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012●マリカさん、もどる & 013●砂の惑星

012●マリカさん、もどる


マリカさんが戻ってきた。

どこに行っていたのだろう?

そういえば、出かける前に、だれかにメッセージを送っていたな。

単なる知り合いだって?

ああ、あのOcchanか。じゃあ、いいか。

さあ、出航だ!

全員、準備よし!いくぞ!



013●砂の惑星


エンターサプライズ号と9隻の無人僚艦は、

トラブルもなく惑星ゼルダンに到達した。

今回の任務は、この星の資源についてだ。


100年前に漂流者が生還した際、

この惑星は特殊な砂で覆われている、ということだった。

だが、この生還者はその生を全うするまで、詳細を語らなかった。

記録の山に埋もれていた、このよくわからん、ちっぽけな記述。

この調査を命じられたのが、わたしたちというわけだ。

例によって、よくわからん指令だ。


「艦長、艦内時間55分で、ゼルダンの周回軌道に乗れます。」

「よし、周回軌道を惑星の自転周期の2倍の速度で進む。探査機の準備を頼む。」

「了解しました!」

‘おまけ’改め‘もひとつ’、いつもながら元気があってよろしい!


「周回軌道に乗りました。軌道、速度とも安定しています。」

「艦内環境、異常なし。」

「探査機、発進準備完了。いつでも行けます。」

「惑星上表面、確かに砂で覆われております。赤い。火星のようですな。」

「よし、探査機を僚艦より射出。プランどおり区域ごとにデータを取る。」

「探査機、発進。問題ありません。艦内時間20分で走査データ、来ます。」


「クドー、あの赤い砂は何なのだろうな?データが楽しみだ。」

「そうですな。わたしとしては、スパイスであれば夢が広がりますが。」

「あっ、あの名作か!そう、うまくはいかんだろう。」

「鉄を含んでいると考えるのが、妥当ですな。」


「艦長、データ、第一波が届きました。」

「よし、表示してくれ。」

スクリーンに映し出されたのは、赤い砂におおわれた大地。

均一ではない。何千もの巨大な波紋が波打っている。

いやに規則正しい。風か?


続いて地層断面のデータが来る。クドーが眉をひそめる。

「反射率が異常です。通常の鉱脈では説明がつきません。しかも、すべてに周期的なパターンがあります。」

「周期的?人工的な配置か?」

「可能性はあります。しかも、微弱な磁場変動が検出されています。地球の磁極反転期に似たパターンです。」

「磁場?この惑星に?まさか、この砂が磁場を遮蔽しているのか?」

「あるいは、磁場を吸収しているのかもしれません。」


わたしは椅子に深く腰を下ろした。

100年前の漂流者が語らなかった理由は、何だったのか?


「艦長、第三波のデータが来ました。・・・これは、生命反応です!」

艦内が静まり返った。

「生命反応?この砂の下に?」

「はい。微弱ですが、確かに有機的なパターンです。しかも、動いています。」

「探査機から探査車を放出!潜らせろ。必要なら、僚艦の支援も使え。」

「了解!」


ゼルダン。お前は、ただの砂の惑星じゃなかったのか。





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