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生きてて良かったと 思いたい私の異世界転生  作者: 蒼氷


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旅の話と、大事な話

ギルマス「はあ、美味かった・・・・・」

リンヌ「ほんとね・・・・これは旅に出るのもわかるわ・・・」


「良かったですー」


もうお腹いっぱいなみんなの前にお茶を出す


ビックホーンブルのステーキは、今まで食べた中で一番美味しいお肉だって

絶賛だった



その後も、旅で行った場所の話をしながら、料理を振舞った

そしたら凄い数になって、今こんな感じだ


リンヌ「とんでもない距離を旅してきたのねー」

ギルマス「こいつらは飛べるからな、普通の冒険者の移動距離じゃねえな。普通なら10年ぐらいかかるんじゃないか?」

リンヌ「確かにそうねー、ルラちゃんが飛んで旅立ったって聞いた時も驚いたけど、そのまま旅してるなんてねー」


「山脈を越えてからは、歩いてたんですよ。護衛依頼をしながら徒歩で移動してました」

ガロルド「その護衛依頼がかなり特殊だったけどな」

リンヌ「特殊?」

ギルマス「どうせとんでもないサービスしたんだろ」


凄い、なんでわかったんだ?

自分ではとんでもないサービスとは思ってないけど・・・・かなり喜んでもらえたし


ガロルド「メニュー表を渡して、食事から洗濯、風呂、せっけんの販売や浄化板の販売もしていた」


ギルマス「ほら」

ドヤ顔だ


リンヌ「食事はわかるけど・・・・洗濯とお風呂?」

ガロルド「ああ、洗濯も風呂も全部魔法でやっていた。俺はそれで外で風呂に入るのにハマった」

「外でお風呂気持ちいいんですよー」

ギルマス「それはいいな、俺もやってみたい」

ガロルド「護衛依頼でも、一度入ったやつは毎日入っていたな」


リンヌ「外で裸で?」

「ちゃんと目隠しになる壁も作りますよ。私とガロは水着を持っているんで、ダンジョンの中でも入ったりしてます」


ギルマス「ダンジョン?土魔法は使えないだろう」

「浴槽を持ち歩いてるんです」

ギルマス「・・・・・そら、用意周到だな・・・・」

ガロルド「便利だぞ」


リンヌ「とにかくルラちゃんの過剰サービスが凄かったってことね」

「過剰かもしれないけど、ちゃんとお金をもらってましたからー」


ガロルド「確かに金を対価にしていたが、安すぎた。特に食事の食べ放題はやり過ぎだろう」


ギルマス「食べ放題!?」

リンヌ「なにそれ?聞いた事ないわよー」


ガロルド「朝は小銀貨5枚で食べ放題、夜は銀貨2枚で食べ放題だったぞ」


ギルマス「なにぃ~!?冒険者相手にそんな事したらとんでもなく食べるだろう!」

ガロルド「ああ、食べた」


「食べてましたけど、ガロは止めても金貨入れてきてたよ」

ガロルド「気兼ねなく食べたいからな」

「それはわかるけど、原価は調味料代ぐらいだから、そんなにかからないってー」


リンヌ「なるほど?だから優しいルラちゃんは安く提供してあげたのねー」

「みんなが美味しそうに食べてくれるのも楽しかったですし、いい経験でした」


ガロルド「そうだな、俺もルラが護衛依頼をしていたから出会えたわけだし」

「そうだね、あれやってなかったら出会ってなかったかも」


ギルマス「って事は各地で色んな冒険者を餌付けしたって事か・・・・」

「餌付けって・・・・」


ガロルド「ああ、餌付けされた」


リンヌ「その中で一番息があったのが彼ってわけねぇー」


