表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
生きてて良かったと 思いたい私の異世界転生  作者: 蒼氷


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

565/611

酒造の進捗と新しい歌手

トレール伯爵とのお話が終わった後に、冒険者ギルドで手紙を送った

ベルアート様宛てに、今回の事をなるべく細かく書いておいた


後は返事を待つしかないので

森の拠点へは夜に戻るからそれまで時間を潰すことにする



「わあ・・・凄い」

ガリオン「上手い具合に出来とるぞ、あともう少しで試飲しても良いかも知れん」

「そうなんですねー、楽しみですね」


拠点の地下にある、お酒を造る場所を見学しに来ている

醸造をするための機械はなかなかに大きい

地下の天井を高めに作っておいて正解だった


ダタンヤリムさんとドワーフ2人の合作で

至る所にこだわりがあるらしいが、私には専門的な事はわからないので

一生懸命説明してくれるのを、ふんふんと聞いてた


マンダン「こっちが熟成中の物だな、まだ試験段階だが樽と酒の相性があるからな、飲んでみないとわからん」

「そうなんですね、風味がつくんですよね」

マンダン「ようわかってるじゃないか。今は2種類の樽で試しているが、もし出来が良くなかったら別のものに変える必要があるな」

ガリオン「こればっかりは飲んでみんとわからんからな」

「そうなんですねえ、完成が楽しみですね。ここの部屋は問題なく使えていますか?」


ガリオン「ああ、2人でやっとるからな、丁度良い」

「良かったです。あとは特注の首輪も追加は完成してますか?」

ガリオン「ああ、出来とるぞ。完成したのは持っていってくれ」

「ありがとうございます。これからも増えるかもしれないので、追加で出来る範囲で増産をお願いしますね」


ガリオン「了解した。しかし、かなりの数を作って来たが奴隷の数も50を超えたんじゃないか?」

「超えましたね、70・・・ぐらいかな?」

ガリオン「とんでもねえな・・・・」


「それでも人手不足で困っていたんで、今で丁度いいくらいですかね」

マンダン「そんなに手広くやってんのか・・・」

「今は、お店に、屋台に・・・冒険者活動でしょ?後は大きな劇場が完成する予定なので、そこで働く人が必要なんですよ」


ガリオン「劇場!もうそんな所までいったのか」

「はい、公爵様の助力もあってとんとん拍子に進みました。利益もたくさん出ているんで、もう自分のお財布から出さなくても回るくらいには成長しましたね。お二人もお酒が完成して、売りに出せるようになったらお給金を増やしましょうね、たくさん売れればそれだけ多く渡せますから」


