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詩折り  作者: 上の森シハ
18/29

暗礁の詩(4作)

やや暗めの詩です。

脳の棚から辞書を引けば

思考の体躯から漂う腐臭

なれど芳ばしく

回想の蛇口を捻り

酸を浴びさせ

腐葉土に変えて

また溶かすための頁を産む


-----


無垢に生き

苦悶といふ贅肉を落とす

心を自由に遊ばせ

達成しない振り子のように


心の角材を削り

完成した不完全を喜び

完璧をなじる


求めるは不平等と不条理の美


-----


是正したい(おもり)、重し、想い

寒暖の狭間を揺蕩い

行き着くは春の入り江

漂流と漂着

哀歌は途切れる


-----


影を伸ばす(ろう)の背

芯を外した傀儡(くぐつ)の空想

私のなかに創った霧を被る町

灰白色の草笛を鳴らす狼少年

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