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迷宮攻略は順調のようですよ?(3)


「シンー、このダンジョンって何階層まであるの?」


階段での休憩中、リンが若干だらけた様子で俺に聞いてくる。


「『激風の縦穴』は全十五階層だ。あともう少しだぞ」


「ってことはフロアボスもあと一体ってことですか」


「そうなるな」


「もう!そんな会話より、シンは怪我は大丈夫ですか?ちゃんと治ってますよね?」


リンとエチカとの会話の途中で割り込んだアリアはブラストバイコーンに吹き飛ばされた時の怪我を心配しているようだ。

確かにそれなりに痛かったがそんなに心配する程じゃないんだがな……


「アリアの腕なら大丈夫だろ。今は全然痛くないしな」


「本当ですか?痩せ我慢はダメですよ?」


「痩せ我慢したって何もいいことないし、怪我は隠さないってずっと言ってるだろ?大丈夫だ」


怪我をしてるなら早めに見てもらって、早めに治してもらうに尽きる。

些細な怪我でも体の動きを抑制し、感覚を鈍くさせる。

魔物蠢くダンジョンではその隙は命取りだ。


ちなみにウィズとエリンは少し離れたところで反省会を開いている。

どうやら風の鎧を剥がしただけで本体にダメージを入れられなかったのが悔しかったらしい。

次にやる時はもっと強力な魔法を打ち込む話をしている。


うん、なんか恐ろしい会話をしているな……

次に会う、ブラストバイコーン……ご愁傷さまです。


「次の階層の敵も上の層の敵と変わらないんですか?」


「いや、次の階層からは魔物の種類が増える。これまで以上に難解になるぞ」


増えた魔物の種類はウインドエイプとアサルトバード、それにスプレッドラフレシアだ。


ウインドエイプは一度フロアボスと一緒に戦ったし説明不要だろう。


アサルトバードは敵の姿を見つけると相手がどんな敵でも突撃してくる、地味に厄介な敵だ。

ロケットモールの鳥版と言ってもいい。

攻撃手段は突進しかないが下の階層はさらに風が強いため勢いに乗られると早く攻撃力の高い突撃になり、危険だろう。


スプレッドラフレシアは正直一番厄介な魔物だ。

攻撃方法は一定量吸い込むと麻痺効果のある粉をばらまく、それだけなのだがそれが厄介なのだ。

まずこのダンジョンは風が強い。

つまり、遠くにいるスプレッドラフレシアの麻痺粉を知らないうちに吸ってしまい、いざ対面したときには既に麻痺が聞いて動けない。

それでほかの魔物からタコ殴り……なんてことになりかねない魔物だ。


対処法は定期的にアリアに解毒してもらうか、そもそも吸い込まないように魔法で風を止めるか、もしくは俺が魔力と気を合わせた壁で防いでもいい。


ただどれをやっても消耗戦になる。

急いで攻略する必要があるだろう。


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