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生きてて良かったと 思いたい私の異世界転生  作者: 蒼氷


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閑話 他視点 『魔寄せ』探し リリンタオ

ある日、大陸中の冒険者ギルドに届いた緊急連絡

『カンリオ国、ダンジョン都市カンリン周辺にて「魔寄せ」が発見された』

『精査の結果、大陸中に仕掛けられた可能性があると判断し、町周辺の調査を直ちに行うよう進言する。

初期の段階で、魔物の増殖、又は一定の種類の魔物が集まる事象がみられる

特に魔物が密集している所に「魔寄せ」が隠されている可能性が高いが目視で見つけるのは困難

よってこちらより「魔寄せ」を探しあてる事のできる人材を派遣予定だ

「魔寄せ」がある可能性があるのなら、すぐにカンリンまで連絡をして欲しい

文字通り「飛んで(・・・)」向かう』

『向かわせるのは手練れのSランク、もしくはエルフだ

魔物が大発生しようとも対処できる人材を派遣する事を約束する

どうか、無理をせず、命を第一に耐えてくれ

カンリン ギルドマスター ベルアート』



これを読んだリリンタオの町のギルドマスター、ラランドは

すぐに冒険者を町の周辺へ調査に向かわせた


その日の夕方には連絡が入る


「どうやら森でオークが増えているようです」

ラランド「どれぐらいだ?」

「森に入ればオークに会わずに進むのは困難でしょうね。しかし、森に入って集落らしきものがないか捜索しましたが、発見できませんでした」


ラランド「なるほど・・・・『魔寄せ』の可能性があるな・・・」

緊急連絡にあった通りだ

翌日から冒険者たちに森のオークを狩る事を依頼した

そして、カンリンにすぐに連絡をした『魔寄せ』の可能性あり、と


昼ごろに伝達役の男がギルドに戻ってきて

「昨日もかなり狩ったはずなのに、今日も数が多いです。しかし集落は未だ見つからず・・・」

ラランド「ますます『魔寄せ』の可能性があるな・・・・・よし、今いる冒険者でCランク以上は全員参加で交代して間引きを行う。Cランク以下は狩ったオークの回収をしてもらおう。亡骸をそのままにしていたら他の魔物も来る」


「わかりました。俺は戻って戦いに参加します」

ラランド「まて、ポーション類の物資を戦っているパーティに持って行ってくれ」

「はい!」


ギルドにあるポーションと、干し肉や水の魔石などを持たせる


ラランド「さあ、忙しくなるぞ」


追加のポーションを手配して、ギルド職員たちも3交代制で動けるように配置した

次々運ばれてくるオークの量を見るに、『魔寄せ』があるのは間違いないだろう

しかし、今動いてくれている冒険者たちで見つけるのは難しいだろう

戦いながら、森の中に隠されたものを見つけるなんて不可能に近いんじゃないか?

カンリンに応援を頼んだものの、いつ来るかもわからない

これは持久戦になりそうだ・・・・そう思って1週間くらいは耐えれるように

冒険者たちも交代で休憩できるように組み直そうと思った・・・・・が


午後に彼女は来た


受付が連れて来た彼女は若かった、成人したての少女って感じの風貌で

何故か抱っこ紐をしている、まさか子連れか?

疑問はあったが、「状況の説明をお願いします」と、言われたので

とりあえず、わかっている事と、冒険者たちの話などをすると


「わかりました。じゃあさっそく行ってきます」

そう言って立ち上がる


今来たばかりなのに?

そう思って「休憩しなくていいのか?明日からでもいいんだぞ?」と聞いた


「のんびりしている暇はないので、この間にも他の場所で同じような状況の場所があるかも知れませんから」

そう返事が返ってきて、はっとした


確かに彼女の言う通り、ここだけとは限らない

何日耐えたられるのか、さっきまで考えていたではないか

俺よりも彼女の方がよっぽど状況を理解できている


「そ、そうだな・・・・気を付けて」

「はい、行って来ます」


そう言い残して走って出て行った


飛んできて、走っていなくなった

彼女は何者だろうか?そんな疑問が今さら浮かんだ


ラランド「ルラ・・・・ルラ・・・・Sランク・・・そうか!彼女がギルマス推薦でSランクになったダンジョン踏破者か!」

そこで思い立った人物は何度も連絡を読んでは驚いていた人物ではないか


ラランド「あんなに若かったのか・・・・いや、踏破した時はもっと若かった?しかもドラゴンを従魔にしていると聞いたが・・・・そうか・・・・ドラゴンに乗って?・・・・・・・・・格好いい!」


