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生きてて良かったと 思いたい私の異世界転生  作者: 蒼氷


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バシールの町 

昨日はかなり早くに寝たのに、一度も目を覚ます事なく朝までぐっすりだった

お陰でお腹が空いたアンディーのダイブを食らった


不意打ちのダイブはかなり効く

胸をさすりながら起きて、腹ペコなアンディーにご飯をあげて

自分ももそもそとおにぎりを食べた


「すんごい寝た」


寝すぎて、ちょっと頭が重いくらいだ


冷たい水で顔を洗ってシャキッとしてから、宿を出た

良い宿でした、ありがとうございました



ギルドに向かうと、すぐにギルマスの所へ通してくれた


「おはようございます」

ギルマス「おはよう、ゆっくり休めた?」

「はい、すんごく良く眠れました。ありがとうございました。」

ペコリとお辞儀もする


ギルマス「気に入ってもらえて良かったわ。はい、『魔寄せ』を渡しておくわ」

「はい、確かに」

受け取って収納に入れておく


ギルマス「あなたがくれた差し入れ・・・・・凄く好評だったわ。得にポーション、あれはとんでもないものね・・・・」


「良かったです。製薬が趣味でして、あのポーションも美味しいポーションなので美味しく飲めるんですよ」


ギルマス「そういう意味ではないんだけど・・・・まあいいわ。ありがとう。あなたのお陰で町は救われたわ」

「いえ、みなさんも頑張っていましたので」

ギルマス「そうね。でも、あなたにしかできない事があるわ・・・・他の場所でもあなたの到着を待っているわ」


「はい、お世話になりました!行ってきます!」

ペコリとお辞儀をして部屋を出た



ギルマス「ふふっ、お世話なんて・・・・ほとんどしてないのに。謙虚ね」





ギルドを出て、町を出たらすぐに飛び立つ

今度は北へ、まだ行ったことがない町だ

2日かけてついた町はバシール、かなり小さい町だ


さっそく町に入ってギルドへ行く


「カンリンから派遣されて来ましたルラです。ギルドマスターとお話できますか?」

受付「お待ちしておりました。ご案内いたします」


受付の案内で部屋へいく


コンコンコン「失礼します。カンリンよりルラさんが到着しました」

ギルマス「やっと来たか、こっちだ」

部屋に入ると、無精ひげが生えたおじさんがダルそうに応接セットをすすめてくる

疲れてそうだな・・・・・


ソファに座って、とりあえず自己紹介をする

「ルラです。よろしくお願いします」

ギルマス「ああ、俺はギルマスだ、よろしくな。さっそくだが魔物が増えている場所はここから北の渓谷だ、さっそく行ってくれるか」

目も合わせずに適当な自己紹介を終わらせて話を続けている

まあ、疲れているのなら仕方ないか・・・・名前も覚えられるかわからないし



「はい、他に何か情報はありますか?」

ギルマス「情報・・・・間引きの為に冒険者は常に向かわせている。あっちで野営をしているはずだ」

「リーダー的な人はいないんですか?」

ギルマス「みんな単独で動いている、魔物の数もそこまで多くないらしい、だから間引き程度で対処してんだ」


「なるほど?じゃあ私も単独で行って『魔寄せ』を回収して来いって話ですね?」

ギルマス「誰かつけて欲しいならつけるが」


「いえ、結構です。行ってきます」

ギルマス「は?それでいいのか?」

何言ってんだ?このおじさん


「それでいいもなにも、作戦もクソもないんでしょう?勝手に行って回収してきますよ」

ギルマス「いや、そうなんだが・・・」


「ちょっと言いたい事がわかりませんね。だいたいの場所がわかれば一人で行ってきます。地図のどの辺ですか?」


ギルマス「あ、ああ。だいたいこの辺だ、渓谷の一番深い所が魔物が多いらしい」

「一番深い所・・・・だから間引きで対処してるんですね」

最初っからそういう情報が欲しかった


