方針を変えている。

誘拐し、いたぶった末に始末するという計画は捨てている。

一撃で仕留めろとブリッツに再度、命じた。


新たな銃は、さらに長距離狙撃に特化している。

プランは整った。あとは、時を待つだけだ。

変装はまだ解かない。

しかし、破壊神は、沈黙の中で、狙撃のための全てを整え終えた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