ガリオン「今でも結構もらってるがな・・・奴隷にしては高額だ」

マンダン「ああ、もうすぐ自分を買い戻せそうだ」

「それは良い事ですね!自分を買い戻した後はどうされますか?故郷に帰るとか?」


ガリオン「いや・・・」

マンダン「今更帰るのもな・・・出来ればここで働きたい」

ガリオン「俺も一緒だ」

マンダン「ああ、俺ら2人なら最高の酒が造れる」

ガリオン「ああ、違いねえ」


「ふふふっ、じゃあ、自分を買い戻せたらちゃんとお給金を話合いましょうね」

ガリオン「・・・何から何までありがとうな」

マンダン「ああ、あんたのお陰で夢だった酒造りも出来た」


「お互い様ですね。私も大変助かっています。一緒に働いてくれるのも嬉しいです」

ガリオン「本当にお人よしだな」

マンダン「それがルラさんの良い所だな、はははっ」


ずっと2人に任せきりだった酒造も、そろそろ完成しそうだし

2人が自由になる日も近い

一般的なお給金で2人を雇える日が楽しみだ



地下室が安全に使えているかも確認して

拠点の建物や壁も確認

どこも壊れたり、傷ついたりもしていないし

お風呂も綺麗なままだ


家事担当の人が清潔に保ってくれているのもわかったし

経年劣化はまだ見られない

これなら道路を作っても安全に使えそうだ

強化はしっかりとする必要はあるけどね



夜になってから、森の拠点へと一度戻り

ガロルドに報告

「何とかなりそうだよ、トレール伯爵とも話をしてきたし、ベルアート様にも手紙を出して来た」

ガロルド「そうか、良かったな」

「でもね・・・・」


ガロルド「どした?何か問題があるのか?」

「うん・・・・3国家が集まる会議に出ろって・・・やだぁ」

ガロルド「・・・・・それは・・・必要な事だろうな」

「だよねーーー、ほんっとうに、頭からすっぽりと抜けてたんだよね!勢いだけで動いていたから」

ガロルド「だな・・・・かなり楽しそうにやっていたもんな」


「うん、トレール伯爵に現実へ引き戻されちゃったよー」

ガロルド「まあ、それは仕方ないな・・・1度で終われるように頑張ればいいじゃないか」

「そっか・・・交渉が上手く行かなかったら何度も行く必要がある・・・か」

そこも思い至っていなかった・・・・なんてこっただ


ガロルド「まあ、ルラなら上手くやるだろう?」

確信を持っていうガロルド、かなり信頼しているみたいだけど

結構行き当たりばったりで動いているだけだからな・・・自信はない


「出来るだけ頑張る・・・絶対に一回で終わらせるんだ」

それだけを目標に事前調査をしっかりとしておこう・・・うん



深夜になり、行動開始だ

王都へ侵入して、ラジャの調べでわかっている奴隷達を連れ出していく

しばらく忙しくなるので、運べるだけ森の拠点へ運んだ

もちろん、部屋の扉はしっかりと焼いておいた


奴隷が消えていると噂があったのか、木の扉じゃない部屋に居る人もいた

鉄格子や、金属の扉の部屋もあった


しかし、そんな事は問題にもならない

魔法で溶かす・・・・鉄格子をドロドロに溶かすのは結構楽しかった


中に入っていた奴隷さんには、かなり怯えられたけど・・・

きちんと説明してなんとか理解してくれたとは思っている


拠点で他の奴隷がいる事を確認して、先に来ていた奴隷たちと

救出された時の話で盛り上がっていた


「寝てたら、焦げ臭い匂いがしてな」

「ああ、俺もだ・・・見たら扉が燃えてんだ!チビるかと思ったぜ」

「俺なんて、鉄格子が溶けてたんだぜ・・・死神が来たかと思ったぜ」

「それは怖いな・・・実際は可愛い女の子なのにな・・・」

「そこのギャップも怖かったけどな・・・」

「「「わかる」」」


なんて事を話しあって、共感していた


それで安心できるのなら、気の済むまで話をしてくれてもいいんだけど

出来れば私が居ない所で話して欲しかったな・・・・・


森の拠点は扉が無いのが欠点だ


3日かけて、王都のすべての奴隷を連れ出した

これからちょっとづつ、アシタストの拠点へと運ぶ

一度に5人までしか運べないので、これにも時間がかかる


日中に一度、パチュリーへ戻り問題がないか聞く

「氷の魔石が少なくなって来た」と言われたので、一気に作った

そして、新しい奴隷の割り振りに少し困っているらしく

ハンクスさんと話をしながら、決めて行った


その中で羊獣人の女性を発見した


ダタンヤリムさんの話で羊獣人が歌が上手いと聞いた事を思い出し聞いてみる

「歌に興味はありませんか?」


「あ、はい、歌は好きですよ。村でも仕事をしながら歌っていましたから」

朗らかにそう答える女性は、少しふくよかで、髪の毛がマニくんのようにくるくるで可愛らしい人だ


「試しに何か歌ってみてくれませんか?」

「はい、作業中に歌う歌でいいですか?」

「はい」


にこにことして、作業中に歌うという歌を歌ってくれた


「鍬をトントン、父はトントン♪働く事は良い事だ、遊ぶ子供に寝る赤子♪母はいつでも笑顔が良い♪」

とても軽やかで伸びのある声で、リズミカルな感じが作業に良く合いそうな歌だ

こういう歌も大好き


ハンクス「上手ですね、とても響く声です」

「うん、彼女なら歌えそう!」


さっそく地下の音楽室へ連れていき、カケッチさんにも歌を聴いてもらう


カケッチ「おお、いい声だな」

エイコーン「とても伸びがありますね、ルラさんとはまた違った良さがあります」

「ですよね!是非歌って欲しいです!」


「ご主人様がおっしゃるのなら歌わせて頂きますよ。あまり得意なものもありませんし」

「そんな!ご主人様なんて呼ばなくていいですよ。ルラでいいですから・・・一緒に戦う仲間として頑張りましょう!」


「ふふふっ、変わったご主人様ですね。わかりました、頑張ります」

「やったーー!」

これで歌手が確保できた!

あとはカケッチさんにお任せしてボイストレーニングだ



彼女の名前はパペッティさん、27歳の妙齢の女性で

農家出身だという事だ、例にもれず借金奴隷になり売られてきたらしい


かなりおっとりとした感じの女性だけど、声には伸びがあり

とても響きがある、いい声だ


「歌手がきたー」と喜んでいたら


パペッティ「歌手ですか?大げさですねぇ」と言われたので

何かが噛み合っていないな・・・と思った


カケッチ「ルラ?ちゃんと説明したのか?」

「え?した?よね?」

自分の言動が思い出せない・・・・


エイコーン「パペッティさん、ルラさんはあなたに舞台に立って欲しいんですよ」

パペッティ「は?ぶ、ぶたいですか?」

驚くパペッティさん



「あ、説明してなかった・・・・かな?」

カケッチ「せっかちめ」

「アハハハハ」

笑って誤魔化す


その後、歌手として舞台に立って欲しい事

軽いダンスなども練習して欲しい事などを説明して


実際に私がやっているのを見てもらった

私の後釜をやって欲しいので


披露している間、彼女は目をまん丸にして見ていた



「ふぅ・・・どうでしょう?もちろん練習をして、舞台に立てる自信がついてからでいいんです」


パペッティ「大変驚きましたけど・・・・とっても楽しそうです。是非やらせて下さい」

「ありがとうございます!!」


何とか了承してもらえて良かった!危なかった!


最近先走る傾向があるな・・・気を付けないと・・・



そして、久しぶりにみんなと一緒に踊ったらかなり一体感が出ていて驚いた

私が居ない間もしっかりと練習していたらしく


舞台に何度も上がるうちに、冒険者たちも慣れてきたらしい

とても楽しそうにしていた


これからもっと上達して、劇場が完成する頃には

もっともっと質の高いショーが出来るんだろう

それが楽しみで仕方ない



なので私は別方向から頑張るとしよう!


ありがとござした!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