ギルマス「そうだ、冒険者たちはこのへんで野営をしつつこっちに来ないように間引いてくれている」

「なるほど・・・・理解しました。見つけたらすぐに戻って来ます」


ギルマス「あ、ああ。頼んだ」



スタスタと歩いて部屋を出た


「なんだあの感じ」

ヤル気がないっていうか・・・・危機感を感じない

マルレーヌさんの後だから、余計に落差を感じるな


まあ、良い

大事なのは早く『魔寄せ』を回収する事で、ギルマスがシゴデキかどうかは二の次だ

切り替えて、町の外まで来るとすぐに飛ぶ


「あっちだな」

見えている山にぱっくりと開いた渓谷、飛べば一瞬だけど

町からは離れている

この場所がギルマスがのんびりしていられる理由だろう

常に間引いていれば氾濫する事はないと考えているんだ


氾濫はしなくても冒険者たちは疲れているだろう

何日野営を続けているんだろうか、毎日野営と戦闘なんて

長く持つはずがない


急いで渓谷の入り口らしき所まで来ると、テントが複数張られていた

どうやらここが防衛線かな?この先に行かせないように戦っているようだ


ここには誰も残っていないようだから

走って先に進むと渓谷は細く伸びていた、崖は登れそうにないほど切り立っている

走り出してすぐに戦闘中の冒険者たちがいた


ボアを切り倒した所で声をかける

「こんにちは」


「うお!誰だ!見ない顔だな」

「女の子が一人でいると危ないぞ、討伐に参加しにきたのか?」

「そうだぞ、ここは今危険なんだ」


心配して声をかけてくれる


「いえ、ここに『魔寄せ』を回収しにきたルラです。一番魔物が多い所を探してまして」


「はあ!?こんな若い子が?」

「ギルマスがここに来いって?」

「あのアホギルマスめ!」

何か散々な言われようだ


「まあ、そうなんですけど。私はSランクなので心配しなくていいですよ?それよりも・・・」


「Sランク!?」

「あの噂のか!?」

「この子がSランク・・・・」

話を進めたいのに!!

驚きモードに入ってしまった


「聞いて!!!早く『魔寄せ』を回収しないといけないの!!!魔物が多い場所を教えて!!」


「うおっ、そんな怒るなよ。あっちだ、あの先はかなり増えている」


「わかった!!ありがと!」


返事を聞く前に走り出す

後ろから「一人で大丈夫か?」「ついていこうか?」って聞こえて来る

心配はありがたいけど、今は邪魔だ


無視で行きます


走り出して、ボアが反対から走って来た

双剣を抜いて、走ってくるボアに向かって飛ぶ斬撃を放つ

ザッシュウ

大きく切られたボアはズシャーっと倒れ込んだ


回収する時間ももったいないので、そのまま走って探知

「あのへんか?」


魔物が数匹と冒険者もいる

密集している所に向かって走ると、オークやゴブリンに囲まれている冒険者がいた

応戦しているけど、苦しそうなので

弓で間引く、ドスドスドスドスドスドス

ゴブリンは全部倒して、オークも頭に矢が刺さって倒れて行く

最後の一頭は冒険者たちが倒した


「すみませーん、魔物が一番多い位置が知りたいんですけど」


「はあ?君がやったのか?え?矢は?消えた?はあー?」

「どうやって?」「弓で撃ってたよね?」


「答えて!魔物が多い所は?!」

返事が返って来ないので大きな声で言う


「え?は?魔物が多い所??あっち?だな?」

「たぶん」

「そっちが多いかな?」


「ありがとうー、気を付けてねー」

指さされた方へ進む、探知でみて見ると確かに多い気がする


走っているとディアがいた

「ラッキー」お肉がもうないんだよね

鹿肉は好きなんだ、しかも3頭もいるじゃないか!

嬉々として矢を射ってディアを仕留める

ドスドスドスドスドスドス


倒れたディアの首を切って血抜きしておく

これはあとで回収で


周辺の魔物を狩る

アンディーも起きて来たので手伝ってもらい

この辺で一度痕跡を探してみる


「痕跡を探すから少し守ってね?」

「きゅう」「みゃう」

よし、目を閉じて集中だ

違う色の魔力を探すけど・・・・・どこも同じくらいだ

なんで?


