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詩折り  作者: 上の森シハ
28/29

安らぎの漂流詩(4作)

幾多つ感情の小舟から降り

埋葬したは灯り失った流れ星の躯

大地の歌が漂流する、私の丸い殻のなかで

朝陽を呑んだ八十(やそ)の月

海祇(わたつみ)(くし)に、水色の空の詩を梳くう


----


幸せのブーケを閉じ込めた風船を抱いたまま

何百もの夜と朝を迎えてきた

ファム・ファタールに出逢う迄の甘い黙示録

草原のはらわたにて生きる妖精の童謡を揺籠に


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ピルト・フィリカの箱庭で育まれていく健やかさ

旅を終えて還るべき巣へ戻った小鳥に祈りは不要

眠りも目覚めも優しい回廊が隣りに在る


----


silent majority eyes

剥がした花弁の裏側に張り付いていた涙

clever maisonの住人だからこそ傷だらけ

従順なクッションが恋しくなる

※ファム・ファタール:

【意】運命の女。男を破滅させる魔性の女。


※ピルト・フィリカ:

【訳】構築した、爽やかな愛


※clever maison:

【訳】賢い家

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