卒業試験
オンブラが教室でDQN3人をボコボコにする事件から約1年が経った。
あれ以降、学校のDQN達はオンブラに手を出さなくなり、オンブラも暴れる事は無くなった。
あの件以降も、ぺスカ達はオンブラに友人として接してくれた。
ぺスカ達はあの件は、『グランドで、練習の際に使った闇属性の副作用』と考察している。
それから約1年の間で、オンブラとぺスカ達はより仲良くなり、お互いを呼び捨てで呼び合う関係になった。
そして今日は、待ちに待った卒業試験の日。
卒業試験は、全生徒で魔獣の居る森へ入って、大型の魔獣を倒すという内容。
当然ながら、毎年多くの死者が出ているらしい…。
そしてオンブラはと言うと、寝坊していた。
「んん~…」オンブラは起きてすぐに、時間を確認した。
「な、なにぃ!?もうこんな時間かよ!!同じ寮なんだから起こせよアホ…!!!」オンブラは急いで準備を始めた。
一方的その頃、他の生徒達は、大型の魔獣と戦っていた。
「くっ!!流石は大型魔獣…強い!!」流石のレガーレも苦戦していた。
「オンブラは…オンブラはまだ来ないの?」ぺスカのMPも限界がきていた。
「こんな時に…遅刻するなんて、相変わらず…おっちょこちょいだね」アモーレの体力も限界だった。
すると魔獣が巨大な腕を地面に振り下ろした。するとさっきまで戦っていた生徒の半分が死亡した。
「う、嘘…」かろうじて友人達は死ななかったが、ぺスカは体力的にも、精神的にも弱っていた。
ぺスカだけではなく、他の生徒も全員も弱っているだろう。
特に弱っていたぺスカは、膝をついた。
「頑張ってぺスカ!!私も頑張るから!!」そう言ってレガーレは、炎魔法を連続で放つが、魔獣には全く効いていなかった。
「クソォォォ!!!!」いつも落ち着いてるアモーレも、大声をあげながら雷魔法を放った。
しかし、どれも今ひとつだった。
どうやら今回の魔獣は、例年よりも遥かに強い個体だったらしい、このままだと全滅もありえる。
すると魔獣は、膝をついていたぺスカに目をつけた、そして凄い勢いでぺスカの方へ拳を振り下ろした。
だがその瞬間、その拳は、腕ごと切断された。
「なにが、あったの?」ぺスカは困惑していた。
「君を…迎えに来たよ」遂にオンブラが戦地へやってきた。
そしてオンブラは意識を集中させて、巨大な雷を猛獣に放ち、猛獣は丸焦げになって死亡した。
遂に、卒業試験が終わった。
残った生徒達は、嬉しさと悲しみの感情が入り交じっていた。
「もっと早く来てよバカァ…」ぺスカは泣きながらオンブラに抱きついた。
「すまねぇな…他の箇所で強力な猛獣達と戦っていたんだ、もし逃してたらもっと危なかったかもしれない…本当にすまねぇ」あろう事かオンブラは、平気で嘘をついた。
それから残った生徒達は学校へと戻った。
そして無事に卒業式が行われた。
亡くなってしまった仲間達に、思いを馳せながら。




