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monochrome à la carte(短いの10作)
・感情をくり抜いて窓を作り、涼やかな空気を通らせて心の園を手入れする
・首筋に走らせた甘い香りと尊い眼差しに焼かれる、くびれた想いの丈
・恍惚を飲み干して迎えた朝のカーテンは、眼に新しい世界を見せる
・波打つ虚構は出涸らしに変わり整理される宿命
・ふやかしすぎた麩、忘れた頃に粉だったことを思い出す
・街路樹の傘に紛れ込んで影に塗れるその日まで
・幼いポシェットに不分別のガラクタを詰め込んで遊んだあの日
・油溜まりの底に響みを感じて、静かな鬱蒼に顔を埋めた
・記憶に植った醜悪な花の根に、除草剤を細く垂らして別れを告げる
・狡猾な魔を飼えど飼い慣らすは難しく、酢漿など喰わず




