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生きてて良かったと 思いたい私の異世界転生  作者: 蒼氷


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閑話 他視点 『魔寄せ』探し タコスの町

タコスの町 マルレーヌ視点


冒険者ギルドの『緊急連絡』が届いて、すぐに目を通す

マルレーヌ「ふう、これは大変な事だわね・・・・」

『魔寄せ』が町の近くに置かれたのだとしたら、この町まで被害が及ぶのは目に見える

すぐにサザンヤを呼んで、周辺の調査を命じる


サザンヤは老いた私の補佐をしてくれる副ギルドマスターだ

元騎士団所属で腕っぷしも強い、とても頼りにしている


サザンヤ「『魔寄せ』とは・・・・すぐに調査を」

マルレーヌ「ええ、お願いするわ。特に人があまり行かない場所は念入りにね」

サザンヤ「了解しました」


早足で部屋を出て行くサザンヤ

調査結果によっては冒険者たちに依頼を出さないといけない

あとは、物資も必要だ

ギルド職員を呼んで、ポーションを確保させて、薬師たちにも増産をお願いする

あとは食料も準備しておくべきか・・・・そう思っていたら

サザンヤが戻って来た


サザンヤ「失礼します。町の南の森で狼の魔物を中心に魔物の増加を確認しました。一緒に調査していた冒険者たちをそのまま魔物の間引きに当たらせています」


マルレーヌ「南の森に?あそこは魔物が多く生息する場所では無かったはずね?」

サザンヤ「はい、おそらく『魔寄せ』があると思われます」

マルレーヌ「嫌な予感って当たるものね・・・・・・」

ふぅ、と一息ついて考えをめぐらす



マルレーヌ「魔物が溢れない程度の間引きで、カンリンからの使者を待つわ。ポーションや食料などはギルドで用意するから3交代制で森の監視と、間引きを継続して行って頂戴。あくまで殲滅ではなく、使者が到着するまでの時間稼ぎで、冒険者たちには身の安全第一でお願いして。あとは・・・・・・あなたも、無理しない程度にね、ちゃんと自分の休む時間を作るのよ?」


