港町 キュプロス
翌日の朝に宿の食堂に行くと銀龍のみんなとガロルドがいた
「おはよう、あの。昨日はありがとうございました。」
アーバン「おはよう、スッキリしたか?出発は明日だぞ」
「はい、ご迷惑をおかけしました。」
アーバン「ははは、こんなもん迷惑のうちに入らねえよ。ガロルドがよそのヤツと揉めた時のほうがややこしかった」
デリック「そうだな、よく難癖つけられてたもんなー」
サニー「それで返り討ちにしちゃうから余計にね」
アイリス「こじれるのよね」
ガロルド「・・・・・・。」
「ふふふ、そんな事が?」 ガロルドもそんな時があったんだ
アーバン「ああそうだぞ、やっかみを受けやすかったからな。若くて強い、実力があるヤツは通る道なんだよ、だから気にする事はない。完全にあっちが悪いしな、めちゃくちゃ怒っといてやったから」
「アーバンさん強い。」
デリック「俺たちのリーダーだからな、いつでも助けるぜ」
サニー「そうそう」
アイリス「私達もね」
「ありがとうございます。ガロルドもありがとう」
ガロルド「俺は大した事はしてない、今日は買い物か?」
「うん、最後に買い込んでおこうかな」
ガロルド「よし、行こう」
当然のようについて来てくれるガロルドに嬉しくなった
「じゃ、行ってきます」
「「「「いってらっしゃい」」」」
ガロルドと2人でたくさん買物をして、屋台で買い食いをした
また、こういう風にできて良かった
一人じゃこうはならなかっただろう
嬉しくてたくさん買った、お礼にたくさんの美味しいモノを料理しよう
みんなが嬉しいと私も嬉しい
そう思った
その日もみんなで外食をして、翌朝、町を出発した
次の町は、港町 キュプロス という所で
3日で着くらしい、馬車2台を護衛しつつ進む
もう慣れたもので銀龍との連携も完璧だ、商人さんは驚いていたけど
食事も、お風呂も喜んでくれた
みんなにはお礼として湖で捕った魚のフライをふるまった
タルタルソースをたっぷりとつけて食べる
「こんな美味い魚ははじめてだ!」って凄く喜んでくれた
海がすごく楽しみになったってみんなが言っていた
海はもっとたくさんの魚も貝もあるだろう!ワクワクしてきた!
3日の道程はあっという間で
2日目には海が見えていた、そこからだんだんと近づく海にテンションも上がっていく
町が遠目に見えてきて、近づくと船が止まっているのも見える
だんだん潮の香もしてきた
アーバン「海まで来たのは久しぶりだ」
「そうなんですか?」
アーバン「こっちは特殊な依頼が多いからな、護衛以外で来ることはないな」
「特殊な依頼?」
アーバン「海の魔物討伐と採取だ、まず泳げないと無理だな」
「なるほど、魔法で戦うんですか?」
アーバン「潜って武器で戦うヤツもいるが、あれは訓練しないと無理だな」
デリック「俺は多少ならできるぜ、槍だしな」
「海上から刺したり?」
デリック「それもできるな、漁師はふつうに潜って銛でデカい魚を突いてるけどな」
「漁師さんすごい」
アイリス「剣は不利って言うかほぼ無理よね」
アーバン「そうだな、振れねえ」
「そっか、剣は不利かあ。魔法なら簡単?」
サニー「海上からならうてるけど、深いと無理ね。水中じゃあ詠唱も無理だしね」
「詠唱なしならいけるかな?」
サニー「確かに、それならできるかも。でも水中の生物は早いわよー」
「そっかー、凄い難易度が高そうですね」
アーバン「そうだな、あそこで活動してるのは地元民だけだな。訓練してきたやつじゃないと死ににいくようなもんだ」
「ふわーーー、海は大変だ」
海について話をしていると町に到着した
ここは塀が凄く低い、2メートルほどしかない
