表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

14/25

見間違い?

 (私、なんで一緒に行くって言ったのかしら……)


 斜め前を歩く殿下と、繋がれた手を交互に見つめ、少し後悔していた。


 ◇◇◇


「…ヴィオレット、行くぞ」

「え?あ、はい」


 (……待って、まだ心の準備が出来てないのだけど!?)


 …実は昨日、ほとんど眠れなかったのだ。

 いくら自分の破滅フラグだとしても、前世で愛してやまなかった推しとのデートだ。緊張するし、楽しみに決まっている。


 しかも、前世をあわせてもこれが初デートなのだ。

 今も平静を保っているように見せているが、内心ずっと気が気でない。それでも殿下の後に続いて歩き始める。


 (ゲームではこんなイベント、あり得なかったのに…。どう対応したらいいの!?)


 頭の中でぐるぐると考えていると、いつの間にか学院の門まで来ていた。そこまで一度も振り返らずに歩いていた殿下が、私の方を向いた。


「……手、出せ」

「?これで良いです、か…っ!?」


 手を、握られた。

 予想もしていなかったことだったから、驚いて殿下の顔を見上げる。


 殿下はいつもと同じような不愛想な表情で、私を見ている。彼のいつも通りの顔を見ると、私も冷静になってきた。


 (そうよね、ただのエスコートよね…。貴族なら当たり前のことだわ)


 そう自分に言い聞かせ、胸の鼓動を落ち着かせようとした。あまり効果はなかった。


 ……すぐにまた歩き出した殿下の頬が、微かに赤く見えたのは私の見間違いだろうか。

…こういうの、憧れません?


感想、評価を頂ければ幸いです。よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