魔法の威力がヤバすぎる
「じゃあまず、名前を教えてくれるかな?」
担任らしき先生がオンブラにそう言った。
(黒板もあるなんて…随分普通の学校なんだな…)
オンブラは黒板に自分の名前を書いた。
「ネロ・オンブラです、オンブラって呼んでください!この学校、というかこの街に来たのすら初めてですか、どうかよろしくお願いします!」
正確には、この世界に来たのすら初めてである。
オンブラがそう言うと、皆は拍手で歓迎してくれた、前世とは大違いだ。
クラスの中には、先程DQNから男子生徒をかばってきた女子2人も居た。
「それじゃあ、まずは…」
数十分後、朝のホームルームが終わった。
内容は、学校の説明と生徒達の自己紹介だった。
この学校は、1年で卒業する事になっていて、卒業したら晴れて勇者になれるらしい。
あと思ったり体育が多く、体育では勇者になる為の基礎を勉強するらしい。
(だから勇者学校なのか…)
オンブラがそう思っていると、先程の女子2人とアモーレが話しかけてきた。
「オンブラ君って強いんだねぇ?カッコよかったよ?」そう言ってくれるこの人は、レガーレ・ベッラと言う名前らしい、褐色系の肌に銀色の髪をしている、身長は3人の中では1番低いが、膨らみかけの胸がたまらない、おまけにミニスカから見える太ももと褐色系の肌が良い感じにマッチして、まさに最高である。
「そういえば、オンブラ君はこの街に来るのは初めてなんだよね?色々と教えてあげよっか?」この気遣いの出来る優しい人は、ぺスカ・フィオーレと言う名前らしい、どうやらオンブラと同じく別の街から転入してきたらしい。外見は、色白の肌と桃色の髪をしている、髪はとてもサラサラでシャンプーの良い匂いがする、胸はアモーレ程ではないがそこそこ大きい、実はオンブラのタイプである。
「なら頼むよ、この世界に…じゃなくてこの街とかについて色々と教えて欲しいな」
オンブラがそう言うと、ぺスカ達は、オンブラを連れて、学校内にあるカフェの様な所へ移動した。
(こんな場所もあったのか…高校と言うよりも大学かもしれないな…大学行ったことないけど)
「オンブラ君は、自分のMPがどれくらいか把握してる?」ぺスカがそう言った。
「MP…?なんすかMPって?」オンブラは初めて聞く言葉に若干動揺していた。
「え~MPも知らないの~?」レガーレがビックリした声で言った。
「ま、まぁ初めて来るんだし仕方ないよ~…」アモーレがそう言った。
「でも他の街でもMPぐらいは知ってると思うけど…」レガーレが痛い所を突いてきた。
「えーと…MPって言うのは、魔力ポイントの事で、魔法を使う際に消費する力のこと」ぺスカが丁寧に説明してくれた。
「じゃあまずは、グランドで魔法を使ってみようか、そうすれば自分のMPが分かるはずだよ」
「MPによって、魔法の威力も異なるし、人によって得意、不得意があるから、威力が低くても大丈夫だよ」アモーレが補足で説明してくれた。
(だったら最初から外で説明してくれれば良かったんじゃ…)
「ちなみに私は、風属性が得意で、火属性が苦手なの」ぺスカが自分の得意不得意を教えてくれた。
「意外だな、なんでも出来そうな感じなのに」オンブラが言った。
「私にだって、苦手な事ぐらいあるよ…」
そんなこんなでオンブラ達は、グランドへ移動した。
ーー学校 グランド
「まずは私がお手本を見せるね!!」ぺスカはそう言って目をつぶった。
すると突然、台風並の強風が上空に飛んでいった。
こんな猛風が出てるのに、不思議と周りはなんのリアクションもない、日常茶判事なのか?
「じゃあこんな感じでオンブラ君もやってみて」
ぺスカは疲れた様子で、オンブラにそう言った。
「よし…」そう言ってオンブラは目をつぶって、意識を集中させた。
ぺスカ達は、オンブラの後ろに下がった。
すると突然、台風の10倍、いや100倍はあるであろう風が発生した、グランドでは竜巻が至る所で発生している。
そしてオンブラが、ぺスカの様に風を上空に放つと、その威力で雲が割れた。
「な…なんて威力なの…」ぺスカ達は驚いていた。
「範囲を意思的に抑えたから済んだものの、もし本気で放ったら…」
周りの生徒達も、ビックリするどころか危険を感じで、教室に避難して行った。
一方、オンブラはポカーンとしていた。
「あれ、俺なんかやっちゃいました?」チート系お決まりのセリフを吐いた、自分の実力じゃないくせに。
「な、なんかムカつくけど、凄いわオンブラ君!私以上に風属性を使いこなせるなんて…!!」ぺスカは半分悔しながらも、オンブラを褒めた。
「一応、MPの確認の為に他の魔法も使ってもらうけど、ちゃんと被害が出ないように抑えてよ?」レガーレがそう言った。
そしてオンブラは、残りの炎、水、雷、光、闇の魔法を、試してみた。
炎は、一時的にグランド内が砂漠化して、水はグランドが海底と化して、雷は雲が黒くなった時点でやばそうだったので中断して、光と闇もヤバそうだったので中断した。
「まさか苦手な属性がないなんてね…」アモーレもビックリしていた。
「一応、1番得意なのは闇属性のようね、あまりにもヤバそうだったから中断したけど」
「あのままだったら全世界が闇に包まれてたもしれないね…」とレガーレとぺスカが話した。
キーンコーンカーンコーン
学校のチャイムがなった。
「あ、教室に戻らないと」
オンブラ達はすぐに、教室に戻った。




