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暗礁の詩(4作)
やや暗めの詩です。
脳の棚から辞書を引けば
思考の体躯から漂う腐臭
なれど芳ばしく
回想の蛇口を捻り
酸を浴びさせ
腐葉土に変えて
また溶かすための頁を産む
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無垢に生き
苦悶といふ贅肉を落とす
心を自由に遊ばせ
達成しない振り子のように
心の角材を削り
完成した不完全を喜び
完璧をなじる
求めるは不平等と不条理の美
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是正したい錘、重し、想い
寒暖の狭間を揺蕩い
行き着くは春の入り江
漂流と漂着
哀歌は途切れる
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影を伸ばす蝋の背
芯を外した傀儡の空想
私のなかに創った霧を被る町
灰白色の草笛を鳴らす狼少年