もしかして渓谷の下に魔力が溜まって、どこも同じくらいの濃度になってるとか?

何度か場所を変えても同じだ・・・・困った

どうやって探そうか・・・

辺りを見回す、木はそんなに生えてない

って事は隠す場所は崖か地面しかないだろう・・・・・


「よし、ちょっと疲れるけどしかたない」

地面に手をついて一気に魔力を広げていく

こっちじゃない、場所を変えてもう一度同じ事をする

こっちも違う

何度も同じ事を繰り返すけど、みつからない


「ってことは崖かな?」

端っこに行って、崖に魔力を流す

そこまで高い場所に隠しているとは思えないので、横に広げて行った


「あ!」

あれかもしれない!

反応があった方へ走るとゴブリンがたくさんいた

「最悪だ」


「みゃう!」

前に出たアンディーが風の刃を出して、ゴブリンを切り刻む

ザッシュザッシュ、ブシャー


豪快に切られたゴブリンのあれこれが、辺りに散らばった


「みゃうーん」

誇らしげなアンディー


「う、うん・・・上手だねーアンディー」

一応撫でて褒めておく

できればショットガン魔法で綺麗に倒したかったけど・・・・

良かれと思ってやってくれたアンディー


なるべくゴブリンだったものは、視界に入れないように

『魔寄せ』を探す



「あった、あそこだ」

崖の裂け目、そこにあるようだ

土魔法で足場を作って、裂け目まで行くと

ガッチリとはめ込まれていた『魔寄せ』、引っ張り出して魔石を切る、回収完了だ


「ふう、後は戻るだけだけど、一応報告しておくか」

走って渓谷の入り口へ向かい、最初に出会った冒険者たちを見つける


「こんにちは。お兄さんたち今夜もここで野営しますよね?」


「あ、ああ。そのつもりだ」

「『魔寄せ』を回収できたので、あとは魔物の殲滅だけなのであと少し頑張って下さい。これは差し入れなので野営している冒険者さん達で分けてくださいね」


「え?ポーション?いいのか?」

「はい、みなさんそろそろ物資も厳しいのでは?他に困っている事はありませんか?」


「あ、ああポーション類は残り少ないし。食料もそろそろ尽きるパーティもいそうだ。まあ魔物を狩って食えば大丈夫だ」


「やっぱり・・・・ポーションはケガ人にあげて下さいね。あと、魔法カバンは持ってますか?」


「あるけど・・・・」

「空きがありますよね?」

「そこそこ?」


「じゃ、これ。入りますか?」


「え!こんな美味そうな!!」

「やべえ!」「美味そう!」


取り出したサンドイッチに目を輝かせる


「空きがある分に入れて下さい。まだ入ります?」


「入る!はいる!」


「たくさんあげますけど・・・・ちゃんと分けてあげてくださいね?受け取ってくれた特権として、美味しいジャーキーをあげますんで」


「美味しいジャーキー?」


「見た目は普通の物と変わらないと思いますけど・・・・・美味しいですよー?」


ごくりとツバを飲む音が聞こえる


「これをこのパーティに特別にあげますんで、しっかり配ってあげてくださいね!約束ですよ!破ったら剣百本飲ましますからね!!」


「わかった!絶対やり遂げる!!」

「任せとけ!」

「うんうん!」


「信じますね。あと少し頑張って下さい。ギルマスに物資を頼んでおくので」


「え?ありがとう・・・・」

「優しいな・・・何から何まで」

「うんうん」


「Sランクなんで!じゃあ!ご武運を!!」


「ああ!またな!」

「お嬢ちゃんも気を付けて!」

「頑張るよ!!」


大きく手を振ってバイバイしたあと、飛んで町に戻った

ギルマスに一言言ってやらないと!!

ありがとござした!

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