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生きてて良かったと 思いたい私の異世界転生  作者: 蒼氷


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パチュリーの拠点に帰還、留守中の報告会

「ただいまー」

ハンクス「おかえりなさい、道路の進捗はどうですか?」


パチュリーの拠点まで戻って来て、さっそく留守中の報告会だ


「順調だよー。アシタスト国の道路は完成して、次はカンリオ国の道路を作りたいんだけど、距離があるから次は長期で空ける事になると思う」

ハンクス「もう終わったんですか、予定よりもかなり早くはないですか?」

「道路作りもかなり慣れて、今が最終形態かなーってくらいには早くなったんだー」

ハンクス「それはそれは、さすがルラさんですね。では次の出発までにして頂きたい事はリスト化しておきます」


「ありがとー、拠点はどんな感じかな?」


ハンクス「続々と新しい奴隷が送られてきていますね。ルラさんが出かけてからは8人が増えました。こちらは現在勉強中で、一人冒険者がいましたのでハルマさんにお任せしています」


「やった!冒険者欲しかったんだよねー」

ハンクス「元Dランクのうさぎ獣人の女性でして、戦闘力が低いようで・・・今は探索要因としてではなく、読み書きなどの勉強を中心にしてもらっています」


「え?戦闘が苦手なの?」

それでよく冒険者が出来ていたなー


ハンクス「仕事が無く、仕方なく冒険者として暮らしていたそうです。稼ぎも最低限だったらしく、読み書き計算なども出来ないので・・・・冒険者しか職業が無かったのかと・・・」

「そうなんですねー、色々あるなあ。戦闘が苦手なら冒険者としての仕事じゃなくてもいいんですけどね、ウエイトレスとか、ステージに立ってくれても嬉しいんですけど」


ハンクス「そちらも視野に入れてみますね、まだ若いですし、ダンスなど出来ればいいですね」

「それいいかも、うさぎ獣人さんのダンスなんて人気が出そう」

ハンクス「ですね、一度カンスさんの所へ参加させてみますね」

「はい、私も時間がある時に見に行きますね」


ハンクス「よろしくお願いします。あと、劇場の完成予定があとひと月ほどとなりました」

「あとひと月!わー楽しみー。じゃあ色々と用意しないとだね」


ハンクス「食器類はルラさんが用意していたものと似たものがあったので、数を確保してもらっています。しかしかなり値段が張るのですが・・・」

「似たような物があるなら、それで揃えたいな。あれも高かったから必要経費で買って下さい」

ハンクス「了解しました。数は・・・・今の店の3倍ほどでいいでしょうか?」

「どれぐらい必要かな・・・予備もいるよね?」


ハンクス「そうですね、それも加味して3倍ほどで良いかと思います。あとは子供達も見に来れる昼の部には木製の食器が良いかと思います」

「確かに、そこは使い分けようか。手配をお願いしてもいい?」

ハンクス「はい、かしこまりました。あとは家具関係ですが、どうされますか?どういった物を買うか一度見て頂いた方が良いかと思うのですが」


「わかりました。それは見て来ますね。劇場の完成に合わせて運び入れてもらうようにしようかな」

ハンクス「それがいいですね。あとは・・・梅酒の増産を希望していたと思うのですが、少し人員不足ですね。これ以上増やすのは難しいかと・・・従業員の冒険者を増やすか、依頼を出して納品を頼むかした方が良さそうですね」


「そっか・・・加工の人員は足りている感じ?」

ハンクス「そちらは大丈夫ですね、加工にはそれほど時間がかからないですし、家事担当の者が空き時間にやってくれています」


「採取に人がいるかー、じゃあしばらくは依頼として出そうかな。傷のない物しか使えないから、歩合制にしよう。『傷のない梅、1キロあたり銀貨2枚』でどうかな?」

ハンクス「多少高い気もしますが、傷があるものは含まないのであればそれぐらいが妥当かもしれませんね」


「よし、これで納品が少ないようなら増額も考えよう。それぐらいかな?」

ハンクス「はい、あとは執事のリーヴァさんが公爵様よりジャスティン様の様子を報告するように言われているらしく、ルラさんの意見も聞きたいとおっしゃっていました」


「私の意見?って言ってもほとんど一緒に生活してないからなー」

自分がジャスティンさんと一緒に行動するのは、歌の練習やダンスの練習の時くらいだ


ハンクス「そう言うと思いまして、近しい人達からの話を聞いておきましたよ」

「え!凄い!ありがとう、どんな感じなの?」


ハンクス「隣の部屋の者は、『楽器の音しかしない、寝る時以外は部屋にいないと思う』だそうです。音楽室に入り浸っていますからね」


「なるほど、他の部屋の人に迷惑はかけてないって事で良いんじゃないかな」


ハンクス「続いて、家事担当の女性たちからですね。『好き嫌いなく何でも食べてくれて、笑顔が可愛い、あれはモテそうだ』だそうです。女性からの人気は高そうですね」


「仲良く出来てるって事でいいのかな?」


ハンクス「同じく音楽室に入り浸っている人達からは絶賛でしたね。『とにかくセンスが良い』『一緒に演奏するのが楽しい』『長時間の練習にも付き合ってくれる』『チェロが格好いい』『勤勉で良い若者だ』といった感じでどこも不満は無さそうでした」