あの、淡々と話すクールな感じも良い

俺は少女のファンになってしまったかもしれない・・・・




ーーーーーーーーーーーーーーー




一方森では冒険者たちが奮闘していた


「くそっ、いつまで湧いてくんだ!」

「もう何頭狩ったかわからないね」

「ふう、ちょっと休憩するか?」


「そんな事してる暇ないよ、来た!」


目の前のオークを倒したばかりなのに、次のオークがまた来た

戦闘態勢を取ってオークを切る


昨日からオークばかり狩っているのに、減っている気がしない


4人でオーク3体と戦いながら、負けもしないが、終わらない戦いにうんざりしていた


その時、対峙していたオークの首が落ちて、倒れた

そしてその横のオークも同じように・・・・


最後の1匹を倒して、視界に入ったのは少女だ

見事な双剣を振って血を飛ばし、納刀して近づいてくる


「こんにちは、カンリンから派遣されて来ました。ここが一番オークが多いと聞いたんですが、間違いないですか?」

そう声をかけられたが、話が入って来ない


「おーい、聞いてますか?」

顔の前でぶんぶん手を振られて、正気に戻る


カンリンから応援が来るとは聞いていたが、こんな少女とは聞いていない

怪しく思えてきて、自己紹介ぐらいして欲しいというと


「Sランクパーティ『アルラド』のルラです。これでいいですか?」

若干早口でそう言われて、驚いた

仲間たちも「Sランク!」「通りで強い・・・」と驚きの反応だ


しかし彼女は

「早く!どこにオークが多いんですか!?時間をかければかけるほど魔物が増えるんですよ!」

と大声で怒鳴り出した


「わ、わかった!すまん、こっちだ!」

確かに言われた通り、暇などない

急いで、魔物が多いだろう方向へ歩きだすと、「走って!」と言われ走り出す

もうすでにかなり疲れているが、魔物の発生源を止めないと

これは終わらない


Sランクがいれば何とかなるだろうという気持ちで走ると

現れるオークたち、走りながら戦うなんていつまで持つだろうか・・・・そう思った矢先

彼女は弓を構えて、とんでもない速さで放つ

しかも矢も一本ではない

一本射ったと思ったら、何本にもなる

しかも走っている合間に、少し止まっては放ち、何体もオークを倒していく

瞬間的に止まってはいても、彼女は俺達と同じ速さで走っている


しかも、時には先頭まで走って先行して、さらに先にいるオークを倒している

もう目が釘付けだ・・・・・それでも目的の場所らしい所についたので

「この辺が一番多いと思う!」と言った


「わかりました、しばらく無防備になるので、護衛お願いします。先に周辺のオークだけ狩っとくかな」

そう言い残して、風のように消えた

辺りから聞こえる弓をはじく音と、矢が刺さる音

彼女の姿は見えないが、オークの断末魔と倒れる音がしばらく聞こえた


「こわ・・・・」

誰かがそう言ったあと、彼女が戻ってきた


「しばらく無防備になるので護衛お願いしますね?移動もしますから」


「わかった」「うん」「頑張る」

何とか返事をしたが、彼女は不安そうな顔だ


「アスター、アンディーしばらく守ってくれる?」

そう彼女が声をかけると、抱っこ紐らしき所から黒い獣が飛び出してきた

彼女の肩にはいつの間にか、白い毛玉?のような小さな生き物までいる


「きゅうー」「みゃうん」

可愛らしい鳴き声ではある

よしよしと撫でて、彼女の従魔なんだろうというのはわかる

しかし・・・・戦うのか?

この小さい生き物たちが?



少し不安になったが、自分たちも戦うのだ

彼女を囲んで何も近寄らせない体制を取ると、さらにその前にさっきの2匹が来た


彼女は目を閉じて、なにやら集中しているのに傍を離れるのか?

そう思ったが、2匹の先にオークが現れた


「きゅう!」バリバリバリバリ

迸る雷に打たれたオークはその場に倒れる


「まじか」「あんなに小さいのに」「なにもの?」

どうやらこの2匹でさえ俺達よりも強いらしい・・・・

彼女を囲んでいる一部を任せる事にした、彼女が動き始めたのに合わせて四方を守りつつ進む


オークが来た時にパーティと倒しに出たが、例の黒い獣が一緒に飛び出してきて

「みゃあう!」ザッシュッ

声と共に飛んだ風魔法でオークが切られて倒れた


どうやら、この小さな黒い獣でさえ俺達よりも強いらしい・・・・・

開き直って先頭を任せて彼女についていく、「ここだ」

止まった場所は特に変わった所はない、オークが多いだけだ


彼女が何かしていたが、自分たちはオークを倒すのに精いっぱいだった

2匹がほとんどを倒してくれて


「ふう、これで『魔寄せ』は止まりました」

「ほんとか!?」

彼女はいつの間にか『魔寄せ』を発見して壊していた

はじめて見る『魔寄せ』を眺めていると


「これを持ってギルドに戻りますので、あとはお願いしますね」

「あと?」

「はい、まだオークは残っているはずなので、残党狩りですね。ほっとくと集落ができてしまうので。頑張って下さい。私は次の町に向かいます」


「あ、は、え?」

状況が飲み込めないまま、彼女は走りだした

従魔の黒い獣と一緒に



みるみる姿は見えなくなっていった



「行っちゃったな・・・・」

「こんなに早く行くなんて・・・・」

状況は飲み込めないが、彼女は『魔寄せ』を止めたと言っていた


「だが、終わりは見えたな・・・・・」

「そう・・・・・だな」


「残りを狩ろう!そんで休むんだ!」

「そうだな!早くやっちまおう!」


かなり疲れていたはずだが、終わりがもうすぐ近いとわかると元気が出て来た

そこからは手当たり次第にオークを狩って

夕方にへとへとでギルドに戻ってきた


受付からギルマスに報告をお願いしますと言われて

へとへとでギルマスに会いにいく


彼女がどんな風に『魔寄せ』を探していたのかとか、どこで見つけたのかとか

そんな報告をしていたんだが

合間に彼女の戦いっぷりの話をしていたら盛り上がってしまって

報告もそっちのけな感じで、戦闘や彼女の従魔の話になった


どうやらギルマスは彼女のファンになったようで、意気投合


「見たかった・・・」とか「さすがだ・・・」なんて感嘆の声を終始上げていて


間近で見れた俺は幸運だったんだと、思った


出来る事ならもう一度会いたいもんだ・・・・・


ありがとござした!

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