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判断をお任せするようですよ?


「さて、スプレッドラフレシアの対処をどうするか、だが俺が壁を作って抑えるのが一番いいよな?」


「シンの消耗は良くないでしょ?ウィズさんがいるんだから私が風を止める方がいいはずです」


「シンがいれば怪我なんてほとんどしないのだから私が解毒した方がいいですよ」


俺たち三人の意見は割れていた。


俺が壁を作る、という案はおそらく最も全体として消耗が少ない。

魔力と気を混ぜるのは確かに疲れるが、盾の周りにそれを展開するだけなのであまり魔力も気も減少しないのだ。


対して、最も消耗が大きいのはエリンの意見だ。

エリンの意見は魔法使いが二人もいるのだから一人魔力切れになっても問題ないというところから来ている。

この案の悪いところは、魔法が有効な敵と相対した時、二人の時に比べて、ウィズ一人でやると時間がかかってしまうという点だ。

時間がかかれば風を止める時間も長くなってしまうからな。


そして、アリアの意見は怪我なんかしないから私は消耗しても大丈夫、というものだが、これは緊急事態の時に後悔しないようにできるだけ避けたい。

俺が全員を守りきれるとは限らない。

なら怪我をした時も対応できる人を残しておいた方がいい。


というのは俺の考えなのだが、見事に意見が割れてるからな。


「リン、誰の案が一番いいと思う?」


「え、私!?」


「そりゃそうだろ。パーティーリーダーなんだから」


「そうだよね、リーダーだもんね……私はシンの案が一番いいと思う」


リンは少し悩むようにしてから答えた。


「シンが壁を作るのがどれぐらい消耗するのか、わからないけどシンがやるって言ってるってことは保てるんだろうし、エリンの案だと、エリンが動けなくなっちゃうし、アリアさんの案だともしもの時が怖い。だからシンに対応してもらうのがいいと思う」


……正直驚いた。

リンのリーダーとしてのみんなを引っ張る力を疑ったことは無い。

しかし、リンの状況判断力が自分で考え、結論を出すことが出来るほど高いと思っていなかったのだ。

いつもエリンに判断を任せている印象があったからな。

だから、今回の件ももう少し話を聞いてからになると思ったのだが、この少ない情報だけでここまでの結論を絞り出せるのは凄いと思う。


「分かりました。私はリンちゃんに従いますね」


「まぁ、リーダーの意見ですからね」


アリアもエリンも大人しく従ってくれるようだし、リンに判断を任せてよかった。


「よし、それじゃあ行くぞ」


俺は自分たちの周りをすっぽり覆うほどの壁を作りだし、最下層へ向かい始めた。


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