サザンヤ「ははっ、多少眠らずとも大丈夫ですよ」

マルレーヌ「駄目よ。言ったでしょ、目的は耐える事よ、『魔寄せ』の効果が切れるか、使者がつくまで耐えればいいの。わかった?ハイは?」


サザンヤ「・・・・・はい」

納得してないようだけど、わからなくても良い

全員無事でいる事が大事なのだ


サザンヤが部屋を出て行ったら、職員たちにも指示を出す

ギルドでも交代で仕事をしてもらわないといけない

倒した魔物の回収と、解体

向こうで戦う以外の事は全てこっちで処理するのだ


異変が起きないか2日ギルドで寝起きした

たまにサザンヤが戻ってきて報告を聞くが「魔物は1日と待たずして元通り」らしい

数十匹の魔物を毎日狩っているのに、元に戻るとは・・・・

早く気付かなかったら、町に攻めてきていただろう


サザンヤが現場に戻り、3日目の日が落ちる頃に彼女はやってきた

思っていたよりもずっと早い、本当に飛んで来たようだ

想像よりもずっと若い子が来たが、噂のSランク冒険者だろう

ギルドマスターからの推薦でSランクになったという・・・・・本当に若い


軽く挨拶をして、現状を報告する

もう遅いので、今から『魔寄せ』を探すのは難しいだろう

「明日、朝早くに向かいますね」と、彼女もそう判断したようだ

何か手伝える事があるか聞くと、「従魔と泊れる宿が知りたいですね」とだけ

可愛らしいお願いに答えるべく、紙にさらさらと宿の名前を書いて「ギルド持ちだから」と告げると

「え!ありがとうございます。助かります」と笑顔でお礼を言ってくれる

笑顔は年相応だと思う


明日はサザンヤに頼って欲しいと説明して、彼女は宿へ向かった

謙虚な彼女が宿を見て喜ぶ姿を思い浮かべて、クスっと笑った




ーーーーーーーーーーーー


サザンヤ 視点


ギルドマスターからの呼び出しにより、部屋に向かうと衝撃的な話をされた

「『魔寄せ』が大陸の各地に置かれているかもしれない、異変がないか周辺の調査を」


話には聞いた事がある『魔寄せ』

町の傍に置かれたのだとしたら、必ず被害が出るだろう

ギルドにいた冒険者たちを集めて緊急依頼を出して、方々への調査を頼み

自分もすぐに数人の冒険者を共に調査に向かう


向かうのは一番怪しいと思っている、南の森だ

町からは一番近く、自分ならここに仕掛ける

向かって早々に、森の外に出て来た狼の魔物がいた


「出て来るなんて珍しいですね」

サザンヤ「ああ・・・・中を見て見よう」

森に近づくと明らかにざわついている感じがした


サザンヤ「いるぞ」

「はい」

森に入って早々に出てきた狼の魔物に、ボアの魔物

襲い掛かってくる、魔物を槍で突き倒す

反対では冒険者たちがボアを倒していた


「明らかにおかしいですね、こんな所で魔物が・・・・」

サザンヤ「ああ、間違いないな・・・・この森のどこかに『魔寄せ』があるだろう」


元々魔物が少ない森だったのに、外に出てきているのもおかしいし

入った途端に襲ってくるのはもっとおかしい


サザンヤ「俺は戻って報告をする。ここで魔物が町に向かわないか見張りを頼む。すぐに他の冒険者も向かわせる」

「わかりました」


一緒に行った冒険者たちを残して、町に走って戻った

ギルドにいる数人の冒険者を森に向かわせて、自分はギルマスに報告をする

ギルマスも『魔寄せ』であると判断したようで、森のすぐ傍での間引きを指示された

もちろん自分もそうするつもりだったが、「ちゃんと自分の休む時間を作るのよ」と釘を刺された

寝ずに働くつもりだったのに、見透かされている

自分も休む事を約束させられて、持ち場に戻った


森から離れた場所に野営して、森から出て来る魔物が居ないか見張りつつ

日中は間引きの為に森に入る

ちゃんと休めと言われたので、時々仮眠している

何時間寝ろとは言われていないので、セーフだ


しかし、2日も経てば交代していても疲れが出て来る

冒険者たちも交代で町に戻ってはいるが、疲れが見えてきた


そしてついにギルマスからの連絡が来た

『使者が到着したので、明日の朝、町の門で集合。交代の冒険者と共に森に向かうように。使者は可愛らしいお嬢さんで、ルラさんです』

そう書かれた手紙を受け取った

お嬢さん?『魔寄せ』を見つけられると聞いていたが?

疑問はあるが連絡の通り、朝に門で待っていると走って近づいて来る少女

「おはようございます。私はルラです。ギルマスから背の高い男性に話かけろと言われたんですが、あなたで間違いないですか?」

そう声をかけられた


確かに自分は背が高いが・・・・ギルマスは名前で説明しないのか?

言いたい事はあったが、とにかく自己紹介をして出発をした


森に向かいながら、作戦の話と、どうやって『魔寄せ』を探すのかを聞いた

しかし、話が途切れた時に彼女が自分をじーっと見ているのに気が付いた

サザンヤ「ん?どうした?」

もう何日も風呂に入っていないから薄汚れているか・・・浄化はしているんだが・・・・

そんな事を思ったが


「あ、ごめんなさい。これだけ高身長で槍持ちだと攻めにくそうだって考えちゃって・・・・」

そう恥ずかしそうに答えた

思っても見ない返事に笑ってしまった

というか、初対面で「攻めにくそうだ」なんて言われたのは初めてだ

しかも、こんな可愛らしいお嬢さんなのに好戦的ときた、最高だ

自分が若かったら口説いていたかもな


素直に「俺も君の双剣を見て相手したくないなって思った」と言えば

彼女も笑顔で「いつか手合わせしたいですね」と返事が返ってくる


なんとも興味深いお嬢さんだ、面白い


森に到着すると、彼女の抱っこ紐から黒い獣が飛び出してきた

どうやら従魔らしい、ちいさな白い毛玉も肩に乗っている

戦えるのか確認すれば「これでも聖獣なんです。オークくらいなら一撃で倒しますよ」だと

こんなに小さい獣たちがオークを一撃、しかも聖獣


彼女はどこまでも興味を引いてくれるらしい

サザンヤ「とんでもないな!おチビさん遠くへは行かないでくれよ」

なんて冗談で話しかけたが「みゃうん!」と返事が返ってくる

「わかったって言ってますよ」

なんと通訳もできるらしい


可愛い戦力を連れて森へ入る、すぐに目に入ってくる魔物たち

彼女は弓を構えて、素早く射ると、あっという間に数匹の魔物を倒す

双剣じゃないのか!?

もう笑えてきた


周辺の魔物を倒して、彼女が探知なるものを始めた

目を閉じて、集中している様子だ

その間しっかりと守らねばならない、魔物を倒して近づかないようにする

ひとりでは守れぬ後方も、2匹の可愛い従魔がバタバタと魔物を倒す


移動した先にいた10匹近い魔物も一度に、雷撃をお見舞いして倒してしまい

風魔法で切り刻まれてもいる

おそろしいおチビさん達だ・・・・


さらに移動して、「ここです」彼女がそう言った

しかし、見回しても何もない


彼女が辺りを探しやすいように、とにかく魔物を倒した

ひとしきり魔物を倒したあとに、「ありました!」

サザンヤ「よし!壊せ!」

「はい!」


魔石にナイフを当てて、壊したようだ

「完了です!あとは蹴散らして帰りましょう!」

サザンヤ「おう!」


そこからは移動しつつ、魔物を倒した

もうどれぐらい切って刺したかわからないが、さすがに数が少なくなってきた


彼女に先にギルドに報告にいくように言って、自分も野営地に戻る

休憩中の冒険者たちに『魔寄せ』を壊して回収した事を報告すると

飛んで喜んで、残りの魔物を狩りに行った


自分もさすがに疲れた、腰を下ろして

彼女の事を思い出した


サザンヤ「ふふっ、面白かったな」

2匹の強い従魔に、柔軟な戦い方

好戦的な所も良い


手合わせか・・・・・いつかしてみたいものだ



保存食を噛んで、水で流し込んだ


サザンヤ「さあ!残りわずかだ!やるぞー!」

森へ再び向かい、残りの魔物を狩りに行く


久しぶりに楽しい出会いだった、また会える事を楽しみに戦おう!!


ありがとござした!

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