ええっ!? 内緒にしていたけど、俺達付き合ってます 3
麟太郎の言葉に一同は驚いたって、っていうか一番驚いたのは私、いきなりそんなこと言う?っていうか?付き合ってもいない私達・・・どっからそんな言葉か??状況の飲み込めない私というよりここにいる麟太郎以外の3人は全く理解が出来ない状態、そんな中で一人パニックているとやさしく肩を抱き寄せられた。
「俺が口止めしていたんだ。言うなって、行くぞ!!香!!」
「え・・あ・・・」
そう言うと麟太郎は、有無を言わさずに私を強引に引っ張って歩き始めた。
残された二人はお互いの顔を見た。
「どうなっているのよ」
「さあ?」
理恵は安堵していた。これで香と付き合っている噂が流れないことに、すると淳也は
「俺、部活あるから」
そういい残してその場を去って行った。
一人部室に向かう桜川、麟太郎と付き合っていると聞かされ、断ってきた理由も分かるような気がしていた。なんとなく寂しい思いが彼を襲っていた。ようやく部室に着いた彼は、いつもの席についた。ただ、いつもと違うのが横にいるはずの香がまだ来ていないことだった。
未だに手を引かれ連行されている状態の私も流石に声を上げた。
「待ってよ!!」
言っても手を離してくれない。
「放してよ!!」
それでも麟太郎は、手を離してくれない。未だに無言のまま私の手を引っ張って歩いている
「放してってば!!」
しばらく歩いて、誰もいない教室に私たちは入った。そして麟太郎はようやく立ち止まり、私の手を離してくれた。そして、私は彼に向かって思わず叫んだ。
「どういうことよ」
けど麟太郎は横を向いたまま、首の辺りをポリポリと掻いていた。
そして、
「つい・・・勢いで・・」
あ・・・呆れた・・・勢いで言うのそんなこと、私の手はワナワナと震えていた。だって、先輩の前で、こんな爆弾発言をしてって・・・どうやって説明すればいいの?そう考えていると頭の中が一瞬で真っ白になった。そして、暴走した思考は、やがで怒りへと
「い・・・勢いですって?一体何考えているのよ!!」
すると私の方を見た麟太郎は近づいてきた・・・そして、両肩に手を置いた。
「いいか・・よく聞いてくれ・・・」
「嫌よ!!早く先輩に説明してよ!!これじゃ、部活にもいけなくなるじゃないの!!」
「だから・・聞いてくれ・・」
「嫌よ!はなしてよ!!」
そう叫んだ私は麟太郎から逃げようとした。しかし、両肩をがっちりと抑えられて、身動きが取れない。だから多分徐々に後ろに下がって行ったんだど思うんだけど、その動きもとうとう壁に阻まれてしまった。そして、私は両手で麟太郎の手を振りほどこうとした。
「だから!!はなして・・・・てっ・・・」
ゴチン!!
両目から火花が出た・・・それは振りほどいたのと同時に前に出た私の頭に振りほどかれ崩れ落ちてきた麟太郎の頭が直撃したのだった。しばらく頭を抱えていた私達だった、そのことが私を冷静にさせてくれた。そして、ようやく麟太郎の説明に耳を傾けることになった。
「勢いもあった・・けど・・淳也さんを止めるにはこれしか方法がなかったんだ。」
この言葉の意図するものがつかめない。だから・・・
「どういうことよ?」
「俺と香が付合っているとなると淳也さんも日曜日に彼氏として出るわけにも行かない。それに、俺が香に言うなと口止めしていたことにすれば、香も攻められない・・・」
確かにそうだけど、疑問が残った。それだと今度は麟太郎に迷惑が掛かってしまう。
「でも・・それだと今度は麟太郎に迷惑が・・・」
「俺か?」
「うん・・」
「そんなの簡単だよ。今週中に別れたことにすればいいんだよ。」
「えっ?」
「だから、俺たちが付き合っていたのを知っているのは淳也さんと理恵だけだ。それに別れたことにすれば、香も嘘をついていた訳でもない。」
「あ・・そうか・・・」
こうして私たちは一時期、付合っていることに先輩と理恵の前だけだけど
もちろん
まだ誰にもいえないけど
これで先輩にも迷惑はかからない。そして、麟太郎にも
「ありがとう」
別れ際ポロリと出た言葉に麟太郎は振り向いた。しかし、その表情は戸惑いを隠せないでいた。
「じゃ・・部活あるから」
「あ・・じゃぁ・・」




