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生きてて良かったと 思いたい私の異世界転生  作者: 蒼氷


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王都公演お休みの日は・・・・・

王都公演初日は大成功で、2日目も同じ演目で挑んだんだけど


満員御礼


2日目は口コミが広まり、完全に満席になった

これには劇場スタッフもかなり驚いていて


スタッフ「満員になったのは久しぶりです」と言っていた


しかし、少しだけ問題もあったらしく

開演に遅れてきた子爵家の人が「先に開演するのは何事か」と難癖付けて来たらしい


これにはスタッフの方から「事前に連絡申し上げていましたので」で返答してもらった結果


「貴族を舐めているのか」と叱責を受けたそうで

スタッフの方から「これは決まり事なので、貴族であろうと対応出来かねます。正式に苦情を申し入れたい場合はパチュリー公爵家までよろしくお願いいたします。これ以上の対応はここでは出来ません」

と返した結果、ぶつぶつと小言をいいつつも着席したらしい


いやいや、帰らんのかーい

って思ったけど


スタッフの方が気転をきかせてくれて、この日も来ていたハーシェリア様に報告した所

公演終了後に、その子爵家の男を引き留めてお説教してくれたらしい


ハーシェリア「貴族家の当主ともあろう人が、庶民でも守れる事を出来ないとは恥ずかしいとは思わないのですか。自分が遅れて来た事を少しは恥じなさい、劇場から定時刻で始まる事は事前に連絡済みだったでしょう」

と正論パンチを言われて、何も言い返せず帰って行ったそうだ


ハーシェリア様ありがとうございます


貴族だからって、自分の思い通りにしようと思うのは違うよね

誰も注意してくれない状況なんだろうな、認知のゆがみは正して欲しいな


王都劇場公演の問題はそれぐらいで、他は順調



2日連続の公演でお疲れの演者達には1日お休みしてもらい

外出したい人は護衛を連れて、お出かけしてもらう事にした


ゆっくりとする人もいれば、町にお出かけする人もいて

私はガロルドがお散歩に行くと言うので、町の外へ一緒に行く事にした


町の外へ歩いて行く間に、町の人達から手を振られる事があり

顔が広くなって来た実感が少し湧いて来た


手を振ってくれた人には、笑顔で手をふり返す事にしている

これも客商売だからね、これぐらいなら自分でも対応できる


ガロルド「すっかり有名人だな」

「だねー、ちょっと恥ずかしいけど」

ガロルド「恥ずかしい?ステージであんな衣装を着ていたのに・・・」

「あんな衣装?ガロからもらったやつ?」

ガロルド「違う、いつの間にあんなベルトだらけのやつを作ったんだ?」


ああ、どうやら新衣装の『女王様風』の衣装の事を言っているらしい


「あれは、双剣を使って踊るって決めた時に作ったんだよ。カッコよくない?」

ガロルド「カッコイイ・・・系ではあるんだろうが、あれはあれで問題だ」

「問題!?そんなに?」


どこかどう問題なのだ、露出少な目だし

かなり抑えた感じなのに


ガロルド「ズボンが短すぎるだろう、しかもあんなにたくさんベルトが必要か?」

「まあ、あれは装飾というか?お針子さんが凄く気合いを入れて作ってくれたんだよ」

ガロルド「・・・・そうなのか・・・まあ、仕方ないか」

「うんうん、私はちゃんと露出少な目でってお願いした結果だからね、多少は仕方ないよ」

ガロルド「・・・・・」


まあ完全に納得とはいっていないかもしれないけど

及第点って感じかな?


お針子さんの趣味がふんだんに入っていたと思うし

これぐらいしないと舞台衣装としては映えないと思うので、許してほしい


町の外まで来ると、アンディーが抱っこ紐から飛びだしてくる

最近はかなり大きくなって来たので、ガロルドに抱っこ紐してもらっているけど

もうそろそろ卒業かな?


そんな事を思っていると、のびーーっと伸びをした後に「みゃうーん」とひと鳴き


ズダダダダダダッ!と走りだした


「ええ!いきなりーー!」

ガロルド「有り余ってるな、行くか」

「うん、見失う前に!」


急いでついていくけど、どんどん遠くへ行ってしまう

どんだけ早いのだーー


「アンディー!あんまり遠くまで行っちゃダメだからねーー!」

そう言うと、Uターンして引き返して来た


「みゃうん!」

「うんうん、楽しいんだね。でもね、あんまり遠くまで行っちゃダメ。帰ってこれなくなっちゃうよ」

「みゃうーん?」

ガロルド「いや、最近は勝手に遠くまで行って、自分で戻って来るぞ。場所がだいたいわかるらしい」


「え?アスターとアルジャンみたいだね」

ガロルド「そうだな、聖獣にはそういう能力があるのかもしれない」

「じゃあ、ダンジョンでも一人で狩りしてるの?」

ガロルド「だいたいそうだな。もうずっとついて行くのは厳しい」

「わあー、本当に私達より早くなっちゃったねー」


「うみゃう」

嬉しそうにぐるぐる回っている


「じゃあ、この辺で料理してるから、遊んでおいで。他の人たちに迷惑かけないようにね」

ガロルド「俺もその辺をぶらついて来る」

「うん、気を付けてね」

ガロルド「ああ」


4匹はお散歩、私は久しぶりの青空キッチンだ


土魔法キッチンを展開して、今日は燻製をします!

