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生きてて良かったと 思いたい私の異世界転生  作者: 蒼氷


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原初の森とエルフの里

エルフの里を目指して、空の移動をして5日目

広大な森が見えている


今まで見て来た森とは明らかに規模が違う


「大きい・・・・」

ガロルド「デカいな・・・・俺もここまで来たのは初めてだ」

ベルヌルト「エルフ以外にも色んな生き物がいるからね、危険も多いけど、とっても素敵な場所だよ」

「楽しみです!」

ガロルド「そうだな」

ベルヌルト「空からはたどり着けないので、一度森の手前で降りて入りましょう」

「わかりました」


森が見えてからも近づくまでは時間がかかる

だんだんと近づく森に驚いた、とにかく大きい

これは地竜がいた所に近いかもしれない、それほど木が一本一本大きい


「すっごいねー」

ガロルド「ここまで大きいのは地竜が居たところでしか見た事がないな」

「私も同じ事思ってた・・・」


実際に森の手前に降りて木を見上げると、もっと大きく見える


ベルヌルト「地竜がいた所と似ているんですねー。原初の森と言われているので、もしかしたらどこかに地竜が眠っているかもしれませんね。ふふっ」

「地竜が眠っているかもしれない森・・・・」

わくわくしてきた


ガロルド「地竜探しをしたい所だが、ここからはどうすればいいんだ?」

ベルヌルト「今日はもう遅いので、明日の朝から森に入るとしましょう。野営するのもここの方が良いでしょう」


「はい、わかりました」

森に入るのは楽しみだけど、夜に歩くのは危険なのでここで野営だ


明日の朝から森に入る事にして、いつも通り野営をして翌朝

朝ごはんを軽く食べたあとに出発する事にした


ベルヌルト「さあ、いきましょうか」

「はい」


ベルヌルトさんの後ろについていく

森に入って、ベルヌルトさんが笛を吹きだした

ピィーヒョロロロロロ

鳥の鳴き声のような音は森に響いている


「それは何か意味があるんですか?」

ベルヌルト「これが里へと導いてくれるんです。里への道は何重にも目くらましや結界がかけられていて、里の出身者でもこの笛がないとたどり着けないでしょう。今、私の目には里への道が光って見えています」

「ほぁー、凄い」

ガロルド「厳重だな」


ベルヌルト「大きな声では言えませんが、エルフを捕らえて奴隷にしようとする人間もいるのでね。長命で戦える者が多いとはいえ、封じる手がないわけではないですから・・・・・醜い考えを持つ者はどの時代にもいるものですよ」

「・・・・・・過去にもいろいろあったんですね・・・」


ベルヌルト「ええ、止められないのなら、関わらない、近寄らない、これに限ります」


悲しいことだ・・・・

でも、きっとここの場所がわかれば関わろうとする者がいるだろう

貴重な資源や、技術や知識を求めてやって来る

そうなれば、悪い事を考える人間も来るはずだ


奪おうとする人と、奪われる人

これはきっと一生無くならないんだろう

全てが丸く、キレイな世界なんて無いのかもしれないけど

せめて守る事は許される世界であって欲しい


そして、私は子供を守りたい

もし帰れと言われるのなら、それも仕方ないだろう

自分の力でできる事をしよう


そんな事を考えながら、ベルヌルトさんの後ろへついていく


ベルヌルト「里は排他的ではありますが、人族に友好的な人もいますので、そこまで緊張しなくてもいいですよ。たまに人里に行商にも出かけますし、私のように里を出て暮らしている者もいますので」

「そうなんですね、出来るだけ友好的にいきたいです」

ベルヌルト「ふふっ、大丈夫ですよ、きっと。私の母は里長でもありますので」


「ええ!」

ガロルド「そうだったのか・・・」

ベルヌルト「ええ、私は次男なので、特に継承にも関係ありませんので自由に暮らしています。里の中にずっといてはわからない事も多いですし、あなた達のような面白い人たちにも出会えないですからね」


「面白い・・・・」

ガロルド「たまに帰ったりしなかったのか?」

ベルヌルト「帰っていましたよ?前に帰ったのは・・・20年・・・30年前でしたか?それぐらいですね」


「20年・・・・」

ガロルド「30年・・・・」

エルフ時間はどうなってるんだ?

そんなに時間が経っているのなら、里の現状も変わっているかもしれないな

ちょっと、緊張だ


緊張を紛らわす為にも森の中を観察しながら進む

植生も変わってるな・・・・知っている薬草なども生えているが

知らない物も多い


ベルヌルト「ああ、これは良い物が生えていますね」

「これは何の植物ですか?」

ベルヌルト「これは芋です。里では良く食べていました。地中深くに伸びているんです」

「へえー」

もしかして長芋的な?


