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生きてて良かったと 思いたい私の異世界転生  作者: 蒼氷


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久しぶりのオドさん

ダンギルマスにはヒヒイロカネで作った剣を持ってもらう事にした

オドさんに作ってもらうかは、相談して決める事になった


私の剣にはドワーフに伝わる文字が彫ってあるので、オドさんでは作れないかもしれない

それもグライダーを頼むついでに確認して、もしできないのなら

私達が作ってもらったゲンガンの町まで行って作ってもらうつもりだ


あまり遅くまでお邪魔しても悪いので、また話をする事を約束して

宿に行く事にした


「あー、楽しかった」

ガロルド「いい人たちだな」

「うん、でも、何かごめんね?」

ガロルド「いや、なにも謝る事はない」

「でも、何かガロが問い詰められてるみたいな・・・・」


ガロルド「それだけルラを大切に思っている人だって事だろう。俺は逆に嬉しいけどな」

「嬉しい?」

ガロルド「ああ、家族はアレだったかもしれんが、ルラを大切に思う人達がこの町にはいた。しかもその人たちに受け入れてもらえるのなら、俺は嬉しい」


「ガロ・・・・」

そんな風に言ってもらえて、凄く嬉しい

私も、私が好きな人達がガロルドの事を好きだと嬉しい


「ごめんね、いっぱい待たせて・・・・いつか、ちゃんと返事するから」

こんなに私を大事にしてくれる人を、待たせて申し訳ない

でも、自分は恋愛脳って持ち合わせていなくて、いい人だから結婚してしまおうとは思えない

一緒に居たいけど、恋人や旦那さんってなるときっと今までとは変わる


ガロルド「俺は大丈夫だ、フラれてもずっと傍にいるし、何年だって待つ」

「あははっ、フラれてもいてくれるんだ!」

そんな事をいうガロルドに笑ってしまった、ストーカー気質かな?


ガロルド「ああ、だから何年迷っても良い。俺はルラの傍にいつまでもいるからな」

優しい顔でそう言うガロルド、私には光って見えるよ


ガロルドなら、いつか結婚したいって

こんな私でも思えるかもしれない


前世でも、好きってわからなかった


「好きだから付き合って欲しい」って何度か言われて、お付き合いもした事があるんだけど

どうしてか、毎回「なんでもしてもらえる」って思われる

嫌な事は「嫌だ」って言っても、聞いてもらえない


だから途中で気づく


ああ、私が好きなんじゃなくて、なんでも(・・・・)してくれる(・・・・・)私が好き(・・・・)、なんだって


だから好きとか、恋とか信じてない

恋人も重荷にしか感じない


そんな事をちょっと思い出した




ダタンヤリムさんから聞いていた宿につき、明日の事を話す


「明日の朝から例の鍛冶屋さんに行こうと思います。お二人はどうしますか?」

ダタンヤリム「一緒に行こう、作り方が知りたい」

ノースリム「そうね、楽しそう」


「わかりました。じゃあ明日、酒屋さんで買い物をしてから行きましょう」


ダタンヤリム「酒屋?」

「はい、お酒が好きな鍛冶師さんなので、特注の時は持っていくんです」

ノースリム「まあ、ドワーフみたいね」

「ドワーフもそんな感じなんですか?」

ノースリム「ふふっ、そうよー、強ーいお酒が大好きなの」


イメージ通りのドワーフだ


ダタンヤリム「グライダーを作る以外の予定はないのか?」

「私は町の人たちに挨拶に行くつもりです」

ノースリム「いいわね」

ガロルド「俺はルラについていく」


「え?一緒に行くの?楽しくないと思うよ?」

ガロルド「ルラの知り合いなら俺も挨拶したい」

「そ、そう?」

ダタンヤリム「周りから固める作戦か」

ノースリム「いいじゃない、楽しんできて。私たちは好きなように遊んでおくから気にしないで」


「わ、わかりました」


周りから固めるとは?

気にしないでおこう・・・・



そして、翌朝、みんなで買い物をしてからオドさんの鍛冶場に向かう


久しぶりにオドさんに会うなー、元気かな?


