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じゅういち
祭壇の上の髑髏を丁寧に砕き
巨大な団扇で大きく煽いだら
舞い散る粉塵が鼻腔を突いて
くしゃみと共に痞えた異物を吐き出した
唾液を付けるとは何事か
味のしない脳みそ共が
皴もないのに奇声を上げる
同じ衣服に身を包み
虚構の偶像作り上げ
涎を垂らす獣の如く
活きる愚鈍な単細胞に
赤い泥を煎じて飲ます
これが良い良い薬になるのだ
硝子を砕き、壁を穿ち
強固な妄想、固執の権化を破壊する
油を撒いて、火を放ち
滅び逝く城を眺めよう
巨大な花を咲かせよう
パンは焼けるがワインには暑すぎる
豪華な業火で街を輝かせよ
どうせは滅びる輪廻の一端に過ぎぬゆえ