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生きてて良かったと 思いたい私の異世界転生  作者: 蒼氷


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444/583

タコスの町の『魔寄せ』

タコスの町から南にある森は、それほど大きくはない

それでも近づいて探知をしてみれば、森の中には魔物がたくさんいた


「かなりいますね」

サザンヤ「昨日もかなり討伐したんだがな、一夜経てば元通りだ」

「これは間違いなく『魔寄せ』がありそうですね」

サザンヤ「ああ、最初はとにかく狩りながら進んでいくか。良い場所があれば声をかけてくれ」


「はい、お願いします」

「みゃうー」

森に入ろうとした所でアンディーが抱っこ紐から出て来た

「戦うの?」

「みゃう!」

「わかった、はぐれないでね」

「みゃうん!」


サザンヤ「そんな小さいのに大丈夫か?」

「はい、これでも聖獣なんです。オークぐらいなら一撃で倒しますよ」

サザンヤ「とんでもないな!おチビさん遠くへは行かないでくれよ」


「みゃうん!」

「わかったって言ってますよ」

サザンヤ「ははっ、可愛いな。それでは行こう!」

たくさんの冒険者達が森を囲んで入って行く

すでに見える所には狼の魔物がいた


弓を構えて、見えている所の魔物へ放つ

ドスッドスッドスッ

ドスッドスッドスッ


サザンヤ「弓の腕も一級品か!さすがSランクだな」

「ふふっ、ありがとうございます」

素直な賛辞に照れる


でも、休んでいる暇はない


魔物を倒したすぐ傍から、他の魔物が姿を現す

森の中に入って次々に魔物を倒していく

歩けば数秒で魔物と出会うし、見える所でも他の冒険者が戦っている

中心に向かって歩くと、魔物の数が増えて来た


「この辺で痕跡を探してみます」

サザンヤ「ああ、守りは任せろ」

高い身長と長い手足を生かした槍は、かなりの貫通力だ

出会った魔物は全て急所を貫通させて倒している

この人なら安心して警護を任せられる

アスターとアンディーも守ってくれている

目を閉じて魔力の痕跡を探す、かなり魔力が充満しているけど

明らかに濃い魔力が流れて来ている方向がある


「こっちです」

サザンヤ「わかった!好きに進め!」

周囲の魔物を倒して守ってくれているので、そのまま魔力の濃い方へ進むと

10頭以上の狼の魔物がいた


サザンヤ「これはこれは」

「大丈夫です」


「きゅうーー!!」

ズッドン、バリバリバリバリ

「うぎゃう!」

ドシュドシュ!


魔物の集団に落ちる雷と、飛んで行く風の刃

飛び掛かってこようとしていた狼たちも切りさかれて、地に落ちて行く


「いい子だね」

しっかりと倒してから褒めてもらいに来た2匹を撫でまわす

10匹くらいでは困りもしないだろう


サザンヤ「・・・・俺はいらないかも知れないな・・・」

ぼそっと背後でつぶやくサザンヤさん


「そんな事ないですよ。頼りにしてます。今からもう一度痕跡を辿ります」

振り返ってそう告げる

サザンヤ「ははっ、わかった。任されよう」

笑顔で請け負ってくれる


安心して集中できる

目を閉じて、より濃い魔力を探す

「こっちです」

サザンヤ「わかった!」


次々に来る魔物を倒しつつ、痕跡を辿って

一番魔力が濃そうな所を見つけた


「ここです」

辺りを見回すけど、目に入るのは魔物しかない


サザンヤ「どこかに隠しているのでは?!」

2匹とサザンヤさんが魔物を倒してくれている間に探す

地面に手をついて魔力を流す・・・・・でも反応がない・・・・地面の中じゃない?


