幕間その1
その頃あの世では…
「今回はどんな結果になるんでしょうね。こちら側に何か良い情報が入れば良いのですが。」
「どーだろね?あのダバさんって人良い素質あるみたいだし、割とやらかしてくれるんじゃない?馬を選ぶ辺りもまだ見所あるしさ。犬や猫、ましてやカニじゃあ局地的な所しかわからないからさ。」
笑いながら話すチャチャとD田中。
「フフッ、あなたの事だから今回も種を仕込んだんでしょ?」
「まぁね。魂に触れることの出来るタイミングだし、やらないと僕が上から怒られるし。悪役も辛いなー」
へらへら笑いながら話すD田中と悪い笑みのチャチャ。
「それにしても向こうのおやびんさん怒ってこないんですか?キワモノとは言え、コチラから多数の元人を送り込んでて。」
「以前に連絡はあったよ。疲れきってて『勘弁して下さいよ!過労死しますよ!?死んでますけどね!!』って。向こうの神も大変なんだろうなぁ…。ウチの神と顧客満足度の首位争いしてるんだっけ?」
「あちらのアキナ神と、うちのユキナ神ですよ。2神が首位争いしてますからね。あとのナツキ神、ハルナ神は我関せずの様ですけど」
「最近うちの人類も元気が無いからなぁ…テコ入れの為にあっちで活動させ、情報を抜き取るのもわかるけど巻き込まれるのはゴメンだよ」
「でも、そのおかげで色々楽しんでるじゃありませんか」
「否定はしないけどさ、何にせよ仕事を増やさないでほしいよ」
「まったく。どの口が言いますか。本当に大変なのは私なのに。さて、今後のプランを出さないといけませんね」
ニヤつくD田中と考え込むチャチャ。
「………」
悪巧みの似合う二人だなーと遠巻きに見ている鬼達だった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「ウガー!!!!!終わらん!!!!また仕事増やしやがって!D田中のヤツめ!」
叫ぶのは別世界の管理補佐官である『おやびん』
本名はある筈なんだが、みんなから慕われ親分→おやびん、になってから皆忘れてしまったらしい。ちなみに姿は太った鳥…
「ふぅ………おーいカビちゃん!居るー?」
直属部下であるカビを呼び出すおやびん。
揃いも揃ってなんてネーミングセンス。
「はいはい〜。おやびんなんすかー?また雑用っすか?」
ふよふよ飛んでくるカビ事カビちゃん。わかりやすく言えば○-オリゼーではなく、たんぽぽの綿毛のような感じ。こちらの管理局でマスコットキャラに選ばれた経緯はまた別の話…
「カビちゃん、悪いんだけど現世に行ってくんない?D田中がまた元人送ってきたんだよ。ほっといて蛇みたいな事になると面倒だからさ」
「またっすか?あっちは好き勝手してくるっすね。おやびんも送ったらイイじゃないっすか!やられっぱなしだとアキナちゃんに怒られるっすよ?」
「向こうから盗む事なんてあまりないからさ。こっちに勢いあるから嫌がらせしてくるんだろうよ。全く!めんどくさいわ!!!!」
「しょうがないっすねー。りょーかいっす!監視の仕方はいつもの通り群体に見張らせますよ?」
カビちゃんはカビなので、カビを操れるのだ!見る聞く位しか出来ないが…
「んー、今回は一度本人と連絡とってみて?上手く操れたら、向こうに誤情報送れるしさ」
「おやびん悪っすね!オッケーっす!」
「ほな頼むなー。細かい事は好きにしてくれ。ポイントはこっち側に引き込む事な」
「大丈夫っす!」
ふよふよ〜と移動して行くカビちゃん。
相変わらず軽いなーと、苦笑いしながらカビちゃんを見送るおやびん。
「さて、ほかの仕事を進めるとするか…」
羽でペンを持ち器用に書類を書いて行く。鳥でも働く世知辛い別世界なのである。
「どうやって接触するっすかね。第一印象が大事っすよね…」
一人?ブツブツ言いながらふよふよと自分の部屋に飛んでいくカビちゃんであった。
変なタイミングですが幕間です。
今後もちょこちょこ出てくるかな?
読んでいただき感謝です。<(_ _)>




