力の影響
「おーい、オンブラ達ー、遅いぞー」
「ふぅ…なんとかギリギリだったな…えーと俺の席は確か…」
オンブラが自分の席の方を見てみると、オンブラの後ろの席と、斜め後ろと、隣の席に、いかにもDQNって感じのする人達が座っていた。
オンブラが来た時には空席だったので、あとから登校したんだろう。
そして、オンブラが自分の席に向かおうとすると、紙で丸めたゴミが飛んできた。
「おい、それ捨てとけよ?」と斜め後ろのDQNが言った。
以前のオンブラ(田中順一)ならビビっていただろうが、チート能力が使える事が分かったオンブラは、勿論DQN程度に怯まなかった。
「この街って本当に凄いですね~」
オンブラは笑いながら言った。
「何言ってんだテメェ?」
「だって、ゴミが喋るんだもん」
オンブラはDQNの喧嘩を買った。
「おい…オンブラ、喧嘩はよせ!!」
熱くなってるオンブラに、先生の言葉は聞こえていなかった。
「んだとてめぇ?海底に沈めてや…」DQNが喋り終える前に、オンブラは顔面にドロップキックを喰らわせた。
「グハァッ!」
「てめぇ、喋ってる途中に…卑怯だぞ!」
「卑怯もらっきょうもあるか!DQNの分際でほざいてんじゃあねぇぞ!」オンブラは明らかに、DQNよりも頭のおかしく危険な奴になっていた。
そしてオンブラは、高速で横にいたさっきのDQNの手下っぽい男の頭を掴んで、壁に投げつけた。
さらに、それを見て驚きを隠せないでいるもう1人のDQNの腹にパンチを繰り出し、地面に横たわった瞬間に、頭を何度も踏みつけた。
「DQN共、さっさと自分の寮に帰れ!」
どんどんエスカレートしていくオンブラの姿を見て、ぺスカが止めに入った。
「もうやめて…!!とっくにこの3人は瀕死状態よ…だからもう…」ぺスカは震えていた。さっきまで一緒に居た友人が、急に人を容赦なくボコボコにしたら、誰だって恐怖するだろう。
ぺスカにそう言われて、オンブラはやっと自分が何をしたかに気づいた。
「オンブラ…廊下に立っていろ…」先生は悲しい表情でそう言った。
そしてオンブラは廊下に立たされた。




