表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
生きてて良かったと 思いたい私の異世界転生  作者: 蒼氷


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

443/581

アシュミット皇国 タコスの町へ

リンパオ国の南部の町で、『魔寄せ』を見つけて次の日

朝から冒険者ギルドへ行くと、目の下に隈を作ったギルドマスターが迎えてくれた


ギルマス「ああ、待っていたよ。『魔寄せ』と、こっちはカンリンのギルマスからの手紙だ」

「ありがとうございます」


『魔寄せ』を受け取って、メモ書きを開く

『そのまま東へ飛んでアシュミット皇国へ、南部の町タコスへ行ってくれ』と書かれている


ギルマス「どうやら他の場所でも『魔寄せ』が発見されているらしい。俺に出来る事はあるか?」

「いえ、お気持ちだけで大丈夫です。慌ただしくてすみません、すぐに旅立ちます」

ギルマス「いや、君が来てくれて助かった。ありがとう。他の町でも頑張ってくれ」

「はい、後始末頑張って下さい。では、また!」


挨拶もそこそこにギルドを出て、町の外に出たらすぐに飛び立つ


かなり急いでやったつもりだったけど、ギルマスも目に隈まで作って協力してくれたんだ

急いで次の町に行かないと

時間の許すかぎり移動に時間を使って飛ぶ

休憩中はアンディーのお散歩も忘れずに挟んで、運動もしてもらった

アンディーの寝ている間はとにかく飛んで

2日目の夕方に町に着いた


ここも初めての町だけど、ダンジョン都市のゲンガンが近いせいか

結構大きめの町だった

門番さんに冒険者ギルドの場所を聞いて、すぐに向かった


「カンリンから派遣されてきたルラです。ギルドマスターに話を聞きたいんですが」

受付「はい、お待ちしておりました。こちらへどうぞ」


受付の後ろについていき、ギルドマスタールームまで来た


コンコンコン「失礼します。ルラさんをお連れしました」

部屋へ入ると、グレイヘアが綺麗なおばあさんが座っていた


ギルマス「あら、早かったわね、こちらへどうぞ」

「失礼します」


すぐに応接セットへ案内してくれた

上品な感じが今までのギルマスとは違う感じだ


ギルマス「ようこそタコスの町へ、私はここのギルドマスターマルレーヌよ、よろしくどうぞ」

「『アルラド』のルラです。よろしくお願いいたします」


ギルマス「さっそくだけど、『魔寄せ』の可能性がある魔物の異常発生が確認されているわ。町の南に森があってね、普段はそんなに魔物がいるような森ではないのだけれど、今は狼系の魔物を中心に色んな魔物が発生していてね。毎日冒険者を向かわせて魔物を間引いてはいるんだけど、次の日には元通りになるの、絶対におかしいわ」


「わかりました。明日、朝早くに向かいますね」

ギルマス「よろしくお願いするわ、何か手伝える事があれば何でも言って?」

「あ、従魔と泊れる宿が知りたいですね」

ギルマス「あら、それだけ?ふふ、お安い御用よ・・・・・はい、ここに泊りなさい。この紙を見せれば泊まれるわ。お代もギルドが払うから気にしなくていいわよ」

サラサラと紙に書いて渡してくれる

「え!ありがとうございます。助かります」

ギルマス「これくらいの事しかできないけどね、おばあさんのお節介とでも思って頂戴。明日の朝、ギルドの冒険者を門の外に待機させておくから、背の高い男に話をしてから出発してね。作戦に必要な事なら何でも命令してくれていいから」


「背の高い男性ですね。わかりました」

ギルマス「よろしくね」



明日の事もスムーズに話をしてくれた

でき(にょ)

宿まで用意してくれて、何も困る事がない・・・

私が男だったら惚れてたかもな・・・・って思いながら

受け取った紙を見て、目的の宿に向かうとどう見ても高級宿


「え?ここ?従魔と泊れるの?」

どう見ても貴族が泊るような宿だ・・・・

しかし紙に書いてある場所も名前も一致している

恐る恐る入ると・・・「いらっしゃいませ」と受付に声をかけられた


「あ、あの、冒険者ギルドマスターから招待をされまして・・・・」

間違っていたら申し訳ないので、ちょっと小声になってしまった


受付「はい、マルレーヌ様ですね。こちらへどうぞ」

「これを・・・渡せばいいと言われたんですが・・・」

受け取った紙を渡す


受付「はい、間違いありませんね。お部屋へご案内いたします」

「あ、従魔もいるんですが大丈夫なんですか?」

受付「はい、ワンフロア貸し切りなので。自由にしていただいて構いませんよ」

「ワンフロア貸し切り・・・・」

案内に従って3階まで階段をのぼると、ドアは2つある


受付「こちらは使用人の部屋になりますが、お使いになりませんよね?」

「はい、ひとりなので」

受付「かしこまりました。こちらがメインルームになります」

カギを使って開けた扉の先は、リビングで


受付「こちらが寝室、あちらがバスルームになっております。他になにか必要なものがございましたら、あちらの呼び鈴でお呼びください」

「は、はい」


受付「では、ごゆっくりどうぞ」


ドアを静かに閉めて出て行った



リビングは広く、寝室のベッドも特大だ

これぞキングサイズ


そして一番気になるバスルームのドアを開くと

綺麗なトイレ、仕切りの先には猫足のバスタブがあった


「わあー」

こんな高級宿は初めてだ!

