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ダンジョン攻略を始めるようですよ?(1)


「ここが『激風の縦穴』……」


「なんというか、動きずらいダンジョンですね」


「風魔法も、打ちずらい」


俺達は、『激風の縦穴』の攻略に来ていた。

『激風の縦穴』は本来Bランク指定のダンジョンなのでBランク以上の冒険者しか挑むことは出来ない。


しかし、今回はCランク冒険者であるリン、エチカ、エリンも参加している。

その理由は、今回のダンジョンの調査はギルドからの公式依頼だからだ。

ギルドから直接俺達のパーティーに依頼され、三人のダンジョンへの立ち入りを許可された。

まぁ、アリアやウィズといったSランク冒険者がパーティーに含まれている、という面も大きいのだろうが、リンたちの実力が徐々に認められているのは事実だろう。

何故、ギルドから依頼がでたかというと、おそらくハリケーンバイコーンが変異していたことが理由だろう。

ダンジョン内の環境は何もしなければ基本的に変わらない。

それもフロアボスなら尚更だ。

しかし、稀にダンジョンが変化する時があり、変化後は基本的にダンジョンが難しくなる傾向にある。

フロアボスが変化した理由を調査すると共にダンジョンが変化しているならその難易度調査をするという目的で依頼されたのだろう。


「シンは新しい装備ですけど大丈夫ですか?」


「まぁ、シンなら普段着で来ても私たちと大差ないほど活躍するでしょうけど」


さすがにエリンの言うように普段着ではダンジョンに突入したくはないが、アリアの言うように今回は防具を新調したため、慣らしながら動くとしよう。

といっても……


「流石はドントさんってところだな。前の防具と大差ないように感じる。多分俺に合わせて作ってくれたんだな」


そう、今回新しい防具を作ってくれたのはドント工房の店主のドントさんだ。

実は魔人討伐の報酬がでた後にドント工房に向かい、残りのツケの分の金額を払ったとき、ついでに俺の新しい防具の作成を頼んでいたのだ。

元の防具はSランクに上がった時から使っているため、一年以上前から使っていることになる。

タンクは一番攻撃を受けるところだし、防具は既にボロボロだったのだ。


俺が使っていた龍皮の鎧は使える部分は今回の鎧に再利用され、新たな素材としてブラストバイコーンの体皮が使われているそうだ。

そう、この前、ダンジョンでのクエストを受けた時に倒した変異したフロアボスだ。


ブラストバイコーンの体皮は風属性の魔法に強い耐性を示すだけではなく、魔力や気力の通りも良い。

つまり、身体強化など全身を強化するのに向いている素材なのだ。


新しい防具は前の防具と同じように黒色を基本としていて、正直とてもカッコイイため、かなり気に入っている。


着ている感じは前の防具と変わらないため、今回の探索で前の防具と同じくらいまで慣れるだろう。

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