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生きてて良かったと 思いたい私の異世界転生  作者: 蒼氷


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パチュリーに帰還、王都の出来事を報告

王都の劇場公演は想像とは大きく違った


それが良いか悪いかは、私達の公演を行ってみないとわからない事だけど

かなり偏った内容の物をずっと公演してきたようで

王都に住む人たちは当たり前のものとして見ているようだ


娯楽が少ないというか、裕福な人が楽しむものというイメージが強い

実際に劇場で見た人達は小奇麗な恰好をした人達ばかりだったし


デートでだとか、教養の為だとか

あるいはステータスの為に見ているように感じた

だから、歌の内容もそんなに気にならないんだろう



私は最初から『娯楽』のつもりで見に行っていた

なので、内容に違和感しか感じなかった


だって、日本で暮らしていた時で例えるなら

歴代総理大臣の武勇伝や、戦時中の話を聞かされているようなものだ

ネタでやっているのなら面白いけどね・・・不倫ネタとか



結果、自分の見解としては

特別面白いものを公演しなくても、お客さんが入るので

この形に落ち着いたのではないかな?って

プロパガンダ的な意味もあるのだろう

愛国心を養う的な・・・・



まあ、大体の方向性が見えたので

自分達とは住み分けが出来るんじゃないかなって思った

こちらは完全に楽しさ重視なので

歴史もクソもない、国を越えて大陸中、万人受けするようなものを提供したい


王都での話し合いは上手く行ったので、パチュリーに戻る事にしたけど


マッキンリーさんが「劇場が完成したら招待して欲しい」とお願いされた

もちろん断る理由もないので、即OK


それを見たペディスさんとセリーネさんも「ずるい!」となって

2人も一緒に招待する事にした

仕事は大丈夫なのかな?と思って聞いてみたけど


「「「何とかする」」」とだけ返事が返ってきた


まあ、上手く行くならいいんですけど・・・





翌日にパチュリーまで戻ってきて、王都の公演の話をカケッチさんにすると


カケッチ「は?王都はそんなものばかりやっているのか?」

「はい、何かどこの国も似たようなものらしいですよ」

エイコーン「確かに、どこの国も似たようなものですね。英雄譚が人気ですけど」


「えー、じゃあやっぱり建国や国王の話より、そっちの方がいいじゃないですか」

エイコーン「ほとんどは貴族向けなんでしょうね。儲けさえあればいいですから」

「そっか・・・はじめから庶民を相手に商売していないって事か」


まあ、わからんでもない

富裕層向けに商売した方が儲かる

でも、音楽家さんはそれで楽しいんだろうか?


私の疑問に答えてくれたのはエイコーンさん


エイコーン「僕は楽しく楽器を演奏したくて吟遊詩人をやっていましたからね、生活がそれで成り立つのならいいですけど、かなり厳しい世界ですから、大きな劇場で決まった曲を演奏している方が良い人もいますね」