「ちょっと土魔法で掘り起こしてみていいですか?」

ベルヌルト「いいですよ。折れてしまうので回りを掘る感じがいいかもしれません」

「はい、わかりました」

伸びている茎を辿って、地面の回りを掘る

慎重に掘っていると、芋の表面が見えてきた

なので、それに沿って掘り進める

どんどん地中に伸びて行く


ベルヌルト「これは大物ですねえ」

「長いですねー」

もう1メートルは掘っている、どこまで伸びているんだ?

どんどん掘って、ようやく先が見えた

なので、芋の回りを慎重に掘って芋を取り出した


「うわー、大きい」

1メートルを優に超える、大きな長芋だ


ベルヌルト「大きいですねー。これを焼いて食べると美味しいんですよー」

「美味しそうですねー」

ガロルド「これが芋なのか?」

ベルヌルト「あちらで食べている芋とは少し違いますが、芋と同じ種類なんですよ」

ガロルド「そうなのか、こんなに長い芋は見た事がないな」


長芋は初めて出会ったなー、とってもいい物で食べるのが楽しみだ


そこから里へ向かう道中で、森の中の植生を聞きながら進む

でも、ベルヌルトさんが教えてくれるのは「あれは美味しい」「これも美味しいですよ」

なんて、食べ物の事ばかりだった


エルフは森の中で取った物で生活しているので、自然と植生に詳しくなるそうで

たまたま最初に出会った長芋は知っていたけど、他に教えてくれた物はどれも知らないもので

料理の仕方もわからない、想像もつかないものばかりだった


ベルヌルトさんが嬉しそうに採取しているので、きっと美味しいものなのだろう

里の人たちに調理してもらって食べれる機会があるといいな・・・凄く気になる

途中でお昼休憩を挟んで、また歩く


ベルヌルト「あと少しで着きますよー」

そう言っていた少し後、一本の木の前に立ち止まった


大きな木ではあるけど、周りの木との違いはわからない

何か特別な木なんだろうか?


ベルヌルトさんが笛を吹く

ピィーヒョロロロロロ


その後に伸ばした手が、木の中に吸い込まれている


「え!」

ガロルド「入るのか?そこに?」

ベルヌルト「はぐれるといけないですから、手を」

「あ、はい」

私がベルヌルトさんの手を取って、ガロルドが私の反対の手を取る

木の中に歩いて行くベルヌルトさんについて行く

木の中に入っていく瞬間も特に何も感じない・・・・幻覚が見えているんだろうか?

木の中は真っ暗で、10歩ほど歩いて、急に明るくなった

眩しくて目を閉じて・・・・次に目を開くと全然違う風景の森にいた


目の前には『エルフの里』だ


大きな木を利用して、樹上に家が作られている

木と木を繋ぐ橋もかかってて、生活拠点は樹上で行っているようだ

地面では畑のようなものがある


ベルヌルト「ようこそ、エルフの里へ」

「凄い、素敵ですね」

ガロルド「木の上に家が・・・・」


ベルヌルト「あれがここでの主流ですから」



「誰だ!どうやってここに来た!」


里の風景に見とれていたら、いつの間にか囲まれていた

弓を構えて、いつでも放てる状態でいるエルフたち


ベルヌルト「ああ、驚かせてすみません。私ですベルヌルトです。ただいま。客人を連れて来ました。母はいますか?」


「ベル?あんたベルじゃないか」

ひとりの女性が前に進み出て来る

ベルヌルト「ああ、母さん久しぶり。ただいま」

「なーにがただいまだい!いつぶりだと思ってんだ!・・・・・いつぶりだったかな?」

ベルヌルト「たぶん20年ぶりくらいだと思うんだけど・・・・」

「じゃあ、そんなに経ってないね。おかえり。息子だったよ。戦闘態勢を解いて、持ち場に戻っていいよ」


途中まで怒っている感じだったのに、20年と聞いて普通に戻った

エルフ時間ってやつかな?知らんけど・・・・


ベルヌルト「ちょっと問題があってね、戻ってきたんだ。話ができる場所に移動しない?そこで彼らも紹介するよ」

母「わかったよ。人間を連れてくるなんて、大事かい?」

ベルヌルト「大事になるかもしれない・・・・って所かな?」

母「ややこしいねえ、仕方ない、ついておいで」


ベルヌルトさんのお母さんは、並んで見るとベルヌルトさんと変わらない年に見える・・・

一体何才なんだろうか?

とにかく戦いにならなくて良かった・・・・


ガロルド「雰囲気は似ているが、同い年くらいに見えないか?」

ガロルドも同じ事を思っているみたいだ

「ね?凄く若い」


母「私はいつまでも若いよ」

びくっとする

ひそひそと話をしていたのに聞こえていたのか・・・・


ベルヌルト「エルフは耳がいいですからね、全部聞こえてますよ。ふふっ」

さすがエルフだ・・・

ありがとござした!

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