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生きてて良かったと 思いたい私の異世界転生  作者: 蒼氷


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みんなで王都へ大移動、そして宣伝宣伝

公爵夫妻が来た後に、王都公演まではいつも通り過ごし

空き時間で新しい事業の為に、公衆浴場の内装を考えつつ


公爵夫妻から、公爵家の敷地内に『女神の塔の泉』を建設して欲しいと頼まれたので

それの構想も練っている


塔は安定性重視で、公爵家の屋敷から見ても違和感が無い物

無難にレンガ造りの塔なんかいいのではないかと思った

思い浮かぶのは、中世とかにありそうな石造りの塔だ

モチロン中は螺旋階段で、所どころに窓がある感じのやつ


最上階にはドーム状の屋根を付けようかな

柱をアーチ状にすればお洒落かも・・・大きな鐘とかありそうだな


色々と考えつつ、ラフを書いたら

それをリーヴァさんに見せてみる



「こんな感じでどうですかね?石造りっぽい見た目にしますけど、表面だけで中は全部土魔法の強化で固めます」

リーヴァ「おお、素敵じゃないですか。ふむふむなるほど、屋根を付けるのですね」

「はい、あった方がお洒落かなって」

リーヴァ「確かに、この形はいいですね。一度旦那様に見せてもよろしいですか?」

「適当に書いただけですけど、それでいいんですか?」

リーヴァ「ええ、雰囲気がわかりますので、このままでいいです」

「わかりました。あとはお願いしますね」


リーヴァ「わかりました」


そしてその日の夕方

リーヴァ「OKを貰ってきました。これで作って欲しいそうです。いつでも着工出来るようにしてあるそうで、とても楽しみにしておられましたよ」


「ええ!はや!着工は・・・早くても、王都公演が終わってからですね」

リーヴァ「ええ、そうですね。まずは王都公演。頑張りましょうね」

「はい、時間が出来たら公爵家にお邪魔しますね」



大仕事な気がするけど、大規模に土魔法が使えるのは正直嬉しい

本格的な塔が作れるなら色々と試してみよう


そんな事をやっていると、ラジャから手紙が届いた

教皇国での調査結果が書かれている

この場所に行けるのは皇国と話をしてからになるだろう

なので一度戻って来て欲しいと手紙を返した


ラジャの調査結果を見る限り、かなりの数がいる

これを助け出したとしても、受け入れ先を整えないと行き場がない

皇国にも受け入れ先を用意しないとな・・・


色々と雑用をしつつも、たまにアンディーのお散歩に付き合ったりしてリフレッシュ

そんな事をしていると、あっという間に王都へ向かう前日になっていた


注文していた新衣装を受け取りに行くと、店員さんが凄くいい笑顔で迎えてくれた

「出来ていますか?」

「ええ!もちろんです!過去一番の出来かもしれません!」

「そ、そうですか・・・」

あまりの圧にちょっと引いてしまう


「お直しが必要かもしれませんので、試着をお願いします」

「あ、はい」

完成した衣装を渡されて、試着室へ入れられる


広げてみると・・・・どうやって着るんだこれ?

ベルトがたくさんあるし、コルセットはまあ着れるか・・・・

シャツを先に着るんだよね?難しい・・・・


色々と考えた結果「すみません。着方を教えて欲しいです」と助けを求めた

これは着る順番が難しいし、ベルトを体のどこにすればいいのかよく分からない


店員さんに教えてもらいつつ、何とか試着に成功した


「まああ!素敵ですぅ!」

「アハハハ・・・・・」

感激する店員さんと、苦笑いする私


鏡に映る私はどこからどう見ても、鞭を振り回してそうだ

まあ、かっこいいんだけどね


「動きにくい箇所があれば少しベルトを弛めてもらってもいいと思います」

「うん、今の所大丈夫そうです」

立ったりしゃがんだりして、体の動きを確認する

大きく足を開いても大丈夫だ


「ああーー、王都公演を見に行けないのが残念です。こちらの劇場ではその衣装は着ないのですか?」

「そうですねー。まだ決めていませんが。人気がありそうなら着るかもしれません」

「ぜぇったい!人気が出ますように!ステージに立っている所をみて見たいですー!」


「アハハ、まあ、考えておきます」

こっちの劇場で着る着ないの前に、他の事で忙しい

皇国に行かないといけないし、教皇国へも行かないといけない

こっちで着れるのはいつになるやら・・・・


どこも問題は無さそうなので、衣装を受け取って

翌日、馬車に乗ってパチュリーを出発した


貸し馬車3台を使い、かなり大所帯での移動

作ったばかりの道路は振動も少なくとても快適で、本当に半日もしないで王都に到着した


ハルマ「すげえ、やっぱりデカいな」

「大きいね、パチュリーも大きな町なんだけどね」

ガロルド「王都は別格だな」

初めて王都を見る人たちも多く、ざわざわとしている


近づくにつれて大きくなっていく外壁は、やはり王都でしか見れないだろう


王都の門はいつも列が出来ているので、馬車で自分たちの番が来るまで待つ

全員の身分証明が終われば、馬車のまま王都の中へ入って行き

公爵様が用意してくれたお屋敷まで、運んでくれた


「わー、大きい」

ガロルド「でかいな」

予想よりも多きなお屋敷

パチュリーの拠点の2倍くらいはありそうだ


リーヴァ「旦那様が好きなように使って良い、とおっしゃっていましたよ」

「好きなように・・・泊まるだけで十分です」

好きなようにとは・・・?

