トレールの拠点の拡張と増築
「ただいまー」
ノースリム「おかえりなさーい」
ダタンヤリム「おかえり、こんな時間に珍しいな」
「やっとカンリオ国の道路が完成したんですよー。で、ちょっと寄り道して帰って来ました。あ、これお土産でーす」
大量の卵と、山葵、レンコンを渡す
ダタンヤリム「ワサビじゃないか、ダンジョンも行って来たのか」
ノースリム「嬉しいわー、そろそろ食べたくなって来た所だったのよ」
「結構たくさんもらいましたから、遠慮なくどーぞー」
ダタンヤリム「どうやって食べようか悩むな」
ノースリム「そうねー、やっぱりステーキじゃないかしら?」
ガロルド「エルフは本当にワサビが好きだな」
「だね、みーんな好きだよね」
ダタンヤリム「そうだ、ワサビの話を聞いて肝心な所を聞いてなかった。カンリオ国の道路が完成したって?出発から一月も経ってないんじゃないか?」
「そうかも、かなり集中して作ったんですよね。ちょっと邪魔が入りそうだったので」
ノースリム「邪魔?ルラちゃんを邪魔するなんて最低ねー」
「悪気はなかったんでしょうけど、ちょっと迷惑でしたね」
ガロルド「王都の商業ギルドマスターと外交官が視察と称して、色々と交渉しに来たらしい」
ダタンヤリム「ああ!それでこんなのが届いていたのか」
ダタンヤリムさんが取り出したのは、手紙だ
「トレール伯爵からだ、もしかして?」
中を確認すると、拠点の拡張と増築を許可するという内容だった
そして、奴隷の受け入れも好意的に思ってくれているらしい
お酒の増産に繋がるのなら『大賛成』だと書かれている
ダタンヤリム「内容はなんなんだ?」
「ここの拠点の拡張と増築の許可ですね、カンリオで色々とあったんですよー」
ダタンヤリム「増築は聞いていたが、拡張はどういう事だ?」
「実は―」かくかくしかじか、外交官からの要望
そして、交渉の見返りとして奴隷の融通をしてるという話をした
ノースリム「気持ちはわかるけど、そこまでして増産して欲しいのねー」
「そうなんですよね、最初は断ったんですけど、あちらに送られる予定の奴隷を斡旋してくれるって言うし、欲しい人材も融通してくれるって言われたら断る理由がなくって・・・」
ダタンヤリム「ルラが良いと思うのなら良いがな」
「ここの拠点の管理も誰かを立てるつもりなので、お2人の負担が増えないようにします」
ノースリム「大丈夫よー、みんな自分でなんでも出来るからね。でも、お給料の管理は誰かにして欲しいわねえ。私が金額を決めるのはちょっとねえ」
「確かに、そこはタウタさんに管理を任せますね。ノースリムさんには拠点にかかる経費のみをお任せします」
ノースリム「ええ、それなら出来るわ。ありがとう」
「こちらこそ、いつもありがとうございます」
従業員のお給料は、事業の売り上げから算出して払う必要があるので
ここはタウタさんに割り振ってある
ここに拠点のアレコレ、家事などを担当してもらっている人たちのお給料の管理も任せる事にした
「ガリオンさんとマンダンさんのお給料も見直さないとなー」
ノースリム「そこはまだ売り上げがでていないから良いんじゃないかしら?」
「そっか、じゃあ売り上げが出てからにしよっと」
今はガリオンさんに革製品を作ってもらい、歩合制でお給料を出して
マンダンさんは酒造のリーダーなので、その分のお給料だ
この辺も、一元管理してくれる人が欲しいなー
ダタンヤリム「で、拡張っていうのは何処にするつもりなんだ?」
「この建物の裏側を拡張しようかなって、遊具と畑がある方は跳ね橋もあるし」
ダタンヤリム「そうだな、それがいい」
「とりあえず、今日は外壁だけ広げようかなー」
ノースリム「もうするの?たまには休んでね?」
「昨日お休み出来たので大丈夫ですよ。元気です」
ガロルド「昨日は釣りしたんだ」
ダタンヤリム「釣り?近くに釣りが出来るような所があったか?」
ガロルド「近くはないな、山脈の中にあるんだ」
ダタンヤリム「なるほどな、良い場所があるんだな」
「じゃ、ちょっと私は雑用してくるんで、アンディーをお願いしていい?」
ガロルド「ああ、散歩に行くか」
「みゃうーん」
アンディーをガロルドに任せて、外に出る
外壁の外側に回って、壁に手をつく
「ここを先に無くしちゃうと、駄目だな・・・先に拡張する部分を作って、この仕切りになっている部分を取る・・・・でいいかな」
元々ある外壁をなぞって、延長線上に外壁を作っていく
「どれぐらいの大きさにしたらいいかな?」
全然考えてなかった・・・・ま、適当でいいかな?
丁度2倍くらいの大きさになるように、外壁を作っていく
その後に、真ん中ある壁を取り払った
「うん、良い感じかな?」
思ったよりも早く終わったから、居住区も作っていこうかな?
