第3-1話
「ほら、帰るわよ!」
しびれを切らしたリーヴァが言い出す。
ダバ達、馬が焼き豚に群がり動かなかったのだ。
『いやー、美味かった!』
『だねー』っと各々賛同する。
「ダバさん達の主食は草のはず。肉も食べれるものなのですね」
少し興味のあるエーリカさん。
『少しグルメを極めたくなるな』
「馬がグルメって…里に戻ったら草あげるわよ」
からかいながら言ってくるリーヴァ。
美人からの手掴みでお食事。悪くない気がする。ご褒美だな。
「では皆さん、里に戻りましょう。その際に討伐隊と遭遇する筈なので、攻撃はしない様お願いします」
一応まとめ役のリトヴァが締める。
はーいと返事をし、一行は進み始める。
『時にクレナイさん。本当に何も考えてなかったの?』
オレに会いに来てくれたのは嬉しい?が会うだけってのも味気ない。
「んー、強そうなヤツなら、手合わせも考えてたけど、ダバさんってまだ若馬でしょ?流石にねー」
戦うに値しないってか…それはそれで凹むな。
『旅立ったばっかだしなー。周りの人は強い人だらけだし。オレ達って弱いのか?』
「見てないからなんとも言えないけどね。オーク相手に楽勝出来るなら達人クラスかな?」
確かにオーク相手だともはや楽勝だ。
『ちなみに、クレナイさん達の強さクラスは?』
「俺達?そーだなぁ…英雄並みかな?なんてな!」
ケラケラと笑いながら答えるクレナイ。先程の魔術の威力を見てる限り、あながち法螺とも思えない。
『英雄並みって…カッケーな!!』
「兄ちゃん、話半分に聞いときや。クレナイさんお調子もんやし」
シロウが横やりを入れる。
「なんだよーシロウさん。強いのほんとじゃん」
「ワシたち単体ならそこまで強くないやん。パーティーの強さやん。つまりエーリカさんの知恵しだい」
ナハハーと笑いながら話すシロウ。
「確かにエーリカさんの指揮で動くと、結果良いからな」
大人しめのハレタ迄同意。
「ブーブー」
ブー垂れるクレナイ。傍から見てるとやはり良いパーティーだ。
「ま、イイや。んでダバさん達の今後は?」
『オレ達は世界を見て回りたい。とりあえずはアヴァロンの都市を目指すかな?』
『違うよー、パートナー探しが先ー』
『『そーだ!そーだ!』』
ガヤがうるさい。
『だ、そうです。いい女性探しかな?パートナー探しついでに、諸国漫遊ってヤツですね』
「ほー!イイねぇ〜。馬なのに女性探しか」
ニヤニヤした顔をするクレナイ。
「どんな方をお探しですか?」
エーリカが食い付いてくる。
それぞれの好みを伝えると全員呆れた顔になった。
解せぬ。
「もうちょっと他にあるでしょ」
愉快そうにクレナイが話す。
「例えば強さだったり、知識だったりとか」
『いやー、あまり拘りないし。リーヴァと旅するなら女性でしょ?んで各馬のパートナーならやっぱ好みで決めるでしょー』
「う、うん。まぁそうかも…ね」
若干引き気味の面々。
いーじゃん、好きに選んでも…と心の中で叫ぶ。
「うん!面白そう!ダバさん達の旅に付いてっていい!?」
クレナイがブチまける。
『え?やだよ』
素で応えるダバ。
「………なんで!?」
『男性禁制』
「…………………………………」
あ、固まった。
『おーい、クレナイさん?』
「いや、ダバさん達も男じゃん!いや、オスか?」
『え?馬じゃん。流石に女性を襲うことは無いよ……無いよな?』
チラリと仲間たちを見る。
全員良い顔?だ。馬面だからよくわからんが。
『パートナーを選ぶのは愛でたいからってのと、侍従関係?信頼関係?を作りたいの。だから今回の件でも、リーヴァを助けに来たんだよ』
誰でもいいって訳じゃない。ソコは大事。
「で、仲間はみんな男…相手は女性がいいって訳か。なんか納得」
首筋をバンバン叩いてくるクレナイ。
何を納得したんだか。
「それにしても人間臭い考えですね。馬とは思えない」
訝しげに見てくるエーリカ。
「あ、そいつの中身人間のジジイよ」
あっさりカミングアウトのリーヴァ。
まーいいけど。
「「「「は?」」」」
固まる【真紅の遊戯団】の面々。
そりゃそうだろうな。
後ろで聞いていたリトヴァも固まってる。
「前世が人間なんだって。八十歳で死んだんだっけ?」
『あー、うん。まぁいっか』
ホントのところ気の許せそうな連中だから、話すつもりだった。
『オレ、転生者なんだ』
「「「「へ?」」」」
展開に追いつけない面々。
ここで神の使徒とか言ったら面白いだろうなぁと悪巧みするが、後が大変なのでしません。
『簡単に言えば、前世の記憶持ちって扱いで間違いないよ』
詳細は理解出来ないだろうし、カビちゃん呼ばなきゃいけないから却下。
「これはまた…かなり稀な…」
興味津々のエーリカ。
この人学者肌かな?
「ますますダバさんが気に入ったよ!!」
ハイテンションでご満悦のクレナイ。
楽しくて仕方ない顔だ。子供かよ。
「面白くなってきたやん」
どこか他人事のシロウ。
近所のおっちゃんだな。
「ふーん。で、討伐隊はまだか?」
興味なさげなハレタ。
冷たいわー。もうちょっとあるでしょ!
「…………………」
言葉が出ないリトヴァ。絶賛パニック中だ。いいリアクションだね。
『だから良く喋れるんだよ。仲間にも会話を教えたしね』
「しかし、八十歳迄生きたとなると、この世界の事はある程度理解しているのでは?なのに諸国漫遊…?」
痛いとこつくなー。流石はエーリカさんだ。
『んー、内緒。この先は信頼出来る仲間じゃなきゃ言えない』
正直めんどくさいし、ある程度信用出来そうだけど、油断大敵。情報売られたら困るしなー。
「信頼か……」
意味深な面持ちでつぶやくクレナイ。何やら悪巧みの様子だ。
「エーリカさん。ちょっと…」
ボソボソと耳打ちしながらの相談。
エーリカさん呆れ顔じゃねーか!ぜってー碌でもない相談だろうな。
『なにー?内緒話?オレ達の捕獲の相談?』
「ふざけんなよ!!そんなくだらん事する訳ない!!!」
若干マジ切れのクレナイ。
『お…おぉ。ゴメン…………』
疑ったの癇に障ったかな?どうやら真面目な話っぽい。
「どうあれ、ダバの先約は私だからね」
胸をはるリーヴァ。
ありがてぇ…。そんなにおっきくないけど…等と思ってたら睨まれました。。。
クレナイさん達が何考えてるか分からんけど、そろそろ里に戻りたいな。
リアルもやっと落ち着き、執筆時間を取れるようになりました。更新が早くなるとは言えませんがw
引き続き駄作ですがよろしくお願いします<(_ _)>




