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悲しみの記憶

四天王の1人が操る強大な魔獣、エラマ・ドロモーゼを倒したオンブラ達は、早速次の街へ向かう話をしていた。


「魔獣も倒して仲間も増えた事だし、早速次の街へ行こうぜ!」オンブラは張り切っていた。


「その事なんだけどさ…」

するとぺスカが、少し不安そうな表情で喋りだした。


「どうしたの?ぺスカ」

アモーレが尋ねた。


「実は、次の街は私の故郷なの…」


ぺスカは、別の街から勇者学校のある街へやって来たと自己紹介の時に話していた。


「そういえばぺスカも転入生だったな」

オンブラはふと、自己紹介の時を思い出していた。


「たしか故郷の街には、おじいちゃんの家があるんだっけ?」レガーレがそう言った。


アモーレとレガーレには、既に実家の話をしていたらしい。


「そう、私はおじいちゃんと二人暮しだったから…」ぺスカは少し悲しそうな顔をした。


「僕も、幼い頃に両親を魔獣に殺されて、街の皆に育ててもらったから…気持ちは痛い程に分かるよ」

悲しそうなぺスカの表情を見て、サーロスが同情した。


「それで、一体なにがあったんだ?」オンブラがぺスカに質問した。


「そっとしておこうよ…」レガーレが小声でオンブラに言ったが、オンブラは気づいてなかった。


「それは…」よほど辛かったのか、ぺスカは今にも泣きそうな顔になっていく。


「それは?」だがオンブラはお構い無しで質問を続けた。


「…あとで話すね!」ぺスカは、唐突に笑顔に戻って答えた。


だがその笑顔には、どこか悲しさと寂しさが混ざっているように見えた。


「ま、いいや、とりあえず魔獣との戦いで皆疲れてるだろうから、どこかに泊まって寝よう、なぁサーロス、お前の家ってこの辺か?」

オンブラは急に、サーロスの家の場所を聞いて来た。


「一応、遠くはないけど…」


サーロスがそう言うと、オンブラは満足そうな顔で答えた。「じゃ、お前の家に泊まるわ」


「いや流石に急すぎないか…?家はそんなに広くないし、食料も全然…」


サーロスが全部言い終える前に、オンブラは言葉を挟んだ。「良いって良いって、気にすんな!だって俺たち、仲間だろ?」


結局サーロスは、しぶしぶ皆を自宅に停めるのであった。

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