第3-2話
一行は里を目指す。
ちなみに今は全員歩いている。オレ達馬の背には何も乗っていない。前方グループにクレナイさん達とオレ達。んでリーヴァ。
後方にリトヴァ家族とその他モブエルフが数人。(名前聞いてないし、知らない)
前方でハレタさんが索敵しながら進んでいるが、道がわかるのか?道案内の確認をほとんどしていない。謎だ。
クレナイさん、エーリカさんの内緒話はまだ続いている。何をそんなに相談してるんだろ?
「二人の話が気になるんか?」
シロウが話しかけてくる。
『そりゃね。オレ達が普通じゃないのは解ってるし』
「せやな。でも、安心しとき。悪い様にはならへんて」
アンタの方言が気になるよ。
『そうだと思ってるけどね。てか、シロウさんの話し方、方言?』
「せやで。エルドラド西部の辺境キバヤシの出身や」
『キバヤシ?人の名前に似てるな…』
「開拓者の名前やで。その人がその辺境を開拓して、ワシらが生まれたんや。遠いご先祖様や」
転生者かな?名前からして日本人っぽいな。しかし人の転生はどうのこうの言ってたし…まぁいっか。
『エルドラドかぁ……行ってみたいな』
「大体の人族はエルドラド出身や。ウチのパーティーもみんなエルドラドやし。出身地方は違うけどな」
『アヴァロン、エルドラド、コンロン、エデン……世界は広い!』
「ワシらはエデン以外の国は大体回ったで。それぞれの良さがあるわ。冒険は人を強くすんで!世界回り!ちっちゃい場所でおってもしゃーない!」
『うん!!知らないって事は、楽しいって事だど思ってる。だってこれから楽しめるんだし!』
「お?ええ事言うやん!今度マネしょ」
ワハハー!と二人で笑い合う。
良いもんだなぁ。こんな気さくなおっちゃんになりたいものだ。
そんな雑談を繰り返していると、前方にいるハレタから報告が来る。
「前方より集団の気配。恐らく討伐隊と思われる」
「お、やっとか!待ちわびたで。クレナイさん、合流出来そうやでー」
『ずいぶん時間がかかったなぁ。そんなに遠くまでいってたか?』
「あいよー。リトヴァさん、討伐隊と合流出来そうだって。ちょっと説明に行ってくれる?」
「は、はい!!わかりました!」
リトヴァさん、クレナイさん達が英雄並みとかを聞かされて態度が低いな。
リトヴァがダッシュで、討伐隊のいると思われる方角に向かっていく。
「これで今日からしばらくはベットで寝れるな!野営は嫌なんだよなー」
「エルフの里になら宿もあるでしょうし。でももう夜ですね…」
エーリカさんの言葉で気が付いたが、この世界では一日二十四時間の概念が無さそうだ。
街では良くある鐘でも鳴るのかな?
そんな事を考えていると、前方から気配がする。
『ダバ!無事だったか!』
『おー!モッキー!そっちも無事合流したんだな』
『うむ。少しかかったが合流出来てな。パルヴイッキも合流しておる。リトヴァが知らせに来てくれたから、ワシが先行してきたのじゃ』
『そっか。あぁ、紹介するよ。【真紅の遊戯団】の皆。助けてもらったんだよ。クレナイさん、コチラはスコルのモッキーって…犬?狼だっけ?』
『スコルでいいんじゃよ。お初目にかかる。モッキーと申す。かなりの使い手とお見受け致す。この度は里の危機を救って頂き感謝致す』
あれ?こんな古風だったかな?と、首を傾げるダバ。
「これはどうも。ご丁寧な挨拶をありがとね。私らはダバさんに会いに来たついでに手を貸したまでです」
スコル相手に軽く返答するクレナイ。この世界か、この国なのかは分からないが、動物(魔獣)と話すのは当たり前のようだ。
『では、里までワシがご案内致す。戦闘での疲れを癒して下され』
「さっきリトヴァさんに言ったんだけど、私らベットが欲しいのよ。野営に飽きてきたんでね」
『無論宿はご用意致す所存。ご安心くだされ』
どこの時代の話し方だよ!と心の中でツッコミを入れるダバ。
モッキーは感謝すると古い生き物になるのか?
訝しげな表情のダバを尻目に、一行は里に向けて動く。いつになったら着くのやら。。。
難産な日々です(´×ω×`)
楽しんでもらえましたら幸いです<(_ _)>




