第2-4話
リーヴァを探して三千里…たったのか?
現在ダバ一行は夜の森をひた走る。
ダバの背にはオルヴイッキと言うリーヴァの弟がしがみついている。
『オルー、方向は合ってるか?』
「う、うん。だ、だいっじょうっぶ!」
『舌噛むぞ?念話使えないのか?』
「まっだ、むり!」
『しょうがねーなー、方向間違えてたら首筋を叩け。方向変更するから』
怪我されても困るから仕方ない。
「あ、うん」
しばらく進むとオルがタップする。
「ダバ止まって!この辺りのはず!」
一旦止まり周囲を探る。
『どこだ…?エルくん見える?』
体高が一番高いのはエルくんだ。目がいいのは、ぺんちゃんっぽいんだけどね。
『んー?わかんないかな?身を隠してんじゃないのー?』
『あっ!そうだよな!戦ってる訳でもないだろうし』
『じゃあどうやって探すれふ?』
『だな…』
『フラッシュ?』
『あかんやろ!オル、なんかないのか?』
「ちょっと木に登って探してくる!」
流石エルフ。スラスラ〜と木登り。
…エルフってサルなの?
そんなバカな…でも森の賢者…
ハッ!まさかのオラウータン!?驚愕の新事実が!!
『まだー?』
脳内遊びをしながら待つ。
「いた!右手前方の木の上だ!」
『よーし、降りてこい』
「いや、そのまま行って。ボクは木の上を進むから」
やっぱサル説有力だな。学会に発表せざるを得ない。等と考えながら指示された木に向かい進む。
「父さん!姉さん!無事!?」
「オル!?なぜ帰ってきた!?」
「オル!なにやってんの!」
「援軍連れてきたんだよ」
『お〜い!リ〜ヴァ〜!久しぶり〜』
木下から間抜けな念話を伝えるダバ。緊張を和らげる為だ。
「ダバ!?なんであんたが?」
リーヴァが木から降りてくる。
『実は…かくかくしかじかで』
「なるほど…ってわかるか!!なんで連れてきたのがコレなのよ…」
再開一発目のノリツッコミを入れ困惑する。
『まぁまぁ、少しは落ち着け。大体の状況はわかってるから。ここの詳細を教えてくれ』
「調子狂うわね…父さん!」
呼ばれた父親がオルと一緒に降りてくる。見張り役はまだ居るようだ。
「君達が援軍?パルは?」
『ダバと言います。デルタより協力の要請を受け、モッキーと共に先行してました。
道中でオーク共と交戦中のオルヴイッキとパルヴイッキを発見し救助。
そこで二手に分かれ我々はこちらに。モッキー達は討伐隊と合流を目指しています。
リトヴァさんとお見受けします。こちらの情勢を教えて下さい』
真面目モード全開だ。
「丁寧な説明、それと我が子を救ってもらってありがとう!恩に着る!
こちらの状態だが…敵集団、オーク共が前方広場に集まってる。数は凡そ百体。まだ動く様子はない…が、寝てもない。
つまり動く可能性はあると思う」
百体か…馬四体とエルフ五〜六人では話にならんな。
『何か策はありますか?』
「これと言ってない。たまたま発見したからな」
だよなー。事前に分かってたら大規模殲滅作戦なり作れるんだろうけど…
『と、なると、行動したら撤退戦ですね』
「君はホントに馬…なのか?」
「父さん、そんな事どうでもいいから。こいつはそんな奴なの」
リーヴァからアシストだけど…これとかそんなとか扱いの悪さを訴えたい…ぐすん。がんばってきたのに。
「お、おお…わかった。ダバ君がしょげてるが良いのか?」
「世話の焼ける奴ね!私を助けに来たんでしょ?最後までしっかりしなさい!」
『…はーい』
なんかなー。釈然としないなー。
クソガキモードに入ったダバだ。
「あぁ!もう!そんな時じゃないのに!無事帰ったらご褒美あげるから!」
ニヤリと口角が上がる。
『言質とった!!野郎共聞いたな!?』
『『『イエス!サー!』』』
「疲れる…」
「なんなのだ?ホントに馬か?」
疲れたリーヴァと混乱気味のリトヴァ。真面目モードとの落差が酷い。
『さて、実際どうしよ?動かないなら待機かな?』
「う、うむ。下手に動いて悪くなるのは避けたい」
「ダバなんか作戦聞いてないの?」
『そもそも敵の数が聞いてたのと全然違うからなぁ…』
最初の一報は二十体。森に入り六体、更に進み三、四十体。ここに至って百体。
情報無茶苦茶だ。
『ここを本隊とするなら、全体数は凡そ二百体と言ったとこか…恐らく他に中隊がいるかもな』
「討伐隊は?どの程度組んだのだ?」
『詳しくは分かりませんよ。オレら今日、里に着いたとこですから。内情なんてさっぱりです』
「今日着いたの?また運のない奴ねー」
呆れ顔で笑うリーヴァ。誰の為に来たと思ってんだよ!男らしくないから言わないけど。
『うっせ!判断はデルタがするはず。モッキーならそろそろ合流するでしょ』
「そうだな。討伐隊が来るか、連絡があるまで待機が良さそうだ」
『ですね。打てる手はありますが…効果的とは言えないし。待ちましょう』
「え?なんかあるの?教えてよ!」
『だから効果的じゃないからいいんだって!大人しく待ってろ!』
ぶーぶーと言いながら引き下がるリーヴァ。テンション上がってるからか?やたらと行動したがる。
「じゃあ…ひとまず私達エルフはさっきの木の上に待機するよ」
『わかりました。オレ達は…』
「伏せて!!!」
突然リーヴァが叫ぶ!
その刹那頭の上を矢が走る!!
「奇襲だ!散れ!」
突然の奇襲に対し、エルフ達は茂みに隠れる。対しダバ達はジグザグに動き出す。
『オレ達に奇襲たぁ、いい度胸だ!踏み潰す!!』
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