どうやらみんなには餌付け認定確定らしい


ギルマス「楽しそうで良かったぜ、ギルドに連絡が来るたびにとんでもなかったから、どんな旅してんのか気になって気になって」

リンヌ「そうよー、ドラゴンが従魔になるし、男っぽい名前の人とパーティ組んでるし、ダンジョンは踏破するし、Sランクにはなるし・・・毎度驚かされてたわ」


ギルマス「ああ、現地の驚いている奴の顔がみて見たかったぜ」


「ふふっ、ダンギルマスみたいに怒ってくれる人はいなかったですよー」

ガロルド「ああ、まるで父親みたいだな」


リンヌ「ふふっ、ルラちゃんの事は娘みたいに喜んだり怒ったりしているしね」


ギルマス「そ、そうか?」

ちょっと照れてるのが可笑しい

そっか、身内として扱ってくれてるのか、だから私も何でも話しができるんだ


この町で一番なんでも話ができるのが、ダンギルマスだ

これからも大事にしていきたいな


ギルマス「そうだ、連絡で思い出したが『魔寄せ』に関係しているSランクってのはお前らの事だろう?」

「あ、その話もしようと思ってたんですよ」

リンヌ「どうだったの?」

「各地で『魔寄せ』が仕掛けられていて・・・・」


かくかくしかじか、これまでの旅の話をした

ガロルドも、どこで何個回収してきたのか話をしてくれる


ギルマス「なるほどな・・・・しかし変じゃないか?大陸中に仕掛けたはずなのに東の国からは連絡が無かったって事か?」


「そうなんです、教皇国はわかるんだけど・・・・」

ガロルド「ああ、その上に位置するニクン国からも連絡は無かった」

ギルマス「グルって事か・・・・」

リンヌ「あり得るんじゃない?あそこも教皇国の信者が多いもの」

「そうなんだ」


ギルマス「ああ、噂じゃ奴隷も多い。こっちの奴隷もあっちに流れて行っているって聞くな」

ガロルド「俺もそんな話を聞いた事がある、だから行く気も無かったんだ」

「そっか・・・一度目で確認してみた方がいいかもね」

ガロルド「ああ、現状を見て判断したいな」


ギルマス「カンリンのギルマスと連携してやっている事だから、俺が出来る事も少ないかもしれんが、何でも頼ってくれ」


「あ!そう、それで話があったんです」

ギルマス「なんだ?」

いつになく真剣な顔だ、『魔物大氾濫(スタンピード)』が起こるかもしれないもんね


「『魔寄せ』騒動で機動力が欲しいって思って、私が持ってるグライダーを作りに来たんですよ。オドさんに同じ物を作って欲しくて」

ギルマス「なるほど?誰が乗るんだ?かなり難しかったと思うが」

「エルフのみなさんです、今回の『魔寄せ』を探すのに協力してくれて、それでガロとも別行動して各地を飛んでたんです」


ギルマス「ほお、だから対処も早く出来たって事か」

「はい、どれも3日以内には現地に着けましたから。それで当時買っていたお酒が欲しいっていうのと、あともう一つ・・・」


ギルマス「酒は酒屋で一番高いやつだから、店主に聞けばわかると思うが、もう一つ?」


「はい、ダンギルマスは私が旅立ってからも練習してました?」

ギルマス「あったりまえだろう、あれから筋トレもしてるからな、今ならワイバーンにも負ける気はしねえ」

ドヤ顔でそういうダンギルマス


「じゃあ、飛ぶ斬撃もできるようになりました?」

ギルマス「ちょ、ちょっとなら・・・・・ナイフなら出来るんだけどよ・・・・長剣は魔力が足りねえ」

声のトーンが落ちる


「ナイフなら出来るようになったんですね!凄い!」

たった2年でそこまで来たのだ、ダンギルマスが努力を続けられる人なのは知らなかった!


