夜に話す秘密といえば ─ girls’ side ─
すみません、かなり時間が空きました…!お待たせしてしまってごめんなさい!
…待ってくださっている方、います…よね?
「あの、ヴィオレット様。お願いがあるのですが……」
「お願い?何かしら」
この時点で既に、リーリアのお願いを叶えることはほぼ確定した。
上目遣いで遠慮がちに言ってくるのだ。こんな可愛いリーリアのお願いを聞かないなんて、私には無理そうだった。
リーリアは一瞬ためらって、それから思い切ったように言う。
「今夜、二人でお話がしたいんです。あの、駄目でしょうか…?」
「駄目な訳ないでしょう。むしろ大歓迎よ」
即答だった。別に私がお願いされることに弱い訳ではない。ただ、リーリアが可愛いからなのだ。
(こんなに可愛い子にお願いなんて言われたら、殿下もきっと嬉しいでしょうね。……私じゃ無理だわ)
リーリアを可愛い、と心の中で褒めちぎるくせに、時々このような事を考えてしまう。そんな自分が嫌だった。
苦い思いを振り切るように、意識して明るい声を出す。
「ねえ、お話ついでに私の部屋にお泊まりしない?明日は休日だし、どうかしら?」
「お泊まり…!……良いんですか?」
「ええ。リーリアさえよければ、だけど」
「もちろんです!それでは、楽しみにしていますね!」
リーリアの表情がパッと明るくなった。本当に心から楽しみにしてくれているようだ。
私は、自分もとてもわくわくしていることに気付いた。早く夜にならないものか。
(まさかお泊まり会ができるなんて!…懐かしいわ)
前世ではよく、親友の家に泊まったり、逆に自分の家に来てもらったりしていた。一緒にゲームをしていただけだったが、今となっては良い思い出だ。
思い出して何だか少し切なくなったのは、心の中だけに留めておく。
◇◇◇
「ヴィオレット様、お邪魔します!」
「いらっしゃい、リーリア!来てくれて嬉しいわ」
そして夜。私は今、部屋にリーリアを招き入れていた。そういえば、この部屋に誰かを招くのは初めてだった。改めて友達がいるんだ、と噛みしめる。
リーリアは部屋に入り私と共にベッドに腰掛けると、待ちきれないとでも言うように、こちらに身を乗り出して話し出した。
「ヴィオレット様、昨日はどうでしたか!?」
「…え?昨日?」
「はい!殿下とのお出掛けについてです!」
「……貴女、それを尋ねに来たの?」
「もちろんです!」
瞳をきらきらと輝かせ、期待に満ちた表情で見つめてくる。その期待に応えられるような話はないと思うのだが。
「…リーリアの期待には応えられないと思うわ。アレス様とは一緒にケーキを食べに行っただけよ?」
「ちょっと待ってください!殿下のこと、お名前で呼ばれました?いつの間にですか!?」
「えっ」
(…リーリアって、意外と耳聡いのね。…というか、なんで私、わざわざアレス様の名前を…?)
「とりあえず、昨日あったことを教えてください!!」
「え?ちょっと、リーリア待って───」
「待ちませんから!」
そして私は、リーリアに根掘り葉掘り聞かれることになってしまったのだった。
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