今ある建物と繋がる感じにしたいから・・・
この間にある、お風呂・・・・どうしてこんな所に作ってしまったのか・・・・
そうだ、この露天風呂の所は中庭っぽくしよう
そうしよう
元々ある建物と廊下で繋ぐ感じにすれば、建物の形も良い感じになるかも
お風呂と食堂は共有で良い気がするから、新しい方には個室を中心にして
トイレは必要でしょー
個室は1人部屋と、2人部屋の二種類用意しよう
新棟はこれぐらいでいいかな?
あとは、梅酒の為に地下室を・・・・
入り口は何処にしようかな?
建物の中にしようか、廊下で繋いだ所がいいな
この辺にしよーっと
地下へ降りていく階段を作って、地下室を作っていく
「ふんふんふーん♪」
作業場とー、貯蔵庫
梅酒を作る場所はこれぐらいでいいとして、一応あっちの地下室と繋いでおこうかな
わざわざ上に上がってから移動するのも面倒だしね
てくてく歩いて、地下室どうしを繋いで
「かんせーーい!って、ちょっとと思ってたのに・・・・」
もう完成してしまった
外を見れば暗くなっていたけど、半日で終わるとは・・・・
あとの扉を付けたりは、またダタンヤリムさん達にお願いしようかなー
食堂に行くと丁度ご飯を食べる所だった
ダタンヤリム「遅かったな」
「ちょっと楽しくなっちゃって・・・もう終わっちゃいました」
ダタンヤリム「は?終わった?」
「はい、あとは扉とか、窓をつけて、干し草ベッドを並べるくらいかな?キッチンと食堂はこっちで共同で良いかなって思って」
ダタンヤリム「それでいいとは思うが・・・・地下室も作るって言ってなかったか?」
「はい、終わりました・・・」
ダタンヤリム「嘘だろう・・・」
「うそじゃないですよー」
ガロルド「最近のルラは凄いんだ。道路を作る時も歩きながらだしな」
「そうだね、強化する時だけ止まる」
ノースリム「なぁにそれ、ちょっと想像もつかないんだけど」
「まあ、土魔法の熟練度がかなり上がっているって事ですねー」
ダタンヤリム「道路作りが早く終わった理由がわかったな・・・後で見に行ってみよう」
ノースリム「そうね」
みんなで夜ごはんを食べて、マンダンさん達にお酒の増産と、梅酒をここでも作る事を報告
2人は「酒が増えるぞー!」って喜んでいた
「従業員が増えて来たら、その辺の管理もお願いしますね」
マンダン「任せろ。梅酒の管理もキッチリやるさ」
「お願いしますね」
タウタさんにもこれから増員していくお話をすると
タウタ「こちらもかなり繁盛してまして、増員があるのならもう少し規模を増やしたいんですが」
「そうなんですね!凄ーい」
帳簿を見せてもらい、売り上げ収支を確認すると
タウタさんの言う通りかなりの黒字だ
「ここまで黒字ならもう少しお店を大きくしたいですね。わかりました、人が増えたらお店も大きくしましょう。ただ、食材を確保してくれる冒険者が増えないとそこまで出来るかわからないので、そこが確定してからですね」
タウタ「もちろんです。材料が無いと元も子もないですからね」
「ですです。なのでそれまではみなさんの給料を少し上乗せしましょ。忙しいのに給料が変わらないのはおかしいですもん」
タウタ「本当ですか!それは皆が喜ぶと思います」
「はい、ボーナスという事で、金額はタウタさんにお任せします。これからの給料管理もお願いしますね。黒字の範囲内でなら何も言いませんので」
タウタ「そこまで僕に任せてもいいのですか?」
「はい、帳簿はたまに見させてもらいますし。ここの預金も順調に増えているので、このままのやり繰りで大丈夫ですよー」
タウタ「ありがとうございます!ご期待に添えるように引き続き頑張ります!!」
気合たっぷりのタウタさんになら、これからも任せられそうだ
その後に、ダタンヤリムさん達と新しい建物を見学
ダタンヤリム「本当にこの時間だけでこれだけのものを・・・・」
ノースリム「とんでもないわね・・・・ほんの数時間でこれだけ出来るなんて」
ガロルド「な?最近のルラは凄いんだ」
「えへへ、それほどでもー」
褒められて嬉しい
ダタンヤリム「扉などは、また作ってもいいのか?」
「はい、お願いしてもいいですか?」
ノースリム「もちろんよー。楽しいものー」
ダタンヤリム「外風呂はどうしたんだ?」
「あそこは中庭にしようと思って、外に出れるように扉をつけようかな?」
ダタンヤリム「中庭・・・それはいいな」
ノースリム「いいわねー、木とか植えちゃう?」
ダタンヤリム「いいな、木の実が生る木が良くないか?」
ノースリム「いいわね、いいわね。お花とかも植えちゃっていい?」
「好きなようにしてもらっていいですよ。お風呂が楽しくなりそうですねー」
ガロルド「いいな、俺も入りたい」
ダタンヤリム「よし!楽しくなったきたぞー」
ノースリム「ふふふっ、どんな感じにしようか楽しみだわー」
2人も楽しそうなので、後はおまかせしよう
次に来た時は中庭が変わっているかな?
露天風呂に入るのが楽しみだ
拠点の拡張も終わったので、パチュリーに戻って
新劇場の準備をしないとねー
ありがとござした!