塔でも建てると思われているのだろうか?


屋敷の入り口には門衛さんが立っていて、リーヴァさんを見て門を開けてくれる

そのまま馬車で入っていき、大きな玄関の前に止めてくれた

迎えてくれたのは、屋敷のメイドさん達だ


「「「「ようこそいらっしゃいました」」」」


「お世話になります」

「「「「「お世話になります」」」」


私が言ったのを真似して、後ろのみんなもご挨拶だ

メイドさん達はびっくりしていたけど、笑顔で迎えてくれた


「男性はあちらの部屋をお好きに選んで下さい。女性はこちらです」

どうやら部屋も分けてくれているらしい

メイドさんの案内で、それぞれが部屋へ入っていく


荷物を置いた後は、全員集合だ


「明日、明後日は町中で宣伝をします」

ハルマ「いつものやつだな」

「うん、エイコーンさんを筆頭に選ばれた人は一緒に行ってね。宣伝用のビラはたくさん作ったから配り歩いてね」


エイコーン「いいね、王都で宣伝できるなんて吟遊詩人冥利に尽きるよ」

「思いっきり目立っちゃっていいからね、ただし他の仕事の邪魔にはならないように。お店の中に入っていくのとかは絶対にダメ」

エイコーン「了解。目立って欲しいのならアクロバットが得意な人を連れて行こうか」

「それいいですね。人が多い所は避けてパフォーマンスすれば目立ちそうです」

エイコーン「そうだね、他にも歌姫は必要だし・・・・公園でい一曲歌ってもいいんじゃないかな?」

「ああ・・・確かに・・・・やっちゃいますか」


カケッチ「では、各地から数人で客引きをして、公園に集合。そこで一曲だな」

「いいですね!それで行きましょう!」

エイコーン「じゃあ、分けていきますよ。君は僕と、君はカケッチさんの方へ・・・・」


エイコーンさんがみんなを手分けして、それぞれが散らばり、最終的に公園まで集まる

そこで一曲披露、これで決まった


その夜は、みんなで決起集会として楽しく飲んで騒いだ

メイドさん達が豪勢な料理を作ってくれて、大きな塊肉にみんな歓喜していた

まるでパーティーだ


豪勢な夜ごはんを楽しんで、翌日の昼前から行動開始


私はジャスティンさんとマチョさんペアの所だ

いつもの衣装に着替えて、王都の端まで歩いていく


「さ、やりましょうか」

ジャスティン「緊張して来ました」

マチョ「僕も初めてなので・・・」

「大丈夫ですよ。音楽に集中して、楽しみましょう!」

「「「はい!」」」


マチョ「いきます」

深呼吸をしたマチョさんが笛を鳴らすと、視線が集まる

楽しそうな笛の音に合わせてマチョさんがヴィオラを奏でる


私達は踊りながら歌い、こちらを見ている人達にビラを配る


『踊りたいから踊る、あなたは踊りたくはない?♪』軽快なリズムに乗って

聴衆を誘うように歌う


この歌はエイコーンさんが気分で作った歌だけど、とても気に入っている

『とんとんタタン、このリズム♪とんとんタタンほらとんとんタタン♪』

初めは訝し気な顔をしていた人たちも、次第に笑顔になってくる

子供達はきゃっきゃと楽しそうだった


興味がありそうな人にはどんどんビラを配り

そのまま移動していく、公園へ近づきつつ、歌を繰り返す

暇な人は後ろをついて来てくれている、作戦通りだ


ひらけた場所に出たので、光るバトンを取り出して、くるくる回しつつ歌う

たまに高く投げてキャッチしたりすれば、歓声が起きた

楽しくなってきて、ちょっとアクロバティックな動きもしてみた

バトンを投げた後に、連続で側転してからバック宙、で、バトンをキャッチすると

わっと周りが湧いた


笑顔で手を振って、また歌いつつ進むと公園が見えて来た


歌い終わった所で、「今から公演で一曲やります!お時間ある人は見に来てねー!」

そう声をかけてから公園へ入ると、歌が聞こえてきた


『愛してる♪』この歌は拠点で大流行りした歌だ

歌っているのはロコくん達のチームで、どうやら待っている間に時間を稼いでいてくれたらしい

傍まで来て、歌っている所へ合流する


歌っている間に、ぞくぞくと他のチームが合流して

歌声はどんどん大きくなり、近くの人たちも集まって来た


全員が集まった所で、歌うのを止めた


「今から王都公演の一曲を披露します!興味がある方は見て行って下さい!」

全員が位置について、パペッティさんが歌い始める


『私は暗闇を知っている♪』


