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詩折り  作者: 上の森シハ
22/29

影が滸〈ほとり〉の詩(6作)

【注意】ホラーチックです

四角い園から眺める最低限のお遊戯会

悲哀を外に飼い

勇気を内で遊ばせ

行きたい所へ行く


右手は痩せた過去

左手は豊かな未来

右の靴に経験を

左の靴に冒険を


-----


哀の繭

ほつれた部分を

(せい)の指先で啄み

()を引き寄せ調律とす

閑遊から始まる捕食は愉しく

純心を解いて自我へ還る


-----


白き喪服を与えし運命の風見鶏

容姿黒々なれど真実見破る遣い

貴方が飼うは八咫烏か

悪を導くラウムの化身か

答えは其が示す方角に在り


私は護符を花にして喚ぶ

私の心眼になる風見鶏

運命の天秤、真贋、心願


いつか帰依するための揺籠を

見つける旅にいまの生が在る


-----


街そのものが、死霊が徘徊する墓標

聖書代わりに

「愛の夢」を奏でて鎮魂歌とす


仰々しい悪夢に留まる此処は最下層

地獄に近い虚無感、最下層

生前に貯めた悪銭を精算した先

悪因悪果

慳貪の成れの果て


-----


()を結び、実を生らすため

さがなし罪摘む、真白で千切り、積む月


-----


光脈への憧れ

錆びた肺を動かすhollow jelly fish

常世の闇を彷徨う、無口な漂流者

澱んだ世界の外殻を貫いて呼吸する


其れは運命が拾い損ねた落第者

其れは運命が諦めた妄想癖

私の内側に棲まう魂の鬼灯

爛れ堕ちる日まで

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