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転生するなら馬でしょ!  作者: 駄馬
2章
34/55

第3-1話

「ほら、帰るわよ!」

 しびれを切らしたリーヴァが言い出す。

 ダバ達、馬が焼き豚に群がり動かなかったのだ。

『いやー、美味かった!』

『だねー』っと各々賛同する。


「ダバさん達の主食は草のはず。肉も食べれるものなのですね」

 少し興味のあるエーリカさん。

『少しグルメを極めたくなるな』

「馬がグルメって…里に戻ったら草あげるわよ」

 からかいながら言ってくるリーヴァ。

 美人からの手掴みでお食事。悪くない気がする。ご褒美だな。


「では皆さん、里に戻りましょう。その際に討伐隊と遭遇する筈なので、攻撃はしない様お願いします」

 一応まとめ役のリトヴァが締める。

 はーいと返事をし、一行は進み始める。


『時にクレナイさん。本当に何も考えてなかったの?』

 オレに会いに来てくれたのは嬉しい?が会うだけってのも味気ない。

「んー、強そうなヤツなら、手合わせも考えてたけど、ダバさんってまだ若馬でしょ?流石にねー」

 戦うに値しないってか…それはそれで凹むな。

『旅立ったばっかだしなー。周りの人は強い人だらけだし。オレ達って弱いのか?』

「見てないからなんとも言えないけどね。オーク相手に楽勝出来るなら達人クラスかな?」

 確かにオーク相手だともはや楽勝だ。

『ちなみに、クレナイさん達の強さクラスは?』

「俺達?そーだなぁ…英雄並みかな?なんてな!」

 ケラケラと笑いながら答えるクレナイ。先程の魔術の威力を見てる限り、あながち法螺とも思えない。

『英雄並みって…カッケーな!!』

「兄ちゃん、話半分に聞いときや。クレナイさんお調子もんやし」

 シロウが横やりを入れる。

「なんだよーシロウさん。強いのほんとじゃん」

「ワシたち単体ならそこまで強くないやん。パーティーの強さやん。つまりエーリカさんの知恵しだい」

 ナハハーと笑いながら話すシロウ。

「確かにエーリカさんの指揮で動くと、結果良いからな」

 大人しめのハレタ迄同意。

「ブーブー」

 ブー垂れるクレナイ。傍から見てるとやはり良いパーティーだ。


「ま、イイや。んでダバさん達の今後は?」

『オレ達は世界を見て回りたい。とりあえずはアヴァロンの都市を目指すかな?』

『違うよー、パートナー探しが先ー』

『『そーだ!そーだ!』』

 ガヤがうるさい。

『だ、そうです。いい女性探しかな?パートナー探しついでに、諸国漫遊ってヤツですね』

「ほー!イイねぇ〜。馬なのに女性探しか」

 ニヤニヤした顔をするクレナイ。

「どんな方をお探しですか?」

 エーリカが食い付いてくる。

 それぞれの好みを伝えると全員呆れた顔になった。

 解せぬ。


「もうちょっと他にあるでしょ」

 愉快そうにクレナイが話す。

「例えば強さだったり、知識だったりとか」

『いやー、あまり拘りないし。リーヴァと旅するなら女性でしょ?んで各馬のパートナーならやっぱ好み(スタイル)で決めるでしょー』

「う、うん。まぁそうかも…ね」

 若干引き気味の面々。

 いーじゃん、好きに選んでも…と心の中で叫ぶ。


「うん!面白そう!ダバさん達の旅に付いてっていい!?」

 クレナイがブチまける。

『え?やだよ』

 素で応えるダバ。

「………なんで!?」

『男性禁制』

「…………………………………」

 あ、固まった。

『おーい、クレナイさん?』

「いや、ダバさん達も男じゃん!いや、オスか?」

『え?馬じゃん。流石に女性を襲うことは無いよ……無いよな?』

 チラリと仲間たちを見る。

 全員良い顔?だ。馬面だからよくわからんが。


『パートナーを選ぶのは愛でたいからってのと、侍従関係?信頼関係?を作りたいの。だから今回の件でも、リーヴァを助けに来たんだよ』

 誰でもいいって訳じゃない。ソコは大事。

「で、仲間はみんな男…相手は女性がいいって訳か。なんか納得」

 首筋をバンバン叩いてくるクレナイ。

 何を納得したんだか。


「それにしても人間臭い考えですね。馬とは思えない」

 訝しげに見てくるエーリカ。

「あ、そいつの中身人間のジジイよ」

 あっさりカミングアウトのリーヴァ。

 まーいいけど。


「「「「は?」」」」

 固まる【真紅の遊戯団】(クリムゾンサーカス)の面々。

 そりゃそうだろうな。

 後ろで聞いていたリトヴァも固まってる。


「前世が人間なんだって。八十歳で死んだんだっけ?」

『あー、うん。まぁいっか』

 ホントのところ気の許せそうな連中だから、話すつもりだった。

『オレ、転生者なんだ』


「「「「へ?」」」」

 展開に追いつけない面々。

 ここで神の使徒とか言ったら面白いだろうなぁと悪巧みするが、後が大変なのでしません。

『簡単に言えば、前世の記憶持ちって扱いで間違いないよ』

 詳細は理解出来ないだろうし、カビちゃん呼ばなきゃいけないから却下。


「これはまた…かなり稀な…」

 興味津々のエーリカ。

 この人学者肌かな?


「ますますダバさんが気に入ったよ!!」

 ハイテンションでご満悦のクレナイ。

 楽しくて仕方ない顔だ。子供かよ。


「面白くなってきたやん」

 どこか他人事のシロウ。

 近所のおっちゃんだな。


「ふーん。で、討伐隊はまだか?」

 興味なさげなハレタ。

 冷たいわー。もうちょっとあるでしょ!


「…………………」

 言葉が出ないリトヴァ。絶賛パニック中だ。いいリアクションだね。


『だから良く喋れるんだよ。仲間にも会話を教えたしね』

「しかし、八十歳迄生きたとなると、この世界の事はある程度理解しているのでは?なのに諸国漫遊…?」

 痛いとこつくなー。流石はエーリカさんだ。


『んー、内緒。この先は信頼出来る仲間じゃなきゃ言えない』

 正直めんどくさいし、ある程度信用出来そうだけど、油断大敵。情報売られたら困るしなー。


「信頼か……」

 意味深な面持ちでつぶやくクレナイ。何やら悪巧みの様子だ。

「エーリカさん。ちょっと…」

 ボソボソと耳打ちしながらの相談。

 エーリカさん呆れ顔じゃねーか!ぜってー碌でもない相談だろうな。


『なにー?内緒話?オレ達の捕獲の相談?』

「ふざけんなよ!!そんなくだらん事する訳ない!!!」

 若干マジ切れのクレナイ。

『お…おぉ。ゴメン…………』

 疑ったの癇に障ったかな?どうやら真面目な話っぽい。


「どうあれ、ダバの先約は私だからね」

 胸をはるリーヴァ。

 ありがてぇ…。そんなにおっきくないけど…等と思ってたら睨まれました。。。


 クレナイさん達が何考えてるか分からんけど、そろそろ里に戻りたいな。

リアルもやっと落ち着き、執筆時間を取れるようになりました。更新が早くなるとは言えませんがw

引き続き駄作ですがよろしくお願いします<(_ _)>

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