ざわついていた観客たちが静かになっていく

パペッティさんの歌を聴いてくれている、それに合わさる演奏が綺麗で

踊りつつ歌いながら感動した


『これが私♪』


段々と見ている人達もノリ始めて、楽しそう

歌い終わると、どっと歓声が起こった


「いいぞー!」「かっこいい!」「もっと歌ってー!」

指笛や声援が聞えてくる



「ありがとうございます!王都公演は明後日から開始です。みんな見に来てねー!」

「よろしくー」「来てねー」「待ってるよー」

みんなで手を振って、お辞儀をする


あとはビラが欲しい人に配っていく

「お友達も誘ってあげてね」

「うん!」

小さな子供に宣伝だ、お友達効果を期待して


楽しくビラを配っていると


「ちっ、何が王都公演だよ。獣人なんかと踊りやがって」

そんな声が聞えてきた


声の方を見ると、おじさんがこちらを睨みつけていた

あれは関わらない方がいいな、無視をしていると


「おい!お前!獣人のクセに良い身分だな!」

大声で誰かに絡んでいる声が聞えてきた

声の方を見るとさっきのおじさんがアイラに絡んでいた


すぐに止めに入ろうとしたけど、アイラの前に立つオーカくんが見えた


オーカ「やめて下さい」

アイラ「オーカくん」

「今度は犬か!お前も邪魔なんだよ!!」

殴りかかろうとするおじさん


こりゃダメだ、バリアを張ろうとしたけど

殴ろうとしたおじさんの腕を掴む人がいた


アキャナ「そこまでだ、それ以上するなら衛兵を呼ぶぞ」

「ああん?お前は誰だ!邪魔すんな!」

アキャナ「元騎士だよ。何もしていない子供相手に暴力振るって恥ずかしくないのか?」

「はー?元騎士だ?落ちぶれちまったって事か?こんな所で獣人と踊っているなんてな!」

アキャナ「いや?むしろ昇格したと思っているがな、給料も騎士をしていた時よりもいいしな」

「はあ!?嘘をつくな!奴隷どもと混じって踊って給料が高い訳がないだろう!」


アキャナ「いや、奴隷じゃないぞ。この子もとっくに自分を買い戻している。今は奴隷じゃない」

「嘘をつくな!じゃあどうして首輪をしている!」

アキャナ「これは仲間の印だ、ここに書いてある字を読んでみろ?」

自分の腕に嵌めている革ベルトを見せるアキャナさん


「アルラドS?なんだこりゃ」

アキャナ「俺達のオーナーだ、Sランクパーティ『アルラド』知らないか?」

「Sランクパーティ!?」

アキャナ「ほら、あそこの彼女がSランクだ」

私を指さしてくれたので、やっと出れる


「初めまして、Sランクのルラと申します。うちの従業員が何か?話なら私が聞きますが?」

にっこりと笑ってそういう


「は?ガキじゃねえか!どこがSランクなんだか!」

私を見てそういうおじさん


「みんな少し離れてくれます?」

にこにことそう言いながら、手を振って離れるように促す


「あ?やるってのか?」

「やって差し上げてもいいですが・・・・少々おひげが汚らしいです」

「ああ!?ケンカ売ってんのか!」


収納から双剣を出した

赤く揺らめく刀身が今日もキレイだ


「いえいえ、少し身ぎれいにして差し上げますね」

にっこりと笑って、構えた


「ひぃっ」

悲鳴を最後に動けなくなったおじさん

ズレるとややこしいので、バリアでおじさんの体を固定しつつ

すぱすぱじょりじょりと余分な所を切り落としていく


全て終わった頃には、おじさんは気絶していた

髭はさっぱりして、髪の毛も横を刈り上げてあげた

とても爽やかでいいと思う


「あら、施術は終わりましたよ?こんな所で寝ては風邪をひきますよ」

声をかけたけど返事はない


ダメだこりゃ


双剣を直すと、どっと歓声が起こる


「すげぇ!本物だ!」「見て見ろ!おっさんが刈られてるぞ!」「すげえ!神業だ!」

「かっこいい!」「公演見に行くから!」

みんなが声援を送ってくれたので、笑顔で手を振る


宣伝は大成功だ


おじさんは良い活躍をしてくれたので、優しく公園のベンチに寝かせてあげた

ビラをお腹の上に置いて、手で押さえて来たので

そのまま広告塔として頑張って欲しい


邪魔もあるだろうと思っていたけど、やっぱりいたなー

公演中にヤジとか飛ばされたら困るから、しっかり対処法を考えておかないとなー


ありがとござした!

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