この前パチュリー公爵に振舞った、鴨肉の燻製をローストしたやつ

あれがもうめっちゃ美味しかったんだよね


ガロルドも気に入っていたので、作り置きとしてたくさん持っておきたいし

サンドイッチにしても美味しいと思うので、それも作りたい


他にも作り置きをたくさん作りつつ、待ち時間にするのはチョコレート作りだ


野営の度に何度も挑戦してきた結果、かなり理想に近づいて来た気がする

チョコレート作りで大事なのは、最初の発酵具合と、ローストの加減だと思う


乾燥はしっかりと水分が無い状態まで持っていけば、問題無さそうだ


色々試した結果、一番良さそうな工程でチョコレート作りを開始


「やっぱりカカオを砕く所は入念にしないとね」

最後の工程でカカオを細かく砕いていくんだけど、ここを丁寧にしないと

くちどけが良くないし、ざらっとした物が残ると最悪だ

さらに細かく、何も固形が残らない段階にまでなるべく早く持って行くために

風魔法も改良した


ただのフードプロセッサー魔法だと限界があるのだ


何重もの風魔法を重ねて、徹底的にカカオを粉砕


これを攻撃魔法として使った日には、跡形も残らないだろう

って、恐ろしい考えが浮かんだけど、忘れる事にした

これは殺人魔法ではない


お料理便利魔法だ


自分に言い聞かせつつも、しっかりと粉砕して

満足のいくトロミになったら、自作の型に流し入れていく

シンプルに四角の形と、半球、それにハートも作ってみた


後は冷やすだけだ

魔法で冷やせばあっという間に、チョコレートの完成だ!


「どうだろう?これで上手くいけばチョコレート作りも完璧なんだけどな・・・」

四角のチョコレートを取り出して、口に入れる

噛まずに溶けていく感覚を感じながら食べる


「うん!良い感じかも!でも、もうちょっと甘い方が食べやすいかな?」

このチョコレートはかなりビターで、カカオ70%は超えてそうだ

もうちょっと砂糖とミルクを増やして60%くらいまですれば

いつも食べていたチョコレートに近づくだろう


「やったー、これで美味しいチョコレートが手に入った!」

完成したことを喜んでぴょんぴょん跳ねていると

このビターで美味しいチョコならあれがいいかもしれない!


そう思って、せっかく固めたチョコだけど

湯煎で溶かし始める、ミルクも少しだけ足して


取り出しましたのは、バナナ!


そう!チョコバナナが食べたい!


バナナは皮を剥いて、串に刺す

そして魔法で冷やす、そこに溶かしたチョコをかけていけばーーー


簡単チョコバナナの完成だ!



「わぁ・・・何か久しぶりだ・・・」

屋台とかで売っているのを食べたのを思い出す

これにカラフルなチョコスプレーとかかかってて、美味しいんだよねー

チョコスプレー・・・・は作れないか

どれだけの着色料が必要になるか・・・しかもホワイトチョコが必要になって来るしね


まあ、今は目の前のチョコバナナを楽しむ事にする


冷えたバナナにチョコをかける事で、自然とチョコが固まり

表面のチョコはパリッと、中のバナナは冷えていてとても合う



「おいしい・・・・こんなに美味しかったっけ?チョコバナナ」

苦めのチョコが甘いバナナと絶妙にあう

感動の味だ


これはガロルド達にも食べて欲しい

たくさん作っておこう


完成したチョコレートを少しだけ残して、残りは全部チョコバナナにした

お昼ご飯は簡単にパスタ

今日は大きな肉団子がたくさん入ったパスタにした


そうだ、ル〇ンの映画で出て来るあのパスタだ


日本では食べられて無かったけど、世界にはああいうパスタは結構あるらしく

あるユーチューバーが作っていたのを再現して作ってみたら、凄く美味しかった

ハーブ類を入れた肉団子がパスタと良く合う

食べにくさは否めないけど、美味しいからいいのだ


戻ってきたガロルド達と一緒にお昼ご飯を食べた後に

デザートとして、完成したばかりのチョコバナナを出した


ガロルド「これはダンジョンで採ったバナナか?」

「うん、あれに完成したチョコレートをかけたんだよ。めっちゃ美味しいよ」

ガロルド「へえ、こんな感じになるんだな・・・・」


これまでチョコレートが完成するまで、何度も試食してきたガロルド

やっと完成品を食べてもらう事が出来る、万感の思いだ・・・・


ちょっと大げさに言い過ぎたけど、それぐらい大変だった

ガロルドがチョコバナナを食べるのを見守る

大きくかぶりつくガロルド


ガロルド「うん、美味いな。バナナと良く合う。チョコも確かにいつもより滑らか?じゃないか?」

「わかるー?魔法も改良してより細かく粉砕できるようにしたんだよね!」

さすが違いのわかる男!

この努力をわかってもらえるのは嬉しい


ガロルド「より細かく・・・・攻撃魔法にしたら恐ろしいな・・・」


「あ!それは言わないで!封印した考えなんだから!」

どうやらガロルドも同じ考えに至ったらしい

封印したはずの思考が蘇る


ガロルド「ルラも思ったのか・・・・まあ、考えない方がいいか・・・」


「うんうん、知らない方が良い事もあるからね」

ガロルド「そうだな・・・」


これは殺人魔法ではない


美味しいチョコレートを作るために産まれた

高貴な魔法なのだ!


そう自分に言い聞かせて

チョコバナナを楽しんだ


3匹も気に入ったらしいので、追加でおかわりをあげる


これからはチョコレートを使ったお菓子が作れるぞーー!!


ありがとござした!

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