マースさんの家でご飯と、リフレッシュ
マース「美味い!」
ミミット「美味しいね、シンプルなのに可愛いし」
「でしょ?」
ガロルド「俺も好きだな、いくらでも食べれそうだ」
「いくらでもは怖いなー」
現在、マースさんのお家にお邪魔して
みんなでオムライスを食べています
どうしてかというと、「お店の新商品に困っている」って聞いたから
奥さんのミミットさんに会いたかったのもあるけど
マース「子供達にも是非会ってくれ」って言われて
家にまで来たってわけだ
養鶏場のすぐ傍にある、素朴な一軒家
小さなお庭もあるし、とっても素敵だ
再会したミミットさんは、少しふっくらとしていて
お母さん感が増していた
小さな子供を抱っこしている彼女は、笑顔で私達を迎えてくれて
子供を抱っこもさせてくれた
下の子はまだ産まれたばかりで、首もすわってないので緊張した
赤ちゃん特有の香りがして、とっても癒された
夜ごはんを一緒に食べようとなった時に、さっきの話になったのだ
お店に出す新商品に悩んでいるって
マヨネーズを使った料理ばかりになって、新鮮さがない
何か卵を使った料理で良い物はないだろうかって
卵料理なんて無限にあるだろうけど
一番最初に思いついたのがオムライス
お店では余った卵白を使って、白いオムレツを出しているので
色違いなのもいいと思ったのだ
オムライスは中のライスだけを作っておけば、あとは包むだけだし簡単だ
基本のケチャップチキンライスを作ってから、フライパンで卵を焼いて
ケチャップライスを乗せてから包んでいく
フライパンの端っこに寄せて、あとはお皿にひっくり返せば破れずにできる
仕上げにケチャップをかければ完成
ただかけるのも面白くないので、スプーンで『ガロ』『ミミ』『マース』って書いた
これが凄くウケた
ガロルド「名前が書いてある」
ミミット「可愛いわねー」
マース「こんなの見たことない・・・」
「名前の他にも絵とか描くといいですけど、細かいのは難しいですからね」
3匹のオムライスにも『アル』『アス』『アン』と書いてあげた
読んではいないとは思うけど、美味しそうに食べてくれたから良しとしよう
マース「こんな良い物をお店に出してもいいのか?」
「はい、もちろんです。簡単だし美味しいですよ」
ガロルド「また食べたい」
「気に入った?」
ガロルド「ああ、美味い」
「ふふふっ、また作るね」
オムライス大好きなんだけど、みんながお肉お肉って言うから
あんまり頭になかったんだよね
卵料理で思いつくのにね
ガロルドは子供が好きそうな味は好きなので
これにハマったのだろう
私もたまには食べたいので、また作ろう
新商品も決まったので、ご飯を食べながらどんな旅をして来たのかなどの話をした
マース「そうか、そんな色んな所を旅したんだなー」
ミミット「ルラちゃんが旅立って最初に出会ったなんて、運命を感じるわね」
「ですよね、私も卵に出会えたのは運命のような気がしてます」
マース「本当に卵が好きだなー」
「もちろんですよー、お肉にはない良さがありますから」
ミミット「ふふふっ、ルラちゃんが卵を好きで本当に良かったわー」
楽しく談笑をしてから、帰る事にした
まだまだ小さい子供がいるのだ、長居するのは良くない
「お邪魔しました。また近くに来たら買い物に来ますね」
マース「ああ、ずっと待ってるよ。買い物が無くても来てくれていいからな」
ミミット「そうね、遊びに来て。子供達も大きくなっているだろうし」
「そうですね、今度は一緒に遊べるかな?」
マース「ああ、子供も会社も大きくなっているだろうさ」
「ふふっ、楽しみにしてます。じゃあお邪魔しましたー」
ガロルド「お邪魔しました」
手を振ってバイバイをする
懐かしい人に会えて本当に嬉しかったし、卵もたくさん買えてホクホクだ
ガロルド「じゃあ帰るか」
「うん、みんなが待ってるだろうしね」
ガロルド「このままパチュリーか?」
「あ、どうしよっかな?先にトレールに行った方がいいかな?」
ガロルド「どうだろうな?伯爵に連絡が行っているのなら、寄ったほうがいいかもしれん」
「だよね、じゃあ先にトレールに行こう。まだならそのままパチュリーに戻ればいいし」
ガロルド「そうだな」
一泊してから山脈を越えて、トレールに向かう
ガロルド「ここに来ると釣りがしたくなるな・・・・」
「じゃあちょっと急いであそこで野営しよっか」
ガロルド「それはいいな。賛成だ」
あそことは、鱒が釣れる湖のある所だ
ガロルドは釣りにハマったのもあるけど、鱒のほぐし身のおにぎりが大好きで
朝ごはんにアレを出すと凄く食べる
なのでどれだけあっても困らない
私も大好きだしね
順調に移動して、湖に到着
ガロルド「さあ、釣るぞ」
「頑張って」
着いてから休む間もなく釣りを始めるガロルド
私は夜ごはんの用意だ
湖の傍はちょっと冷えるので、やっぱりお鍋かな?
