表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
8/26

ええっ!? 内緒にしていたけど、俺達付き合ってます 1

 何の解決策も見出せぬまま、学校へ来てしまった。あの鬱陶しい知代にだけ会わずにすんだのが幸いだった。流石に特進科の教室まで来て、私に嫌味の一つでも・・・・って・・・私は目の前を見て驚いた。そこには何故か知代が立っていてのだった。しかも、私のほうを見て手を振って、近づいてきた。ってなんであんたがいるのよ!!


 「香~!!聞いたわよ!!彼氏出来たんだってね?」


 っ――本当っに!!白々しいわね・・・そこまでする?普通?呆れて何もいえなかった。


 「どうしたのよ~」


 「白々しいわよ」


 私がそこまで言った時は、知代の顔つきは勝ち誇っていたんだけど、次の瞬間、彼女は目をひん剥いてその声がした方を見た。


 「なんで普通科の生徒がここにいるんだ?しかも恋愛ごっこのお話をしに」


 その声の主は、麟太郎だった。


 「な・・!!」


 顔を真っ赤にした知代、近づいてくる麟太郎に、声を上げることすら出来なかった。そして、私の横まで来た。麟太郎は、彼女との間に割った入って出口を指差した。


 「ここは、そんなくだらない話をする所でないので、お引取りを」


麟太郎の言葉と共に、知代には冷たい視線が降り注がれた。


 「あ・・・」


何も言えず知代は、その場から逃げ去って行った。そして、私の横に麟太郎が立っていた。何故か黙って・・・


 「あ・・ありがとう・・」


私の言葉を聞いても上の空で、麟太郎私を見ていた。


 「麟太郎?」


 「あ・・気をつけろよ」


 奇妙な会話が成り立ったかと思うと彼は自分の席に戻って行った。そんな時だった。名案がひらめいた。そうだ麟太郎に頼めばいいんだ。桜川先輩の話をして、従兄だし・・よし・・気合を入れなおした私は、昼休みを待った。






 ところがどっこい、昼休みに入って、麟太郎を呼び出す前に、私は理恵に呼び出されてしまった。


「ちょっといい?」


「えっ?」


 いつもと違う雰囲気の理恵に戸惑いを隠せなかったけど、私は、彼女の後ろについて行った。そして、中庭まで着くと当たりに人がいないのを確認して、腕を組んで私を睨んだ。そして


「どういうつもり?」


「えっ?」


 明らかにいつもの清楚な感じではない彼女、そんな姿に私も驚いていた。だいたい何故、理恵が怒っているのか全く理解できなかった。この時点まで、私は理恵の彼氏が麟太郎だと思っていたのだから当然と言えば当然なんだけど、目の前に怒っている状況もつかめないまま呆然と立っている私に理恵は小首をかしげた。


 「助けてくださいとでも言ったの?」


 「え?」


 「そう言う口説き方、恥ずかしくないの?」


 「く・・口説きかたって?」


 理恵の言っている意味が判らないけど、普段と違う彼女の言動、一体何が言いたいの?そう疑っていると桜川先輩の名前が出てきた。


 「淳也さんのことよ」


 「あ・・・桜川先輩のこと・・・」


 「いつまでとぼける気?」


 と言うことは?理恵さんも知っているの?桜川先輩が、彼氏役をすると言うことを・・・ってことは?一体どこまで話が広がっているの?一瞬、寒気がした。しかし、彼女は緩めなかった。


 「どういうつもりよ・・・」


 「どういうって・・・」


 「いい加減にしなさいよ!!」


 これは、明らかに怒っている・・・恐る恐る私は聞いてみた。


 「ひょっとして・・・桜川先輩とのこと」


 この間抜けな質問に、彼女は完全に切れて私の胸倉を掴んだ。


 「もうっ!!いい加減にしてよ!!さっきから本当に知らばっくれて!!!」


 顔を近づけ、私をを睨む彼女の後ろから先輩の声がした。


「香!!」


 矢継ぎ早に手を離した理恵の向こう側から先輩は笑顔で私の方へ駆け寄ってきた。


「今日の部活の件だけど・・・ちょっといいか?」


「えっ?」


「理恵、こいつ連れて行くから」


「あ・・」


 そう言うと先輩は私の手を引っ張った。






 一人残された理恵、そこへ麟太郎がやって来た。それは、理恵が香を連れて行ったと聞いて、探していたのだった。そして、ようやく見つけたときには、淳也が香の手を引いて、去って行く所だった。そんな彼を見た理恵の一言目が


「何よ」


だった。理恵の気持ちは分かる。そして、フォローのつもりで入れた言葉がどつぼだった。


「気にするなよ」


理恵は俺をにらみつけた。そして、


「そんな言葉を言いにきたの?」


「あ・いや、だったら」


「だったら?あきらめろとでも言うの?」


そう叫んだ理恵は俺にに背中を向け、その場から離れようとしていた、


「待てよ」


理恵の手を掴んだが、その手を持ち上げ振り向いた彼女は俺を再び睨んだ。


「放してよ」


そんな言葉を聞いて、何も言えなくなった俺に、


「放してよ。何も言えないなら!!」


彼女は手を振りほどいてその場から去って行った。










そんなことが起きているとも知らずただ桜川先輩に手を引かれている私がいた。


「ちょっと待ってください」


ようやく開放されたのは音楽室だった。


「何を?」


こうして私の説得が始まった。そう・・先輩にそんなことはさせれないとしかし、先輩は一向に引いてくれなかった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