「確かに、あそこのメンバーはケンカとか一切しないもんね」


ハンクス「その他、どこからも苦情は無かったんですが、唯一苦言を言う方がいました」

「え?仲が悪い人がいるの?」


ハンクス「いえ、仲が悪いというよりはずっと一緒に居るので、駄目なところも目に入るのでしょう」

「ずっと一緒・・・・って事は執事さん?」


ハンクス「はい、『放っておくと食事をしない』『注意しないとヒゲも剃らない』『一日中楽器を弾いていて、運動が少なすぎる』などなど本人の生活に対して不満がおありのようです」


「あー、そこは・・・・何とも言えないですね」

ハンクス「どれも楽器に熱中するあまり、生活の細々とした所に配慮できない・・・もしくは、しないといった感じですね。しかし、最初は出来なかった、洗濯や着替え、髭剃りなども自分で出来るようになったらしく、生活で困る事は少し世間知らずな所がある・・・程度のものらしいです」


「その辺は貴族生活しかしてこなかったから、仕方ない所ですね」

ハンクス「私もそう思います・・・・いっその事、彼を雇ってしまえばよろしいのでは?」

「彼・・・とは執事さん?」

ハンクス「ええ、ジャスティン様のお目付け役としても良いとは思いますが、大変優秀な方です。出来れば拠点のアレコレを手伝って頂けると大変助かるんですけどね」


「それは・・・・私もそう思います。でも公爵家の執事さんですよ?引き抜きみたいな事をしても大丈夫なんでしょうか?」

ハンクス「その辺は交渉次第ではないでしょうか?今は公爵家の執事としての仕事はほとんどなさっていないでしょうし、公爵家への報告くらいで済むのでしたらいっそこちらで就職してもらえれば・・・・。そうすればジャスティン様への心配もなくなるでしょうし」


「確かに・・・・それが一番丸い気がしてきた」

ハンクス「まあ、ダメ元で頼んではみてはどうでしょうか?私は大歓迎です」

「わかりました。一度話をしてみますね」




善は急げって事で、さっそく執事さんを呼び出してお話だ


「ジャスティンさんの報告をして欲しいと聞いたので、お話しようかと思いまして」

リーヴァ「ありがとうございます。是非ルラさんのご意見をお聞きしたいと思いまして」


「はい、私自身はあまりジャスティンさんと一緒に行動する機会がないので、ハンクスさんの調査報告を聞いた結果なんですが、拠点での生活は何も問題はなく、一通り自分の世話も出来るようになった。しかし、自己管理が不安な部分もあり、楽器に熱中しすぎる、と」


リーヴァ「おっしゃる通りですね、寝食を忘れて没頭する時があり、自己管理が出来ているとは言い難い現状ですね」

「それに関しては、私も気持ちがわかるので、頭ごなしにダメだ!とは言いません。本人の意思ですので」


リーヴァ「それは・・・困りますね。ジャスティン様が倒れてしまったら旦那様に顔向けできません」

「そこで提案なんですが」


リーヴァ「提案ですか?」

「はい、ジャスティンさんは庶民としても生活が出来る。これは証明出来たと思うのですが、よろしいですか?」

リーヴァ「はい、それは私も同意見です。一人でも食べて行けるでしょう」


「そこで、リーヴァさん」

リーヴァ「はい?」

「このままお目付け役として、この拠点で生活しませんか?」

リーヴァ「は?」


「正直リーヴァさんって、優秀だし、拠点の管理を手伝ってもらえると、すっっっごく助かるんです。ジャスティンさんの様子を見つつ、拠点のアレコレをハンクスさんと一緒に仕切って欲しくて。もちろんお給金を出しますし、公爵家で執事としての仕事があるのならそちらを優先してもらっていいんです。ここに居ればジャスティンさんの近況が見れて、私たちの動向も監視できて、逐一報告も出来る。ついでにちょっと拠点の管理を手伝ってもらえたらいいなーって話なんですけど、どうですかね?公爵様が怒りますかね?」


リーヴァ「・・・・・・・・。」

目を見開いて完全に停止してしまったリーヴァさん


「あのー・・・・そんなに変な話でしたかね?無理だったら断って頂いて・・・」


リーヴァ「いえ・・・・その、とてもありがたいお話だと・・・思います」

「本当ですか?考えてみてもらえますか?」


リーヴァ「・・・・・・・・はい。一度旦那様にこの話を相談してもよろしいでしょうか?」

「はい、もちろんです。公爵家に席をおきつつ、こちらのお手伝いをする感じで大丈夫なので、引き抜こうとか、そういう事では無くてですね」


リーヴァ「ふふふっ、わかっています。まさか自分に執事以外の仕事の話が来るとは思っていなかったので、驚いただけです。私としてもとても楽しそうなお仕事のお話なので前向きに検討させて頂きます」

笑顔でそう言ってくれるリーヴァさん

怒られなくて良かったー


「ありがとうございます!よろしくお願いします!」


後は返事を待つだけだ


ジャスティンさんに関しては、家に連れ戻される事はないだろう

これで公爵様が「駄目だ、帰ってこい」って言うなら

今度こそ出家しちゃうだろうな


そんな事にはならないとは思うけどね

ありがとござした!

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