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ええっ!? 内緒にしていたけど、俺達付き合ってます 2

 ―――放課後、今度は、麟太郎に呼び出されたんけど、私にとっては好都合だった。本当は、昼休みに理恵に呼び出されていなければ、当にお願いが出来ていたはずなんだけど、実際会ってみて、麟太郎の一言目が、


「香から淳也さんにやめるように言ってくれ」


 その言葉に驚いた私だったが、さっき先輩にお願いして玉砕したばかり・・・


「あ・・・」


 声がでない・・・そんな私を見た麟太郎は


「無理なのか」

 

 その言葉に頷くしかなかった。


「どうして?好きなのか?」


 そう言って私の肩を掴んで軽くゆすった。


「ち・・ちがうの・・・さっきも迷惑になるからと断ったんでけど・・聞いてもらえなかったの」


 すると私の言葉に反応するかのように両手を下ろし、しばらく地面を見ていた。私も同じように地面を見ていると


「そっか・・・」


 そう呟いた麟太郎・・・その時だった。私達の横から理恵の声がしてきた。


「何やっているのよ!!」


 声がした方を見るとそこには理恵と先輩が立っていた。どうも私が麟太郎に呼び出されたことを誰かから聞いたみたいで、私達を探していたようだった。そして、近くまで来ると先輩は私の手を引いた。


「香!!行くぞ!!」


 引っ張られるまま、先輩について行くしかなかった。そして、2、3歩歩いた時だった。後ろから頬を叩く乾いた音がした。




パチーン!!




先輩はその音に立ち止まり私の手をはなした。そして、私たちが振り返ったと同時に理恵が麟太郎に向かって叫んだ。


「どういうこと?そんなこと頼んだ?」


麟太郎はただじっと立っていた。


「同情しているつもりなの?」





そんな二人の喧嘩を見ていると横から先輩が私に声をかけて来た。


「さ、行こうか」


そう言って私の再び手を引こうと手を差し伸べた時だった。


「香!!」


麟太郎は、そう叫んで私の手を引いた。


そして


「隠していたけど、実は俺達、付合ってるんだ」




ええ――――――っ!?



り・・り・・麟太郎・・・い・・・今・・・なんて言いました?


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