町の端に向かって歩くと、オドさんの鍛冶場が見えて来る

懐かしいなー


扉の前に立って、コンコンノックするけど、出て来ない


ダタンヤリム「いないのか?」

「いえ、いると思います。いつも出て来ないんです」

扉を開いて中に入っていく、誰もいないが、鍛冶場からはカーンカーンカーンと音がする

やっぱり作業中だ


「いま、作業中みたいなので少し待ちましょう」

ダタンヤリム「ああ」


勝手にテーブルセットに座って、お茶を飲んで待つ


ノースリム「ここでグライダーを作ってもらったのねー。でも一人で作業を?」

「そう言えば、昔から一人でしたね。お弟子さんとかもいなかったです」

ダタンヤリム「一人ではグライダーを作るのも大変なのではないか?」

「昔は一緒に作りました。加工を少し手伝わせてもらって・・・・楽しかったなー」


ノースリム「それいいわね、私も作ってみたいわ」

ダタンヤリム「いいな、私も作り方を覚えたい」

「頼んでみましょうか」

そんな話をしていたら音が止んだ

「あ、ちょっと見て来ますね」


そう言って鍛冶場の方へ向かうと、顔の汗を拭っているオドさんと目が合った


「オドさん、お久しぶりです」

オド「は?勝手に入ってきおって・・・・だれ・・・」

最初こそ悪態をついていたけど、だんだんと思い出してきたのか


オド「お前さんアルノーラか?!」

「ふふっ、お久しぶりです。昨日着いたんですよー、あ、今はルラって名乗ってますので、ルラでお願いします」

オド「おお!ルラ!そうか!元気そうだな!身長も伸びて!」

近くに来て、ばしばしと肩を叩かれる


「元気ですよ。オドさんもお元気そうでなにより」

オド「元気も元気よ。いやー、急に旅立ったからな、驚いたぞ」

「あー、それはごめんなさい。私もいろいろとありまして」


オド「それとなく聞いとる、大変だったんだな」

「まあ、もう終わった事なので。それよりも会わせたい人達がいるんです」

オド「なんだなんだ?」


鍛冶場から、事務所の方へ移動する


「一緒にパーティを組んでいるガロルドと、エルフの里から来たダタンヤリムさんとノースリムさんです」

オド「おお、こりゃ大所帯だな。オドだ、よろしくな」


ダタンヤリム「はじめまして、あなたがグライダーを作ったと聞いてやってきた」

オド「グライダーっつーのはあれか、ルラが作って欲しいって来た翼か」

「はい、それを作って欲しくてここまで戻ってきました」


オド「ほおー、そりゃまた、しかしあれは乗るものを選ぶだろう、しかも材料はどうするつもりだ?」

「ちゃんと練習済みです。ダタンヤリムさんもノースリムさんも完璧に乗りこなせますよ。しかも材料も集めて来ました」


オド「なんと!用意周到な!ワイバーンも狩ってきたのか?」

「はい、丁度最近狩ったんです」

オド「なんとまあ剛毅な・・・・成長しとんだな・・・・」


「ふふっ、もう成人しましたし。私も今はSランク冒険者です」


オド「!!!!Sランク冒険者!!!!!」

いいリアクションだ


「あれ?知りませんでしたか?」

オド「冒険者の情勢なんぞ知らんからな!そうか!Sランク・・・・って早すぎるだろう!」


「あははっ、良い反応。ダンジョンを踏破したんで、昇格も早かったです」

オド「ダンジョン踏破・・・・・もう驚きすぎて、驚かんぞ」


どういう意味だ?

驚きすぎてちょっとおかしくなってしまった


グライダーを作る事をお願いして、ついでにダタンヤリムさん達もお手伝いしたい事を説明すると

オド「そりゃいいな、ワシひとりでやっとるからな、他にも作るもんがある。手伝ってくれるのならありがたい」


ダタンヤリム「では、よろしく頼む」

ノースリム「よろしくお願いします」


「グライダーの他にちょっと相談なんですけど」

オド「なんだ?まだあるのか?」

「できるならお願いしようかなって・・・」


かくかくしかじか、ダンギルマスのヒヒイロカネの武器について説明する


オド「ヒヒイロカネ!あるのか!」

「はい、ダンジョンのドロップ品なんです」

オド「見たい!」

「はいはい」


興奮して収まりそうにないので、鉱石と、自分の双剣を机に置いた


「オドさんに作ってもらった双剣も大事に取ってますけど、今はこっちを使ってます」

オド「おお、おおー・・・・・・」

まじまじと、鉱石を見てから、私の双剣を持って引き抜いた


オド「・・・・・・・・・・・・見事だ」


「ですよね、私もお気に入りなんです。ここの文字がドワーフ文字らしくて、これが再現できるのなら頼もうと思ってたんです。これがあると魔力の通りが全然違うので」

オド「当たり前だ、ドワーフの加工技術はどの種族よりもずば抜けているからな・・・・」


「あ、知っているんですか?」

オド「ああ、実は俺はドワーフのクオーターだ、爺さんがドワーフなんだ」

ええ!知らなかった。道理で身長が低いと・・・・・


オド「小さい頃から鍛冶師としてのスキルを叩きこまれたからな、この加工もできる・・・・が、何年もやってねえ、使い時が無かったんだ」

「そうだったんですね」

オド「しかし!やりたい!是非作らせてくれ!!!」


「もちろんです。ダンギルマスが持つ剣なので、どんな感じにしたいかも聞いてあげて欲しいです」

オド「もちろんだ!そうと決まれば今ある受注品は終わらせんと!」

急いで作業に戻ろうとするオドさん


ダタンヤリム「ちょっとまってくれ、いつからグライダーを作る?」


オド「おお、そうだった・・・・そうだな、ヒヒイロカネはゆっくり集中して作りたいから、グライダーを先に作るか」

「それがいいですね」

オド「3日くれ、今ある分を終わらせるから、それから一緒に作っていこう」


ダタンヤリム「わかった。では4日後にまた来よう」

オド「ああ、待ってるぞ」


「ありがとうございます。じゃあ、よろしくお願いしますね。あ、そうだ、これは差し入れです」

お酒の瓶を机の上に置く、もちろん美味しいジャーキーもだ


オド「わかってるじゃねえか!これがあればすーぐ終わらせられるぞ!」

「お酒があった方が早いんですね、ふふっ」

相変わらずだ


これで、グライダーを作る予定も立ったし

ダンギルマスの剣もここで作ってもらえる


ゲンガンまで戻らなくて済んだ


自分が思っているよりも、オドさんは凄い人なのかも知れないなー

ありがとござした!

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― 新着の感想 ―
ほんとこの街の人達が良い人達で良かったよね。 幼少期に働いた先の人達の性格も悪かったら人生悪い方に進んで居たかも知れんよ。
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