第1-3話
「お待たせしましたー」
軽いノリで入ってくる人。
「コイツが転生庁の責任者、D田中です。」
「D田中です。亡者さんよろしく〜。
あ、名前決めました?HNで良いですよ。決めといて下さいね。
それから、種族決めてね。
記憶継承はあるから人の話は理解できると思うよ。
後、生きる目的は自分で作ってね。自殺禁止。
一応魔王みたいなのいるから倒しに行っても良いかもね。
子孫繁栄させても構わないし、人族倒しまくっても良いよ。その方が魂輝いてあっちの担当者も喜ぶし。
頃合いを見てまた連絡するし、報告はその時に。報告内容は近況で良いでしょ。まぁボーナスゲームみたいなもんだと思って楽しんでね。」
「ちょ…ちょっと待って!いきなり多すぎ!」
慌てふためく男を無視してD田中は続ける。
「もう良いかな?。名前決めたら転生するよー。」
マイペースなD田中にため息のチャチャ。
「はぁ…全く貴方は…自分勝手に進めるんじゃない。亡者さん、とりあえず転生する種族、名前決めて下さい。」
コイツと絡むといつもこうだ、と、言わんばかりに疲れた様子のチャチャ。
「えーっと…、種族は馬族で決めてましたんでお願いします。んで名前決めなきゃダメなんですね。転生してから付けられるものだと思ってました。
そうですね…」
(HNと言えばコレしかないよなぁ…でも良いんかなぁ)
若い頃やってたネットゲームで使ってた馴染みのあるHN。
「ダバでお願いします。」
「りょーかい。登録しとくね。馬族とダバさんね。登録しとくと何かとこちらに便利だからさ。あ、弱いまま過ごしてもつまんないだろうから、ゲームみたく成長出来るようにしとくね。馬なら色々進化できそうだし。でもあんまり弄るとあっちの奴がうるさいから程々にしとくか。でも折角だしなぁ…」
「田中!余計な事は言わなくて良いから!サッサと済ませなさい!」
とうとう怒り出すチャチャ。
うるさいなぁとぶつぶつ言いながら準備に入るD田中。
「んじゃぁ、ここに座ってくれる?」
座布団一枚敷かれた床をポンポンと叩きながら催促する。
「あ、はい」
別の場所に行かないのかな?と思いながら座るダバ。
「コレ持っててね。転生石ってヤツ。ここにダバさんの情報書き込んでるから、転生後に反映されるの。
…よし、目ぇ瞑って楽にしてね。」
…いよいよ転生かと思うと緊張してくる。心臓が早鐘の如く打ち鳴らしてるかと思えば、死んでて心臓が動いてなかったりする。それでも気分は緊張しているのだ。
「……………」
「では、報告貰う時まで元気でねー。」
手の中にある転生石が仄かに暖まり、世界が遠のくが如く意識が消えていく
………あぁ、転生するんだ…
こうしてダバは転生した。
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