表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/126

一人でクエストのようですよ?


「さすがに一人では厳しいものがあるな」


俺は今、Bランクダンジョンにパーティーではなく、ソロで挑んでいる。

みんなに断りを入れてきたが、理由を話さなかったためリンとエチカは納得が行かなかったようだが、エリンは俺の目を見て、にやにやとした笑みを浮かべながら快く送り出してくれた。

エリンにはなにをしようとしているか気付かれているみたいだ。

アリアとウィズは一人でクエストを受けると聞いた瞬間、自分たちもついて行くと言って聞かなかったが、俺からのプレゼントなのに手伝って貰うのも嫌だし、報酬を分けると買えなくなってしまうため、無理にでも断り逃げるように飛び出してきたところだ。


この町近辺の唯一のBランク向けダンジョンは『激風の縦穴』というダンジョンで、常に強烈な風が洞窟の奥から吹あられ、洞窟内に多数ある縦穴に突き落とされ、パーティーをバラバラにする。

そのうえ、生息する魔物はその風を上手く扱い、このダンジョン以外に居る時より圧倒的に強い。


まぁ、つまり人気のないダンジョンだ。

だからこそ、Bランク向けの高額なクエストがいくつか残っていた。

俺が受けたクエストは『ゲイルエイプの討伐』『ブリーズラビット三十体の討伐』『ロケットモール三十体の討伐』『ラピッドキャット三十体の討伐』『ハリケーンバイコーンの討伐』の五つだ。


大物はゲイルエイプとハリケーンバイコーンだけだが、他の魔物も油断ならない。

ブリーズラビットは風に乗って群れでヒットアンドウェイを仕掛けてくる地味だが厄介な敵だし、ロケットモールは洞窟の床や壁や天井からものすごい勢いで飛び出し突撃してくる。

ラピッドキャットは元から非常に動きが早い魔物だが、それが風に乗ることで目にも止まらないという比喩が現実のものになりかけるほどの速度で動く。


ゲイルエイプはこの前、魔人に連れられ町を襲った魔物だが、その時と同じようにウインドエイプの群れを形成しているため、一筋縄では行かない。

上手くゲイルエイプだけ倒したところで結局、討伐証明に尻尾を取る時に邪魔なのでウインドエイプの群れまで全滅させなければいけない。


その点、ハリケーンバイコーンは群れを作らないため、楽な相手と言えるがやはりそう簡単には行かない。

ハリケーンバイコーンは強烈な風魔法を自分に付与し、暴風の鎧を纏う。

風の鎧は何も考えずに触れれば触れたところはたちまち使い物にならないほど切り刻まれるほどの鋭い風の刃で形成されている。

そして、その状態でダンジョンの風によって加速された突進をしてくるのだ。


今日は大物は置いといて、複数討伐のクエストをこなすことにしているが、想像以上の速度に取り逃してしまうことが多く、なかなか指定の数を倒すことが出来ていなかったりする。

ちなみに倒し方は盾で殴りつけるか、短剣を突き刺すかどちらかだ。

つまり、圧倒的にリーチが足りないのだ。


「さすがに誰か欲しいがそれだと報酬を分けることになって、足りなくなりそうだしなぁ」


そんなことを呟くと、天井と壁の一部が盛り上がる。

先程からよく見ているロケットモールの飛び出す前の光景だ。


「残念だが効率が悪くても一人でやるしかないか」


結局複数討伐のクエスト三つをこなすのに三日かかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