ギルマス「目標は長剣でもズバッと放てるようになる事だけどな」


「そのまま精進してもらうとして・・・・良い剣を持つ気はありませんか?」

ギルマス「は?いい剣?」

「はい、ミスリル武器のような」


ギルマス「はあー?もう本格的に冒険者業をするつもりもないのに、どうすんだそんなもん」

「町を守る為です。マーダルの町ではワイバーンに襲われて、でもミスリル武器もなくて冒険者たちが苦しんでいました」

ギルマス「そりゃ・・・・そうだな、普通の剣では切れないだろう」


「そこで、各地の実力者には出来るだけ良い武器を持って欲しいなって思いました」

ギルマス「な、なるほど・・・・?」

ガロルド「最低でもワイバーンを倒せるやつが何人かいた方がいい」

「そう、私たちが連絡をもらってから移動では遅いんです。出来るだけ対処できる方がいい」


リンヌ「いいんじゃない?この町では他の冒険者を集めてもあなたが一番火力があるんじゃない?」

「私もそう思ったんです。それと、この町を守るにはそれが一番いいんじゃないかって」


ギルマス「そりゃ、いざとなったら前線に出るつもりだが・・・・」


「じゃあ決まりですね、持ちましょう。できる準備はしておきたいんです」

ガロルド「俺も賛成だ」

リンヌ「そうね、いいと思うわ」


ギルマス「簡単に言うが、ミスリル武器を買おうと思ったらダンジョン都市ぐらい行かないと売ってないぞ」

「原石を持ってますので、オドさんに作ってもらいましょ」


ギルマス「は?」

ガロルド「ダンジョンのドロップ品だ」

ギルマス「はあ!?」


「あ、ダンギルマスにならヒヒイロカネでもいいかも」

ガロルド「そうだな、魔法剣が使えるのならそっちの方がいいだろう」


ギルマス「ひ、ひひいろかね?」

リンヌ「あらーー、とんでもない話になってきたわね」


「ヒヒイロカネもダンジョンのドロップ品です。たくさんあるので」

ギルマス「たくさんある・・・・・」


ガロルド「俺達の剣もヒヒイロカネだ」


リンヌ「まあ!見たい!!」


「ふふっ、いいですよ」

自分の双剣を出して、テーブルの上に乗せた


リンヌ「じゃあ、失礼して」

手に取って、少し抜いた

出て来た刀身からは紅い揺らめきが見える


リンヌ「すごい・・・・綺麗ね・・・・」

「刀身にドワーフの文字が刻まれていて、魔力の通りがすんごく良いんですよ、これもしてもらえればダンギルマスでも簡単に魔法剣が扱えるかも」


ギルマス「なに!?そんなに違うのか?」

「はい、ちょっと私ので試してみては?」

ギルマス「お、おう」

手に取って、引き抜いた


ギルマス「す、すげえ」

「綺麗でしょ?」

ギルマス「ああ、怖いくらいだ」

間近で刀身を見てから、立ち上がってテーブルから少し離れた


両手で持って魔力を流すと、もっと紅い色が広がった

ギルマス「すっげっ」

「ね?全然違うでしょう?」

ギルマス「ああ、吸われてるみたいだ」

驚いた顔をしているが、その顔には好奇心と、興奮が見て取れた


「持ちましょう」

ギルマス「いや、さすがにヒヒイロカネを買う金はない」

リンヌ「そうねー相場がいくらかは知らないけど、ミスリルの比じゃないでしょう?」

「1,5倍くらいって聞いたかな?でも、お代はもらうつもりはないですよ?」


ギルマス「は?何言ってんだ、払うに決まってんだろう」

「私が持って欲しいのになんでお金を払うんですか」

ギルマス「俺は自分で持つ者は自分で買いたいたちなんだ」

イーッって顔でそんな事を言ってくる


「じゃあ、こうしましょう。絶対ヒヒイロカネを持つほうが良いと思うんで、貸与しましょう」

ギルマス「は?どういうこった」

「そのままです。あげません、貸します」

ギルマス「はあー?なんじゃそりゃ!」

リンヌ「いいわね、借りておけば?」


ガロルド「払えないのなら仕方ないだろう」

ギルマス「そ、そりゃそうだが!」


「剣を借りて、ワイバーンでも狩ってお金を貯めてから買えばいいじゃないですか。欲しくないですか?ヒヒイロカネの武器!最高ですよ?」

ギルマス「ほ・・・・・・・・・ほしい・・・・」


ガロルド「じゃあ、決まりだな」

「良かったー。これで安心だ」


自分の生まれ育った町だもん、できる事はしたい

ダンギルマスにはできるだけ全力で戦える武器を持って欲しかった


目の前のダンギルマスは私の剣でさえ、ずっと眺めて嬉しそうなんだ

きっと自分の剣ならもっと嬉しいはずだ


それにダンギルマスには紅い金が良く似合うと思った

ベルアート様に続く2人目だ!


ありがとござした!

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