「なるほどね・・・・」


音楽学校に通っても、プロになれるのはほんの一握りっていうもんね

そう上手くはいかないか


「とりあえず、王都での公演も視野に入れて、新しい劇場で披露するものを増やしたいので協力おねがいします」


「「「了解」」」


劇場の完成まではまだ時間があるので、曲数を増やして

さらにダンスも激しいものを考えていく

自分的には、少人数で踊るものよりも大人数で踊りたいので

簡単なものは冒険者組にも覚えてもらう


王都の劇場は、舞台が広い

あの広さを生かしたアクロバティックな動きも入れたい

犬獣人の3人はかなりそういうのが得意なので、バック宙や側転なども練習してもらった

ダンスの合間に舞台でやって欲しい



あとは、歌手として採用したパペッティさんは

しばらく会わない間に化けていた


「すっご・・・・」

課題として練習していた曲は全て覚えていたし

なにより声量だ、オペラ歌手もビックリだよ


カケッチ「毎日ボイストレーニングをしてはいるが、ここまで化けるとはな」

エイコーン「素晴らしいですよね」


「うんうん、感激した!王都の歌姫より凄いかも!」

パペッティ「あらあら、そんな過大評価を頂けるなんて嬉しいです~」

「過大評価じゃないですよ!最近聴いてきたばっかりなんですからー。私はパペッティさんの方が断然好きです!」


これは嘘ではない、普段のおっとりとした雰囲気とは変わって

歌っている時のパペッティさんは、情感たっぷりで

激しい歌でも歌えてしまうのだから、人は見た目ではわからないもんだ


「新しい歌も何曲か楽譜にしてもらうので、一緒に練習しましょうね」

パペッティ「ええ、嬉しいです~。とても良い歌ばかりで歌っていても楽しいの」

「ダンスの方はどうですか?」


パペッティ「うふふ・・・・・練習中よ」


カケッチ「そっちは苦手のようでな、歌を歌いながらだと、ダンス半分って所だな」

「ああーー、なるほど・・・歌いながら踊るのって難しいですもんね」

パペッティ「練習はしているのよ?それでも難しいわ」


「いいえ、それでもいいんですよ。振りつけは完ぺきじゃなくても、動きにはついていけますか?」

パペッティ「それは何とかできるわ」

「よし、じゃああとで通しで見せてもらいますね」


パペッティ「ええ・・・・頑張るわ」


全員が完ぺきに踊れなくてもいい

特にセンターで歌う歌手は、身振り手振りぐらいが合っていればそれでもいい

歌に全力、それでいいのだ


また、しばらくパチュリーを離れるつもりなので

5曲ほど新曲を用意してもらい

そろそろ自分達でも作曲してもらいたい、と話した


エイコーン「作曲ですか・・・」

「はい、しっとりと歌うものでもいいですし。ダンスが合う曲でもいいです。マニくんはこんなのが作りたいみたいなのがあればカケッチさんと協力してね」

マニ「は、はい」


ジャスティン「僕は・・・実は何曲か自作があって・・・」


「え!いいね!じゃあカケッチさんと話しあって、どれかステージで披露できそうなヤツを選曲して欲しいな」

ジャスティン「え!僕の曲をステージで?」

「はい、カケッチさんが良いっていうなら是非」

ジャスティン「僕の曲が・・・・」


感動しているジャスティンさん

それを見て涙ぐんでいる執事のリーヴァさん

良かったねー


マチョ「僕も、自分の曲はあるんですが、歌詞がなくて・・・」

「いいじゃないですか。歌詞を入れれそうなら入れて披露しませんか?」

マチョ「はい!やります!」

「じゃあ、よろしくお願いしますね。一応、王都での公演に使うかもしれないので、不敬罪に当たるような文言は入れないようにお願いします。あと子供が聞いても問題ない言葉選びもお願いしますね」


「「「「はい」」」」


新しい劇場の為に演目を増やす事を考えながら、みんなにも役割を振っていく

音楽担当は新しい曲の練習や作曲


ダンス組には振りつけも考えてもらう

新しい曲が完成したら、カケッチさんが作った録音機で録音して

練習部屋で音楽を流しながら振付を考えてもらう

ステージを上手に使えるように、誰が踊るのか、ポールダンスにするのか

その辺のリーダーはチュリさんに任せてある


迫力のある曲の時はもちろん、冒険者組にも踊ってもらう


今回新曲として増やした曲も冒険者組に一緒に踊ってもらう

「かなりアップテンポで難しいけど、頑張って覚えてね」


ドーラ「まじか・・・」

ハルマ「過去一難しい」


「あ、あと、この時はみんな衣装を揃えるからね。女性はセクシーに、男性は裸ベストね」


「「「「はぁ!?」」」」

「見られても良いようにしっかりと鍛えててね?」


ドーラ「あっはっははは!お前ら俺をバカにしていたからだぞ!」

ハルマ「そんな・・・あれはドーラだけのものとばっかり・・・」

リード「鍛えるか・・・」

クラフト「ちょっと恥ずかしいな・・・」


「まあ、どうしても嫌だって人は私に相談して?他のセクシーな衣装を考えるから」

ハルマ「どうしてだ・・・そっちの方が怖い・・・・」


勘が鋭いハルマさん

私が想像しているのは、前はしっかり閉まっているのに、背中が広く空いているベストだ

前がダメなら後ろを見せる

あとは、胸の辺りを深ーくV字にしてもいいな

どっちもセクシーだと思う


結局時間が経っても誰も相談してこなかったので、ハルマさんのせいかもしれない

ま、今度別の曲で違うセクシーな衣装を入れてもいいかな

だって着てるの見てみたいしね、うふふふ


そして夜に、執事のリーヴァさんとお話


今回、王都で起こった事と

これからしようと思っている事だ


王都での騒動の話からはじまり、王城魔導士の方と知り合いになった事

王都の噂の話、こちらがある程度『天罰』を信じるように動いている事など


そして、国道をこれから少しづつ作って行く事だ


リーヴァ「長くお出かけしているとは思っていましたが・・・とんでもないですね」

「へへ、ちょっと色々と想定外が続きまして。結果こうなったんですよね」

リーヴァ「王都の噂に関してはこちらも耳に入っていますよ。雷が教会に落ちたという話を聞いた時からルラさんが噛んでいるのではないかと思っていましたが、まさか落とした本人とは・・・」


「正確にはアルジャンですけどね、扉を焼いて奴隷を連れ出したのも効いてましたね。貴族達は自分達が神様に怒られるような事をしているって自覚はあるんでしょうね」


リーヴァ「そこは自業自得なので、同情の余地もありませんね。わかりました。ご報告ありがとうございます。旦那様にしっかりと報告しておきます」

「あ、それと、聞いていたとは思いますけど、王都の公演を見て来ました」

リーヴァ「はい、しっかりと聞いていましたよ。いつかお連れしようと思っていたのですが、見に行けてよかったですね。しかし、あのような感想になるとは私も想像できませんでしたけどね」


「えへへ、自分もあんな感じとは思ってもいませんでした」

リーヴァ「ルラさんの観点は他の方とは一味違いますからね。話を聞いてなるほど、と思いましたよ。その発想があるからこそ、この事業は人気があるんでしょうね」


「別のジャンルだからこそ、王都でも人気が出ると思うんですよね。こちらの劇場が軌道に乗ったら王都での公演も視野に入れたいです」

リーヴァ「はい、旦那様もそのおつもりでしたよ。力添えさせて頂きますので、その時はお声がけ下さい」

「はい、よろしくお願いします」


リーヴァ「はい、こちらこそ」


「後ですね、奴隷をこっちに集めてもらえるようになりました」


リーヴァ「は?」

「王都の商業ギルド長と仲良くなりまして、奴隷を集める事に協力してもらえる事になったんですよ」

リーヴァ「商業ギルド長・・・・と、いう事はマッキンリー様ですね?」

「はい、ご存知でしたか」

リーヴァ「それはもう、王都では有名人ですから」

「そうなんですねー。知らなかったー」

リーヴァ「知らなかったんですか・・・本当に面白い人ですね・・・」

若干呆れ気味のリーヴァさんに、奴隷を集めてもらう事を報告して

王都にいる奴隷に関しては騎士さんを使って、こちらに連れて来てもらうことにした


町を転々とする必要がなくなったので、「お安い御用です」って言ってくれた

凄く助かる


一緒に動いてくれる人が増えて、かなり動きやすくなってきた

さあ、道路を作るのを開始しようかなー!

ありがとござした!

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