第2部 : リクと新キャラクター
今回は短めのパートを投稿しました。第10章のパートは長くなる予定なので、より良い内容にするために少し時間をいただきます。
リクの視点:
ううっ……補習って本当に疲れる……
肩を少し落としたまま、足を引きずるようにしてドアまで歩いた。
高橋と白崎さんは楽しんでるといいな……
小さく息を吐いた。
二人が楽しければいい。
……
ドアがスライドして開いた。
「……ただいま。」
「リクちゃん~~~!!!」
中に入る間もなく――
おばあちゃんが駆け寄ってきた。
「……待って――!」
彼女は私をぎゅっと抱きしめた。
「……痩せたわね――ちゃんと食べてるの?!」と、私の顔を両手で包みながら言った。
「先月会ったばかりなのに――」
「それじゃ長すぎるわ!」
おじいちゃんもやって来た――
おばあちゃんほど大げさじゃないけど――
それでも笑顔で。
「…遅かったね」
「…補習があったんだ」と私はつぶやいた。
「…頑張るのはいいけど、無理はするなよ」
「…うん…」
おばあちゃんはようやく私を離した――
その直後、すぐに私の髪を整え始めた。
「…疲れてるみたいね」
「疲れてるよ」
「…何か食べた?」
「…後で食べるよ」
「…いや、今食べたほうがいいわよ――」
「…おばあちゃん」と私はため息をついた。「…本当に今、外から帰ってきたばかりなんだよ」
彼女は一瞬、言葉を止めた。
そして微笑んだ。
「…わかった、わかったわ」
「…まずは顔を洗ってきなさい」
「…うん、そうするよ」と私は素早く答えた。「…着替えてくる」
「…いいわよ」と彼女は私の肩をポンと叩いた。「…それから、下に降りてくるのよ、いい?」
「…うん。」
私はカバンを手に取った。
階段の方へ向き直った。
「…それから、リク?」おじいちゃんが付け加えた。
「…ん?」
「…君に話があるんだ。」
…
「…えっと…わかった。着替えてから戻るよ。」
そう言って、私は二階へ向かった。
いつもの通り。
いつもの廊下。
いつものドア。
…
ドアを開けると――
――
…
…
…
「…何だよ、これ?!—?」
女の子。
僕の部屋の中に。
着替えている。
彼女は固まった。
僕も固まった。
…
「…この変態—!!」彼女は即座に叫び、トップスを掴んだ。
「…俺—!」
私はすぐに背を向けた。
「……ごめん……!」
……
沈黙。
「……何……?」彼女が呟いた。
「……知らなかったんだ……」私は背を向けたまま、慌てて言った。「……ここが自分の部屋だと思ったんだ……」
……
また沈黙。
彼女は私の背後で、慌てて服を着始めた。
「……ならノックしなよ――!」
「…自分の部屋にノックするわけないだろ…?」私は反射的に答えた。
「…そんなのどうでもいいわよ—!!」
「…結構大事だよ—!!」
「…勝手に入ってきたじゃない—!!」
「…だって、ここが俺の部屋だから—!!」
「…信じられないわ—!!」
「……私の部屋に入ってきたのはあなたの方でしょ——!!」
私はようやく振り返った。
彼女はもう服を着ていた。
腕を組んで。
顔を赤らめて。
相変わらず睨みつけていた。
「……あんた、一体誰?」と私は尋ねた。
「……それ、私の台詞よ」
「……文字通り、私の部屋に立ってるじゃないか」
「……この部屋を使うように言われたの」
「…誰に?」
「…お前の祖父母よ。」
「…あの人たちが何だって――?」
彼女は舌打ちをした。
…
私は髪をかき上げた。
「…馬鹿げてるよ…」
「…馬鹿げてるのはあなたの方よ。」
「…君が私の部屋にいるんだ。」
「…着替えてる最中に、君が入ってきたんだ。」
「…だって、ここは私の部屋なんだから――!」
「…そんなこと言うのやめて――!!」
「…本当のことだ――!!」
…
私は言葉を止めた。
途中の言葉で。
…
「…どうでもいいよ…」
私は目をそらした。
もう静かだ。
もう…終わりだ。
彼女は気づいた。
その変化を。
その気力の急激な低下を。
…
「…何…?」彼女は少し眉をひそめた。「…なんで急に黙ったの?」
「…何でもない。」
「…さっきまで怒鳴ってたのに…」
「…何でもないって言っただろ。」
…
私は背を向けた。
クローゼットの方へ歩いた。
いつものルーティン。
無視。着替え。次へ進む。
「…ねえ、どこに行くの?」と彼女は言った。
「…着替えるんだ。」
「…今さら着替えるの…?!」
私は答えなかった。
一歩近づいた。
彼女は固まった。
「…待って、待って…!!」
「……え?」
「……なんで近づいてくるの――?!」
「……どういう意味?」
「……あ、あんた――あんた……不謹慎――!!私に何をするつもりなの――?!」
……
私は足を止めた。
一瞬、彼女をじっと見つめた。
そして、ため息をついた。
「……君、クローゼットの前に立ってるよ」
…
「……私……」
彼女はまばたきをした。
後ろを振り返った。
そして、また私の方を見た。
「……あ、そうだった」
…
彼女はぎこちなく横へどいた。
「……ありがとう」
私はクローゼットを開けた。
服を探し始めた。
すると――
ふと上を見上げた。
ほんの一瞬だけ。
「……なんで私を見てるの?!」彼女は即座に言い放った。「……変態!」
「……そんなことしてなかったよ――」
「……してたわよ――!!」
「……そこで立ち尽くして、私が着替えるのを見てるつもり?」
…
彼女は固まった。
顔が一瞬で真っ赤になった。
「…な、何…?!」
「…つまり…まだここにいるってことだけど」
「…ま、もちろんそんなことないわよ—!! なんで私が—?! 私—」
彼女は急に背を向けた。
「…もう行くわ—!!」
彼女は素早くドアの方へ歩み寄った――
平静を装おうと――
完全に失敗していた。
ちょうどドアに手が届いたその時――
ドアがスライドして開いた。
「…おや!」
母の声だ。
彼女は足を止めた。
私は顔を上げた。
「…ん?」
母は軽く微笑んだ。
「…リク、彼女に会ったんだね。」
…
「…会った…?」
彼女は平然と部屋に入ってきた。
まるで、さっき変なことが起きたことなどなかったかのように。
「…今日から、彼女がここに住むことになるのよ。」
…
「…え?」
「…そして彼女はあなたと一緒に如月高校に通うことになります。」
…
…
「…えぇぇぇぇぇえっ??!!!!」
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