味噌ちゃんこ、もちろん鱒の切り身を入れる
〆はうどんが食べたいので、茹でておく
下ごしらえが終わり、お鍋を火にかけたら自分も釣りに参加だ
ガロルド「釣りってやっぱり楽しいな」
「すっかりハマったねー」
ガロルド「ああ、このグッと引いて来る瞬間がたまらん」
「あはは、わかるわかる」
鱒も大きいから引く力が結構強い
いつ来るのかわからないのも、楽しいし
待ち時間が長すぎないのも良い
何時間も釣れないってないからね
糸を垂らして数分で食いついてくる
それが面白い
お鍋の火が通った所で釣りを止めて、夜ごはんを食べる
「はー、おいしい」
魚とお味噌って本当に合う
ガロルド「美味いな・・・・」
ほっとする味に安心するよねー
くたくたの白菜も大好き
〆にうどんを入れて最後まで楽しむ
ガロルド「はあ、美味かった。ありがとう」
「どういたしましてー、お風呂どうする?」
ガロルド「後で入ろうかな、とりあえず釣りをする」
え?まだするの?
もう結構釣れたけどな・・・
いそいそと竿を持って釣りを再開するガロルド
よっぽど楽しいらしい
ガロルドが入らないのなら、私が先に入らせてもらおう
壁で仕切りを作って、お風呂に入る
ここでお風呂に入ると昔を思い出すなー
旅だったばっかりの頃は感傷的だったし、これから何をして生きて行こうって感じだったのに
今では事業までして、仲間もたくさん出来た
ニクン国がなんとかなりそうな所まで来たので、本題である教皇国を見に行く必要がある
でもな・・・気乗りしない
きっとニクン国よりも酷い
それを見る心の準備が出来ずにいる
理不尽に扱われる人達を見て、正気でいられる自信がないんだ
泣く人も、暴力を振るわれている人も見たくない
これは自分の中にあるトラウマ
前世で、自分よりも力のある大人から受けた暴力や暴言が未だに消えない
その事を思い出すと、ざわざわするんだ
気持ちが昂るままに、王都を壊してしまいかねない自分が居る事を理解している
だから十分すぎるくらいに、心の準備をしておきたい
全部を壊して、獣人亜人達だけを助ける
そんな事が出来るのならやっているだろう
誰かを殺して、自分の思い通りにする
それはあちらの思うつぼだろう
こういうのを負の感情っていうんだ
これに飲まれないようにしないと、きっと
邪神はそこにつけこんでくる
「はあ、一回見に行ってみないとな・・・・」
現状を知って対処する必要があると思っているので
教皇国を自分で見て来る必要がある
いつまでも逃げてはいられないので、落ち付いたら行こう
うん、考えるのはそこからだ
ぐるぐると考えすぎてしまうので、お風呂から上がり
パジャマに着替えた
まだガロルドは釣りをしている
「ガロー、お風呂上がったからー、先に寝るよー」
ガロルド「ああ、おやすみ」
「おやすみー」
たまにしか来れないからね、好きなだけ楽しんで欲しい
先に寝る事にした
翌朝起きると、ガロルドはもう居ない
外に出て見ると
釣りをしていた
え?まさか夜通しって事はないよね?
「おはよ」
ガロルド「ああ、おはよう。かなり釣れたぞ」
「うん、凄いねー。ガロちゃんと寝た?」
ガロルド「ああ、寝たぞ。ルラの後に風呂も入ったしな」
「ああ、ビックリした。昨日と同じとこに立ってたから夜通し釣りしてたのかと思ったよ」
ガロルド「ははは、さすがに夜通しはしない」
「だよねー」
言いながら魔法カバンの中を確認すると、凄い量の鱒が入っていた
「ガロ?絶滅しちゃうよ?」
ガロルド「それは駄目だな・・・そろそろやめるか」
「うん、そうしてあげて」
ガロルド「かかるまでの時間が長くなってきたなーと思ってたんだ」
「それは・・・・釣り過ぎだね・・・・」
一応探知で湖の中を見てみる
「うん、減ってはいるけど、居ないわけじゃないね」
ガロルド「良かった・・・・もう釣れなくなったら困る」
「次に来るまでに増えててもらわないとねー」
ガロルド「増えたらまた釣ろう」
「え、あー、うん。今ある分を食べてからね」
ガロルド「もちろんだ、いっぱい食べる」
釣るのも好きだし、食べるのも好きで良かった
釣るばかりで、消費が少なかったら困る
さっそく鱒を捌いて、塩焼きにした
おにぎりに混ぜてもいいし、具として入れてもいい
大きな身が出て来ると嬉しいもんねー
こうして湖で楽しんだあとに、トレールに移動した
良いリフレッシュでした!
ありがとござした!