あのギルドマスターは最初からこの宿を用意してたんじゃないかって思うくらいの手際の良さ

しかもお金も持ってくれる

でき(にょ)

惚れてまうやろ

こんなん



アスターと、アンディーは部屋の中を探検している

「物を壊したらダメだからね?」

「きゅうー」「みゃうー」


一応注意をしてから

さっそくバスタブにお湯を入れてみる

蛇口も金色で高級感が溢れているし、せっけんなども置いてある

最高だ!


たくさん飛んで移動してたし、ここ最近お風呂にもつかれて無かった

「はぁーーーーーーーー」溶ける

お湯と一体化した気分だ


「きゅうー」

「一緒に入る?」

専用の桶を出して、お湯を入れてあげる

湯船につかって漂う毛がゆらゆら、お風呂が好きなアスターも喜んでいる


アンディーはリビングをとてとて走って探検しているようだ

まさかこんなに良い宿に泊めてもらえるなんて


明日は頑張ろう、最速で『魔寄せ』を見つけて

マルレーヌさんに持って行こう

それが一番のお礼になるはずだ


ゆっくりとお風呂を楽しんで

お風呂上りに冷えた柚子レモネードを飲む


「あぁー生き返る」

「みゃうー」


「え?欲しいの?」

柚子レモネードを欲しがるアンディー

ネコ科に柑橘系をあげる気にはどうしてもなれないんだ・・・・

仕方ないので、ミルクを入れてあげる

牛乳も本当は良くないんだけど、本当の猫ではないので・・・・

こっちの方がちょっと安心だから、これで我慢して欲しい

アンディーは喜んで飲んでくれているから、良しとしよう


アスターは氷なしの柚子レモネードを飲んでいる

こっちはいつも飲んでいるからね


ほかほかのままベッドへダイブ


「はあー、いい気持ち」

サラッとした寝具、弾性のあるマット

良いベッドだ、ありがとうございますマルレーヌさん


眠りにつく頃には、ギルドマスターを拝んでいた

感謝、感謝だ



翌朝、スッキリとした目覚めだったけど

あまりに寝心地の良いベッドから出るのは辛かった


何とか起き上がって、軽く朝ごはんを食べてから出発

門の外に出ると、すでにたくさんの冒険者たちが待っていた


「えっと・・・背の高い男の人・・・」

きょろきょろと見回すと、明らかに背が高い男性がいた

他の人たちより頭ひとつ抜けている、あれはガロルドよりも大きな


走り寄って挨拶をする

「おはようございます。私はルラです。ギルマスから背の高い男性に声をかけろと言われてたんですが、あなたで間違いないですか?」


「おはよう、随分と可愛らしいお嬢さんだ。俺は副ギルドマスターのサザンヤだ、よろしく頼む」

「よろしくお願いします」

見上げながら握手をする、手も凄く大きい


サザンヤ「さあ森へ向かうぞ!出発だ!昨日と同じ配置に着くんだ!」

「「「おう!」」

集まっていた冒険者たちが合図と共に歩きだす

その流れについていきながら話をする


サザンヤ「森を囲んで、少しずつ中心に進むんだ。他に逃げると厄介だからな」

「なるほど」

サザンヤ「君が『魔寄せ』を探せると聞いているんだが、どうやって探すんだ?」

「魔力の痕跡を辿って、より魔力が濃い方へ進むとだいたいあるんです。なので魔物がいる位置から痕跡を探して、濃い方へ進んでいく感じですね」

サザンヤ「なるほど・・・・俺達が手伝える事はあるのか?」

「痕跡を探している間は集中していて、完全に無防備になるので警護をお願いしたいです」

サザンヤ「わかった、じゃあ森についたら魔物に出会うまで進む。それから作戦開始だな?」

「はい、それでお願いします」


サザンヤ「了解だ。お前達!配置につき次第、森に進軍だ!パーティごとの連携も大事だが、討ち漏らしがないようにな!!」


「「「「おう!!!」」」


大きな声で冒険者たちへ伝達すると、森を囲う為に広がっていく

統制のとれた冒険者たちに、ここはギルドマスターと副ギルドマスターが

日頃から冒険者達とのコミュニケーションを取っているんだろうなって思った


その副ギルドマスターは槍を装備していて

高身長で槍持ちとはかなり攻めにくそうだ・・・・そんな事を考えてジーっと見ていたら


サザンヤ「ん?どうした?」

「あ、ごめんなさい。これだけ高身長で槍持ちだと攻めにくそうだって考えちゃって・・・」

サザンヤ「ふっ、あっはっはっはっは!こんな時に初対面の男の攻め方を考えていたのか!面白いお嬢ちゃんだ!!」


思いっきり笑われてしまった、恥ずかしい


サザンヤ「まあ、俺も君の双剣を見て相手したくないなって思ったからな!君とは気が合いそうだ!」

豪快に笑ってそういうサザンヤさんは、40代くらいに見えるけど

意外と好戦的なのかもしれないな


「ふふっ、いつか手合わせでもしたいですね」

笑顔でそういうと、もっと笑われてしまった



なんでだ?

ありがとござした!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