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感謝の気持ちは形に…のようですよ?


「リン、エチカとファノンを呼び戻してきてくれ」


俺は箱の中身を一つずつ確認し、どれを誰に渡すのかを確認する。


「シン?それはなんですか?」


「見ればわかるだろ?アクセサリーだよ」


エチカとファノンが帰ってきたので、まずリンたち三人にアクセサリーの入った箱を渡す。

リンとエチカは妙に緊張した様子でその箱を受け取る。


「えっと……なんでアクセサリーをくれるんですか?」


「それはもちろん、Cランクに昇格したお祝いに決まってるだろ?」


リンとエチカは一瞬ぽかーんとしていたが、顔を見合わせると笑いだし始める。


「なにか、面白いことでもあったか?」


「いや、なんでもない。ありがとう」


「そうです。なんでもないです。ありがとうございます」


三人はそれぞれ、自分の箱を開けて中身を見て目を輝かせる。

リンに贈ったのは、黄色い宝石を装飾している小さめなイヤリング。

エチカには、いくつかの赤い宝石をあしらった髪留め。

エリンには、青い宝石と白い球形の玉を繋げて作ったブレスレットを贈っている。


三人とも気に入ったようで、早速それぞれアクセサリーを身につけている。

パッと見の印象で宝石の色やアクセサリーの種類を決めたが、みんなに気に入ってもらえてよかった。


さてと、箱はあと三つ残っている。

もちろん、渡す人は――――――


「アリア、ウィズ、それにファノン。こっちおいで」


俺はリンたちがアクセサリーを受け取る傍らでどこか羨ましそうな目でそれを見ていた三人を呼ぶ。

三人ともキョトンとしてその場を動かなかったので、仕方なく俺がそれぞれのところまで行き、アクセサリーを手渡す。


「シン……?これは?」


「いや、見れば分かるだろ?アクセサリーだ」


アリアは先程のエチカと同じような質問をしてきたため、こちらも同じように返す。

なんだろう?アクセサリーをもらったらそんなふうに質問するのが普通なのか?

これまで女性にアクセサリーを渡したことなんてなかったからわからないな。


「いえ、そうではなく!なんで私にこれを?」


「まぁ、再び仲間になった祝い…みたいな?」


実際のところは理由なんてなく、似合いそうなアクセサリーがあったため、リンたちだけに贈るのも不公平かな、と思い全員分買ったのだ。


「ご主人様!中を見てもいいですか!?」


少々興奮気味のファノンが全身で喜びを表している。

その様は無いはずの犬のしっぽが見えるようだ。


「もちろん、見ていいよ」


ファノンも初めは救いたい、と思って手を差し伸べたが、なんだかんだで世話になっているからな。

まぁ、感謝を形にしたという所か。

気に入ってくれるといいんだがな。


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