辺りを見回して見るが、あるのは木だけだ


「そうか」

木に手を当てて、魔力を流す

「ここじゃない」


もう一度目をつぶって、一番魔力が濃い所を探す


「ここだ!」

濃い魔力を感じた木に魔力を流して、場所がよりはっきりわかった


双剣を抜いて、見つけた場所を枝ごと切った

落ちて来る枝の中に蛇の魔物が居たので、切り刻んでおく

構っている暇はない


枝に袋に入った何かがグルグル巻きにつけられていた

袋を切って中身を出すと『魔寄せ』が出て来た


「ありました!」

サザンヤ「よし!壊せ!」

「はい!」

中心の魔石を切って、壊した


「完了です!あとは蹴散らして帰りましょう!」

サザンヤ「おう!」

目に映る魔物を次々と倒していく


少し離れた距離は弓でまとめて倒した


サザンヤ「よし、この辺はもういいだろう。進もう」

「はい」

魔物が多そうな方を探知で見て、そっちに進んでいく

倒しては進むを繰り返すと、他の冒険者と出会った


そこからは横に進んでいって、残りの魔物も倒す

どれぐらい戦ったのか、お昼は過ぎたと思う

アンディーがかなり疲れている


「アンディーもういいよ。こっちおいで」

「みゃうー」

抱っこして浄化してから、抱っこ紐に入れてあげる

十分頑張ってくれた

「寝てていいよ。ご飯になったら起こしてあげるね」


「みゃう」

丸くなって寝息を立てる

良く頑張ってくれた


サザンヤ「そろそろ終わりだろう、君は先にギルドに戻って報告を頼む。あとはこっちで残党狩りをしておく」

「はい、ありがとうございます。行ってきます」

完全に殲滅するまでは時間がかかるだろう

言われた通りにギルドに向かって走った

途中ですれ違った魔物はもちろん狩っておいた


町の門に入る前に自分が凄く汚れているのに気が付いた

しっかりと浄化をかけてから門をくぐって町に入って、ギルドに報告へ向かう


「『魔寄せ』を見つけました。ギルマスの所に行ってもいいですか?」

受付「はい、討伐隊はまだ狩りを続けていますか?」

「はい、残っている魔物を殲滅しています。サザンヤさんに先に報告に行くように言われて戻って来ました」


受付「わかりました。ギルドマスターは部屋におりますので、どうぞ」

「ありがとうございます」


受付に報告してそのままギルドマスタールームに行く


コンコンコン「失礼します」


ギルマス「いらっしゃい。どうでしたか?」

「はい、こちらが『魔寄せ』です。森の中心に近い所の木の枝に袋に入れて括り付けてありました。中心の魔石を切って無効化してあります」

机の上に回収してきた『魔寄せ』を乗せる


ギルマス「これが・・・・他の場所に置かれていたものと同じなの?」

「まったく同じ見た目ですね。しかしここは魔物の数が多かったように思います」

ギルマス「他はもっと少なかった?」

「はい、最初に見つかった所ではコカトリスが30匹ほどでしたね。2つ目に見つけた所はオークが4,50って所でしょうか」


ギルマス「そう・・・・何が違うのかしら?」

「呼び込む魔物はそこに刻まれている魔法文字のせいだと思います。魔物の多さは中心の魔石の質によるものだと思います」


ギルマス「この魔石がより強力だったって事ね」

「はい」

ギルマス「わかったわ。ありがとう。記録を残す為に1日ちょうだい。明日の朝には渡せるようにしておくから、ご苦労様」

「わかりました。では、残りの狩りを手伝って来ますね」


ギルマス「いえいえ、あなたは休んでちょうだい。もう次に向かう場所は決まっているの。ほら」

言いながら渡された紙には、ベルアート様から次に向かう場所が書かれていた


「今度は北ですね」

ギルマス「ええ、雑用は私たちに任せて?昨日の宿をそのまま泊まれるように手配しておいたわ、その子たちも休ませてあげなきゃ、ね?」


抱っこ紐の中で眠るアンディーを見て微笑むギルドマスター

これは勝てない

無理しようとした自分が恥ずかしくなった


「すみません、あとはよろしくお願いします」

頭を下げる


ギルマス「何も謝る事はないわ、私たちの仕事だもの。あなたはあなたの出来る事をするのよ、Sランクでしょう?」

「はい」

ギルマス「ふふっ、じゃあ休んでらっしゃい。明日の朝にここで待っているわ」

「ありがとうございます」



この人には勝てそうにないな、そう思った



「あ、これを・・・・・・先に休ませてもらって心ぐるしいので、せめて差し入れさせて下さい」

カゴに入ったポーションと、クッキーがたくさん入ったカゴを置く


ギルマス「まあ、気を使わなくていいのに」

「趣味でたくさん保存してあるんです。ご飯も食べれてないでしょうし、差し入れです」

ギルマス「ありがたくもらっておくわ、帰ってきたら彼らに配るように手配するから」

にっこり微笑んで受け取ってくれた

良かった



「ありがとうございます。では、失礼します」

ギルマス「ええ、ゆっくり休むのよー」

笑顔のギルドマスターに見送られて部屋を出た


町に出て、屋台で適当に買いこんで、昨日泊った宿にいくと

受付「お待ちしておりました。昨日のお部屋をそのままお使いください」

「ありがとうございます」


すぐにカギを渡してくれた

部屋に行って、ソファに座って屋台で買って来たものをお皿に乗せていく

「アンディーご飯だよー食べる?」

「みゃうーん」


眠そうだけど、食欲はあるみたいだ

抱っこ紐からのそのそ出て来た


アスターは元気いっぱいにご飯を食べている

私も串焼きを一口食べる

「おいし」

これはオークだな、ハーブが効いている


ご飯を食べながらギルドマスターの事を考えた

ベルアート様といい、女性のギルドマスターはカッコイイ人が多いな

マルレーヌさんはなんて言うか、したたかな強さがある

芯のある人というか

こちらに有無を言わせぬ説得力がある


それが心地よく感じるんだから、さらに凄い


「いいな」


私も年を取ったら格好良くなりたいな

そんな事を考えて、お風呂に入ったらすぐに寝た


明日もたくさん飛ばないと・・・・・



ありがとござした!

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