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安らぎの漂流詩(4作)
幾多つ感情の小舟から降り
埋葬したは灯り失った流れ星の躯
大地の歌が漂流する、私の丸い殻のなかで
朝陽を呑んだ八十の月
海祇を櫛に、水色の空の詩を梳くう
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幸せのブーケを閉じ込めた風船を抱いたまま
何百もの夜と朝を迎えてきた
ファム・ファタールに出逢う迄の甘い黙示録
草原のはらわたにて生きる妖精の童謡を揺籠に
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ピルト・フィリカの箱庭で育まれていく健やかさ
旅を終えて還るべき巣へ戻った小鳥に祈りは不要
眠りも目覚めも優しい回廊が隣りに在る
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silent majority eyes
剥がした花弁の裏側に張り付いていた涙
clever maisonの住人だからこそ傷だらけ
従順なクッションが恋しくなる
※ファム・ファタール:
【意】運命の女。男を破滅させる魔性の女。
※ピルト・フィリカ:
【訳】構築した、爽やかな愛
※clever maison:
【訳】賢い家