身分証明をして中に入ると、広がる港町に感動した
海沿いに長く広く続いている、港部分には大小の船がたくさんあった
とりあえず冒険者ギルドに完了報告をして宿を取る
アーバン「さあ、どうする?夜はメシを食いにいくだろう?」
「はい!行きたいです!」
デリック「すっかりテンション上がってるな、ははは」
「もう楽しみで楽しみで!夜ごはんも楽しみです!」
アーバン「じゃあ、夕方にここで集合な」
「はーい」
ガロルド「じゃあ、買い物にいくか?」
「うん!」
ガロルドと2人で町に繰り出す
港町特有の雰囲気にわくわくする
ガロルド「新鮮なものが欲しいなら、朝市があるからそこで買うのがいいと思う」
「そっか、じゃあ明日は早起きしないとだ。」
ガロルド「加工品とかはあっちに店があったはずだ」
「ガロルドはここにも来た事があるの?」
ガロルド「ああ、何回か。美味いモノもあった」
「そっか!楽しみだなーー」
その後回ったお店では乾物がたくさん置いてあった
魚の干物を中心に、小魚や海藻を干したものがあったのでこれは買いだ
でも、ここでもカツオは無かった
そもそも魚の身だけを干したりってのがないのか
屋台では焼き貝と焼き魚が売られていたので、食べてみた
シンプルだけど美味しい、新鮮だからこれで勝負できるんだろう
貝はムール貝ぽいモノ、サザエっぽい巻貝が主流みたいだった
美味しい、確かに美味しいんだけど・・・・
全部、塩味なんだよなー
屋台のバリエーションの少なさに少しがっかりした
美味しいんだけどな・・・もうちょっと工夫が欲しい
ガロルドいわく
「朝市はもう少したくさんの屋台がある」との事だ
では、朝に期待しようと思う
イカやタコは見なかったけど、やっぱり食べないんだろうか?
美味しいのに・・・
夕方に銀龍と合流してご飯屋さんに行った
アーバンさんが「結構美味い」と言っていた
料理は魚と野菜を一緒に煮込んだもの、これはハーブが効いていて
爽やかで美味しかった
ムール貝っぽいモノを蒸したもの、これは凄くシンプルな味わいだ
お酒を使ったりしないのか・・・
結果、すべてが塩+ハーブ少々
そんな味付けで、シンプルだからそれでも凄く美味しいんだけど
全部が同じ味で・・・・ぼやけてくる
うーん、ってなった
ガロルドもあんまり食べてない
これはもったいない・・・・
でもなあ、「ご飯屋さんで料理させてくれ!」なんて言えない
アーバン「どうだ?魚料理は」
「美味しいです。美味しいんですけど・・・・全部ほぼ同じ味で」
アイリス「そう!それなのよ!」
ガロルドも、うんうんと首肯している
他のみんなもだ
アーバン「ルラならもっと美味しいモノ作れるんじゃないか?」
「・・・・美味しくできると思いますけど。お店の人にそんな事言えないじゃないですか」
アーバン「それがな、ここの店主は俺の知り合いだ!どうだ?少し教えてやってくれないか?」
「え!ここの!・・・・・でもお店があるのにいつやるんですか?」
アーバン「そりゃあ、休みの日だろう」
「いいですね!やりましょう!」
アーバン「よっしゃ!味見はまかしておけ!」
「「「「うんうん」」」」」
みんなは味見か ふふふ
美味しいモノを作ろう
でも調味料が限られてるからなー、醤油は使えない
バターはどうだろうか?植物油とかならいいか
ワインはいるな、ガロルドに買ってもらおう
あとはハーブとスパイスだな
明日の朝に買い出しだ
みんなと明日の作戦をたてつつご飯を食べた
私は必要なものを書き出していく
朝市でなにが買えるかでも変わってきそうだなー
魚の種類も見ないと分からないしね
ああ、楽しくなってきた!
ありがとござした!




