生還報告のようですよ?
「それじゃあリン以外は家に戻ってていいぞ。疲れてるだろうしな」
無事ダンジョンから帰還した俺たちは街に到着した。
外に出た時には既に陽の光がで始める頃だった。
そんな時間だったが、ギルドへの報告は優先してしてしまいたいため、リーダーのリンと俺はギルドへ向かうことにした。
他のみんなは家に帰ってもらって、休んでもらうことにする。
少しの間家を空けたため、ファノンも寂しがっているだろうしな。
街の入口で別れてリンと俺はギルドに向かう。
ギルドに到着すると、まだ朝方だからか人は少なかった。
「あ、シン様!おかえりなさい。無事でよかったです」
カウンターヘ向かうとこちらに気がついたシエラさんが迎え入れてくれた。
「まぁ、まだ途中なんだけどな。一旦引くことになったから報告に来た」
「シエラさん、もう報告をしたいんですけど、ここじゃ……」
「あ、はい。部屋を取ってきますので少々お待ちください」
そう言ってシエラさんは奥の部屋に引っ込んでいった。
しばらくして許可がおりたのか、応接間に案内される。
「それでは、報告をお願いできますか?」
俺たちはダンジョン内で起こっていたことと最終階層が伸びていた件、それにダンジョン全体の難度もBランクの範囲を逸脱していることを報告した。
正直な話、何も知らないBランク冒険者が十五階層まで降りた場合、確実に悲惨な結果になってしまうと考えられる。
あのウィズですら部屋をまるごと焼く広範囲攻撃でしか攻撃を当てられなかったんだ。
他の冒険者ではかすらせることすら厳しいんではないだろうか。
しっかりとした準備をしていけば多少は何とかなるかもしれないが、それでもBランクダンジョンとしては敵が強すぎる。
早急にランクを上げないと危険だろう。
「わかりました。ありがとうございます」
そこまで言ったあと、シエラさんの真剣な表情が唐突に崩れる。
「それにしても無事でよかったです。普段皆さんが日帰りなので今回もそうするとばかり思ってましたよ」
「それは…心配かけて悪かった。みんなの体力の問題もあったから急ぐわけには行かなかったんだ」
「いえいえ、むしろそれが普通で正しい判断ですよ」
シエラさんは優しい笑みを浮かべながら楽しそうに会話をしていた。
「さて、二人もお疲れでしょうし、帰って休んでください」
「ありがとう。リン、行くぞ」
「うん、またね。シエラさん」
「それではまた!」
そうして俺たちは真っ直ぐ家に帰ることにしたのだった。




